4年前、22年ぶりに議会に返り咲いた。私には古巣に思えた議会報編集委員会、以前に比べずっとていねいな仕事をしていた。当局との間でなんども校正のやり取りが行われた。自ずと当局への忖度がはたらく。今回の私の原稿の改変にそれがよく表れた。私が編集会議に参加しているときも何度もそういう場面があった。基本的に改変を拒否しつつぎりぎり妥協してきた。今回は私の不在ゆえ私の意思はないがしろにされた。当然調整があってしかるべきと思うと口惜しいが、選挙のどさくさのなかでの編集でそこまで手が回らなかったということか。
ただ、いま南陽市民にとって一番の関心事がハイジア問題なのに、そのことに触れるのを議会が避けているように思えるのはどうしたことか。ハイジアには触れてほしくないという市当局への忖度があるのだろうか。一般質問でハイジアに言及したら議長に「通告外」と指摘され、議会だよりも質問の主旨を骨抜きされて、何が問題かわからなくなってしまっている。ハイジアについては先に「一般質問報告⑶「身の丈市政」批判② ハイジア問題
https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2024-02-24」で書いたが、以前書いた記事とリンクさせながら、これまでの経過と現状を私なりに整理してみました。
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旧ハイジア問題は、今南陽市が直面し、解決が迫られる喫緊の課題と考えます。
令和3年の契約当時、今後10年間の「四季南陽」のための財政負担は、1億8800万円になるとの試算がありました。(山形新聞 旧「ハイジアパーク」関連記事 2題
https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2021-07-12)その後、世界的設計家隈研吾さんのホテル構想が出て、市道のつけ替え工事が2039万円かけて行われています。 こうした計画変更の度ごとに、旧ハイジアの施設利用は背景に退き、自慢の見晴らしのいい、浴場利用もないがしろにされてゆきます。その挙句のアスベストです。
契約上、事業開始後10年過ぎたら、あの見晴らしのいい南陽自慢の広大な土地建物を、「四季南陽」が自由に処分できることになっています。ハイジアの土地建物を有効利用してもらうために1万1千円で「四季南陽」に譲渡したのです。この原典を忘れてはならないと思います。今の状態で事業を開始しているとは言えないのはだれがみてもあきらかなはずです。ところが「四季南陽」は、昨年10月蔵楽で開催した「アーティスト・フェスティバル」をもって事業の開始としたいようで、市も同調しています。(世界レベルの「南陽ブランド」確立への第一歩(四季南陽)
https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2023-10-10)
ここは冷静に判断すべきです。
南陽市が困っているように、「四季南陽」もこまっているにちがいありません。お互い本音をだしあって難局をのりきるよう見守ります。 こういう時、“身の丈”に甘んじていては何も開けません。“身の丈”を突き抜ける覚悟が求められていると考えます。
2021年の7月
11日、山形新聞「やまがたニュース解説」に黒沢支社長が「世界に発信する好機 調整役の行政、役割大きく」として、「四季南陽」の
現状と今後についての記事を書いてくれました。ちょうどその翌日の南陽市振興審議会があり、黒沢支社長が出席していたこともあり、「四季南陽」への期待が話題になりました。→
「四季南陽」(旧 ハイジアパーク)への期待(振興審議会)https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2021-07-13 「四季南陽」と地元経済との協力の可能性もあるのではと「四季南陽」に提案したこともありましたが、その時は何の反応もありませんでした。そうしたことも含めていろんな可能性を探ってほしいと切に思います。
◎ハイジア関連記事
・山形新聞 旧「ハイジアパーク」関連記事 2題
・「四季南陽」(旧 ハイジアパーク)への期待(振興審議会)
・新・mespesadoさん講義(56)白岩市長へ
・奥山氏からのメッセージ(新春なんよう55)
・「四季南陽」構想、グレードアップ!
・「My Story 奥山清行さん」(日経日曜版)
・「村山の人間にとって、置賜は憧れなんですよ」(奥山清行氏)
https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-14
・藤井聡先生山形講演会(8/21)
・『南陽アーティストフェスティバル』開催
・世界レベルの「南陽ブランド」確立への第一歩(四季南陽)
・一般質問報告⑶「身の丈市政」批判② ハイジア問題