SSブログ

mespesadoさん講義(110)Y染色体問題 [mespesado理論]

あらためて下記を読むことになりました。

・皇統はなぜ男系なのか(1)「道州制」問題から「國體」の問題へhttps://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-04-21-3

・皇統はなぜ男系なのか(2)「実用的理由」「シャーマニズム的第六感」?https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-04-21-5

・皇統はなぜ男系なのか(3)「男系が尊い」理由https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-04-22-2

・皇統はなぜ男系なのか(4)「女系」が在る理由https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-04-23-1

・皇統はなぜ男系なのか(5)「霊性」という問題へhttps://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-04-24

*   *   *   *   *

673:亀さん:2020/08/14 (Fri) 07:14:57
以前、本スレで男系と女系について話題が沸騰したことがある。それが頭にあったので、一行だけ「放知技の書斎」スレに以下のようなことを書いた。
__________
この「演歌大好きワッショイ!」とか申す作者の動画を数本を見るに、プロパガンダ丸見えの動画のオンパレード・・・(嗤)  熱心に愛子天皇を推しているあたりがいじらしい。
http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16711142/132/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そんな折、以下の動画を今朝観た。
【竹内久美子】皇統とY染色体のヒミツ【WiLL増刊号#244】
https://www.youtube.com/watch?v=jI434IWt-mE

竹内久美子女史の名前が今でも小生の頭に残っているのは、詳しい内容は忘れたが、『男と女の進化論』といった同女史の本を読み進めながら、「ヘェ~!!」と思った箇所が多かったためなのかもしれない。

それはともかく、皇統とY染色体を分かりやすく説明している動画だと思って、今回紹介した次第でR 中川八洋氏と違って、竹内女史の語り口はソフトでE-(笑)

亀さん@人生は冥土までの暇潰し

675:mespesado :2020/08/14 (Fri) 08:54:24
>>673
> 【竹内久美子】皇統とY染色体のヒミツ【WiLL増刊号#244】
> https://www.youtube.com/watch?v=jI434IWt-mE

 この中で説明されていることのうち、
(1) Y染色体にはペアになる染色体が無いので交差が起きない。
(2) 遺伝子が知られていなかった時代も「血の濃さ」を知る本能が働いた。
(3) 皇室を潰したかったGHQが急に廃止すると反発されるから宮家を廃止した。
(4) 男系継承を止めると皇室に侵略しようとする国があり、危険である。

↑これは今までに私も含めて説明されてきたところですが、実は竹内さんが説明していなかった部分にちょっと「ヤバい話」がある。
 それは、そもそもなぜY染色体以外は交差(crossing over)を起こすのか、という問題。これは遺伝子は突然変異が生じると、その変異の結果、確率的に大抵の場合は劣化するので、その弊害を防ぐためにペアになった異なる染色体とシャフルすることで劣化のリスクを避けるため。すると、Y染色体は、この交差ができないために、他の染色体より突然変異による劣化が積もり重なって、劣化が激しくなる。だから、もし皇室の男系継承が「本当に」続いていたとしたら、長い間にはY染色体が劣化してしまって、かえって生まれてくる男子が劣化したり、最悪男子が生まれなくなる危険がある。だから、実は「こっそり」他の男性の血がどこかで紛れてることによって劣化が防がれている、という仕組みがある。←この事実に竹内さんは触れていません。まあ、これは当たり前で、そんなことを喋ろうものなら「何だと!万世一系をウソだというのか?”」とか、「天皇の配偶者が浮気したというのか!?不敬な!!」とかいう批難で大変なことになりますよ。でも、現実には、戦後の「不倫はケシカラン」の風潮のせいで、天皇が側室を持つことが禁じられてY染色体を継承する人数が減ったこともさることながら、「配偶者の浮気で別の男性の健康なY遺伝子が流入するメリット」も失われてしまって、現に今の皇室は男性継承者が危機に陥っているじゃないですか。そういうわけで、このY染色体の話を突き詰めていくと、どうしても我々の道徳観とか万世一系の「第一近似としてY染色体がそのまま継承することを推進する本能はあるけれど、長い間に突然変異が積み重なって劣化することを防ぐ本能までは持っていない我々の本能の限界」という「イヤな話」をせざるを得なくなると思うのですね。だから、竹内さんにこういうツッコミの質問をして困らせるような悪い趣味は、よい子は絶対してはいけませんw

677:mespesado :2020/08/14 (Fri) 12:24:22
>>673
 あ、それからもう一つ(昔流行った刑事コロンボのセリフを思い出してした)。

> http://grnba.bbs.fc2.com/reply/16711142/132/
> https://www.youtube.com/watch?v=jI434IWt-mE

↑この二つの動画。実は続けて見ると、すごい関係があるんですね。
 後者の竹内さんによれば、おばあちゃんが孫を依怙贔屓する遺伝子上の理由が説明されていて、おばあちゃんの視点からすると、自分の息子の息子には性染色体が全く伝わらない(なぜなら自分の息子には自分のX染色体の一方が伝わるが、その息子の息子には、X染色体自体が伝わらないから)。これに対し、おばあちゃんにとって、自分の息子の娘や、娘の息子や娘の娘には性染色体が必ず一定の割合/確率で伝わる、という事実(これは論理的な事実!)のせいで、自分の息子の息子は相対的に「可愛くなく」、孫に対する依怙贔屓があるのだが、実際にもそうなっていることを、江戸時代の寺の記録をもとに実証した、という話。ちょっと怖くなったけど、言われて見れば論理的には確かにそのとおりで、そんで、最初の方の動画で、美智子さまが自分の息子の娘である愛子さまとの関係は良くて、息子の息子である悠仁さまとは仲があまりよろしくない、という話。ちょっとドキッとしますよね。


682:mespesado :2020/08/15 (Sat) 10:15:31
>>680
> それにしても、祖母の孫たちに対する〝温度差〟についての竹内女史の
> 話は面白かった。

 全く。この話は染色体などの遺伝の仕組みを知っている人にとっても意外な盲点ですね。ただし、私がこの結果を“応用”して美智子さまの話に安易に結び付けたところは単なるヨタ話と受け取っていただければよく、この遺伝に関する話は、あくまで多数のデータを取った場合に統計的に現れる現象として理解すべきであって、美智子さまというたった一件の例に当てはめて論じてはいけないことは、確率・統計論のイロハのイですから、世の皆様にはどうか真面目に取らないで欲しいと思うばかりですw
 ところで、こういう遺伝子のアンバランスな伝達の結果、依怙贔屓が起きるという理論が江戸時代の寺の資料の分析で判明した、という話ですが、こういう「統計調査」による議論というのは一見するととても科学的な議論のように見えますが、「人間の集団」のような、「意思を持った生き物の集団」に関する調査(心理学の実権はまさにそのものですね)については用心しなければならない。なぜならある統計的な結果が出たとしても、誰も注視していないことが真の原因になっている場合もあり得るからです。だから、この問題を科学的に真に解明したいのであれば、遺伝子情報のどの部分が人間の依怙贔屓という現象を引き起こすのか、という個別の遺伝子情報の特定と、それが人間の行動にどのようなメカニズムで影響を与えるのかといった物理的な分析が必要だとおもうのですね。この点で、生物学、とりわけ進化論のような、個別のメカニズムの解明によらないで「大枠からの演繹で」すぐに結論を出そうとする分野では心しなければいけないと思います。進化論における「利己的遺伝子」論なんか、まさにそういう弱点を持っていますし、それから宇宙論における「人間原理」もそうですね。ちなみにこの「人間原理」という言葉は馴染みが無い人もいると思うのでちょっと解説すると、「宇宙定数や物理法則がなぜ現実の“この”数字やら方程式になっているのか」という問題に対する答として、「なぜなら物理定数がその値を持たなければ、その宇宙に原子や太陽系が発生できず、従って知的生命体も発生できず、従って『何で宇宙の物理定数がこの値を持っているのだろう』という疑問を持つ生物は誕生できなかった。だから、現にこういう疑問を持った、私たちという知的生命体が存在することが、この物理定数が“この値”を持っている理由だ」というタイプの“論証”のことです。←どこか「騙された感」がありますよね。やっぱり科学という学問は、もっと「まじめにやらなければいけない」と思うんですよ。ただし「クソマジメ」という意味ではなく、「センスのよい」「スマートな発想」で。


【追記 2020.8.19】688:堺のおっさん:2020/08/17 (Mon) 09:04:44
>>675 メッさん
ちょっと前の話題ですがY染色体の意味はもう一つあるのでは。
それは家の継承と言う役割です。
家の継承は家督の相続と言う意味と
その家の生業の継承と言う意味があると思う。
天皇家もその意味で國體の中心として天皇と言う役割を継承する家系。
これはやはりY染色体にしか実現できないものではないか。
なお、X染色体はもっと大きな種の中での多様性を実現し
種の環境への適応を保証するさらに大きな役割があると。
私的な範囲ですが、我が家の家系は技術系の家系。
理系的な意味ではなく、実務的なレベルでのノウハウに
祖先の男子は関心を寄せ、生業としてきた。
その継承はY染色体によって受け継がれている。
690:mespesado :2020/08/18 (Tue) 08:46:59
>>688
 性染色体って実に奥が深く、性を決める染色体の仕組みは生物種によって異なり、例えば鳥類は同じ染色体が組になる方が雄で、異なる組合せの方が雌だったりしますし、温度などの環境の変化で姓が決定する種もあります↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/Z%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93
https://www.brh.co.jp/publication/journal/024/ss_1.html

 何でこのような生物種による複雑な状況になっているのか、まだよくわかっていないようですし、ましてや意思を持ち、社会性を持つ人間の性の場合、非常に複雑で、未だにはっきりしたことはよくわかっていない。解明はこれからの話だと思います。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。