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mespesadoさん講義(116)「教育」「学び」の本筋 [mespesado理論]

mespesadoさん講義(106)教育から政治にわたる最重要問題の紹介記事から、OECDによる48カ国・地域の小中学校段階の教員を対象に行った調査(2018)によると、「批判的に考える必要がある課題を与える」(客観的事実に基づいてゼロベースで論理的に考える力をつける)ように指導することを心がけている教員の割合は、アメリカは78.9%、カナダ(アルバータ)は76%、イギリス(イングランド)は67.5%、オーストラリアは69.5%、アジアではシンガポール54.1%、台湾48.8%、韓国44.8%。イデオロギー的に国民の体制批判に敏感な中国(上海)でさえ53.3%、ロシアも59.7%なっており、48カ国の平均でみると61%そして日本はというと、なんと日本だけが2.6%!47の国・地域が40〜87%の範囲におさまっている中で、驚くほどダントツの低さ。mesさんいわく、《ものごとを根幹から考える」という勉強法は指導を受けた記憶もないし、そもそもそんな教育方法が存在すること自体知らされていません》。(関連:「日本のオリジナリティ如何」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-08-22

東洋経済 2.8.23.jpg「東洋経済」8月22日号”少数異見”「日本の学校は本当に必要か」も同趣旨。《学ぶことより規則に従うことを重視する日本の学校は、明治時代の「教育」の場にとどまっている。そんな学校が本当に必要なのだろうか。》たしかに、大学が紛争で機能しなくなった時初めてほんとうに身に付く勉強ができるようになったなあと自分自身を振り返る中での昨日(8/23)の山形新聞 、酒田の若葉旅館専務矢野慶汰氏の”日曜随想”「留学で得た一生の宝物」留学のすすめ 2020.4.23 山新.jpgフルブライト留学生としての20数年前の体験、《「こんなにも皆、考え方が違うのか」。これが大学で得た一番の答えだ。・・・授業が終わっても勉強漬けだった。学期中、次から次へと容赦なく出される宿題(そりゃそうだ、大学は勉強する場所なのだから教師は遊びに心奪われる時間を与えようとしない)に一度後れを取ると、語学にハンディのある留学生はなかなか取り戻すことができない。少しでも成績が落ちれば奨学金も途絶えるので、気が抜けなかった。・・・フルブライト自身は「教育交流が人々の間に必ずしも友好的な感情をもたらすものではない」とそもそも断ったうえで、それでもこう言っている。すなわち「異なる国に自分たちと同じように喜びや悲しみ、残酷さや優しさを共感できる人々が住んでいることを知ることができるのが交流であり、それだけで十分だ」と。この、言葉を超えた感情の共有をした仲間は一生の宝で、酒田まで逢いに来てくれる者もいる。》日本にいただけでは体験できない学びの形があったのだろうと羨ましく思った。コロナ禍を機に、「教育とは」「学ぶとは」、いろんな立場から原点に立ち返った議論が必要なのだ。本来の趣旨が忘れられて形式ばかり遂行しようとする話って、誰もその根幹のところを問題にしない》のではなく、目先だけ取り繕えばいい》のではなく。
【追記 2020.8.25】
今朝の日経「私見卓見」、杉浦裕見愛知大教授 ”大学入試の意味を問う”。「なるほど」の議論です。
大学入試 日経2020.8.25.jpg
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701:mespesado :2020/08/23 (Sun) 13:21:05
今年の夏休みも「宿題代行」が話題
ポスター1万5千円、作文3千円…法的には問題ない?
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6369051

↑「法的に問題ない?」ってww
 そういう問題かよ、これwwww
 こういう本来の趣旨が忘れられて形式ばかり遂行しようとする話って、誰もその根幹のところを問題にしないんですかね?
 宿題がクダラナイと本気で思っているなら、そんなのに金払って代行に頼むより、夏休みの宿題なんかクダランからやめろ!少なくともウチはクダランと思うからしなくてもいいと教育してるんだ、くらいの勢いで学校に直談判するくらいの気概が持てないのかね~。
 結局普段から宿題の意義があるのかないのかなんて深く考えず、空気に流されて生活してるから、目先だけ取り繕えばいい、という風潮が蔓延するんですよね。ヤレヤレ… 


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めい

杉浦裕見愛知大教授 ”大学入試の意味を問う” を追記しました。
by めい (2020-08-25 07:40) 

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