「南陽を世界ブランドにする」 [地方再生]


3つのプロジェクトが柱になる。 ①世界に誇るすばらしい里山の魅力発掘活用 ②すばらしいこの地の食文化を首都圏に知ってもらう ③カフェホテルという形をデザインモデル化し世界に発信。
「KEN OKUYAMA」が実際に取り組んだ例として二つの例が挙げられた。ひとつは、JR東日本「TRAIN SUITE 四季島」→https://www.jreast.co.jp/shiki-shima/member.html。ここでは、列車のデザインだけでなく、行先、プラン、料理、カタログ、情報発信、トークショーイベントまですべて「KEN OKUYAMA」のスタッフが5年間にわたってプロデュースし、大きな話題を呼んだ。ハイジアの今後についてもこれと同じような形で取り組み、「四季南陽」という名前に込めて、南陽の、そして日本の四季の美しさを世界に発信する。それがいちばん大きなコンセプト(全体を貫く基本的な観点・考え方)となる。
「南陽をどうやって世界ブランド化するか」のもうひとつの例として、佐賀県の「有田焼400年プロジェクト」→http://arita-episode2.jp/ja/。佐賀県からの依頼で、数値目標を立てて、2016年の有田焼輸出額5千万円を3年間で2億円にした。「KEN OKUYAMA 」が力を入れるのは、いわゆる見た目のデザイン以上に、ビジネスデザインということを重視する。費用対効果をを考えてきちんと結果を出す。長期的視点に立ち、その場所なり土地の良さを地元の人にも認識してもらった上で、高いレベルのツーリズムを提供し、世界中、とりわけ首都圏から来ていただく。有田焼のプロジェクトも、そのような取り組みによって大きな成果を出したという。
有田焼に相当するものとして挙げられたのが、6社もあるのに宣伝で高畠に負けている南陽のワイナリー、山梨よりずっと優れたぶどうを始めとするフルーツ、喜多方の上を行くのにまだまだ知られていないラーメン等々、そうした材料を活かして世界発信につなげてゆくとのこと。
ともかく奥山氏の話を聴いて思ったのは、「これまで」的な縮こまった発想を脱して、思いっきり世界レベルでの「これから」的発想に切り替えねばならないということ。実績ある奥山氏の牽引力は大いに期待できる。オープンは令和4年3月が目標。いずれ市民に奥山氏自身が語る機会をつくりたいとのことです。市民みんなが大きな夢を共有して、それぞれの持ち場持ち場で自分の可能性を開いてゆけるようになれたらすごい。いろんな場で話題にして、明るい未来につなげていけたらと思います。この動き、うまく軌道に乗れば、南陽は経済面でも文化面でも大きく飛躍します。コロナ禍の憂さをふっ飛ばす一大チャンスと受け止めたい。
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