「四季南陽」(旧 ハイジアパーク)への期待(振興審議会) [地方再生]
話し合いの中で、昨日の山形新聞記事を書いた黒沢支社長がメンバーということもあり、旧ハイジアが話題になった。柴田会長の発言に思わず私が反応したのが発端だった。それに佐藤廣志ND会長が応えてくれた。私も言うべきことを言ったし、佐藤会長の発言も貴重な内容なので文字に起こしました。
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柴田会長《基本的な話になると思うんですけれど、これからますます、市もどこもそうですけど、お金がなくなっていくということと、行政、市に対して協力する人たちってそんなに多くなくなってくるということがどこの市でも起きているわけですね。シラっとしてる時代に、こういうビジョンをつくるということは非常に重要だと思うんですけど、一番大事なことって、多分ですけど、ここにおられるたとえば青年会議所さんとか、体育協会さんだとか、あるいはボランティアの人とか、若い人とか、先ほどから議論になっているまちづくり協力隊たちとかがですね、活動しやすいように市はバックアップするような予算を使っていった方がいいんでないか。市が自らやるには限界があると思うんですよ。いろんな利害関係の人も多いんで。南陽市の場合、そういう傾向があるわけですね。市民がいろいろ協力して、なんかお祭りをやるとか。それで他とちょっと違ったものにするには、大きな目標を掲げているんだけど、その担い手をやっぱり大事にするような政策をしていった方が、市が直接やるとやっぱり、あと一年・・・数字が達成できなくなるので、そういう方向で持っていった方がいいんじゃあないか、という風に思います。》
私《私は先生の考えとちょっと違って、先生いま、金がどんどんなくなると言われたんですけれども、私は、そういうことで日本の成長率が20年間全然伸びないでダメになってきた。要するに財務省あたりがリードした、いわゆるプライマリーバランスということで、財政赤字が大きくなるから金使えないんだ、ということで、みんな「倹約脳」になってしまって、今の若い人が何も新しいことを考えることができなくなってしまった。そういった状況のなかで、むしろ今は行政の方で、どんどんどんどん金を国から引き出して使うことが大事。国は印刷すれば金はなんぼでも出るわけだから。(みんなここで笑う。)いや、インフレの心配は日本ではない。モノがないからインフレになるんであって、日本の場合はその心配はないから、どんどんどんどん国債を発行して金をばらまいて、それを使えばいいんです。それにはやはり、行政が主導にならないとダメ。いま若い人の会合に行って、「おめだ一体何したいんや」と言ってもなかなか出てこない。正直、この「第2期南陽市まち・ひと・しごと創生総合戦略(改定案)」見て思うのが、南陽市らしさがどこにあるんかなあ、ということをおもうわけね。この間「NHKのど自慢」で、南陽市の何が出たかというと、ラーメンとワインだった。まあ、それはそれでいいんだけれども、なんか、南陽市のイメージ、これから南陽はどこへ向かおうとするのか、と言った時の、具体的なおっきい塊(かたまり)みたいな、そういった勢いが感じられない。それを本来だったら、こういうところに盛り込むべきなのに、それが入っていない。という中で、旧ハイジアパーク、「四季南陽」にものすごく大きな期待を持っているわけです。奥山(清行)さんが奥田(政行)さんを連れてきてくれる。昨日山形新聞さんがほんとうにいい記事を書いてくれた。何が良かったかというと、10年間に1億8,800万円の市の金が注ぎ込まれるんだよ、というあの数字を明確に出してくれたということは、私はものすごくいいことだったと思う。私もあの数字まで出せていなかった。議員として不甲斐ないと思いつつ、あの数字をあれを読んだ。1億8,800万、金の切れ目が縁の切れ目というが、金でつながっているということが非常に重要なわけで、あの1億8,800万というのは、奥山さんに対してのものすごい圧力にしなければならない。奥山さんの今までの力をフルに発揮してもらって、まさに「南陽を世界ブランドにする」。それを本気で受け止めて、市としても、覚悟を持って奥山さんに対してゆく。その姿勢、その中から、南陽市のひとつの新しい格好が出てくるんではないかなあ、ということを私は期待している。その意味で、(柴田会長言われたように)金がなくなるんでなくて、金はどっからでも持ってくる。金は後からついてくる。まず大事なのは構想だ。その意味で、「南陽を世界ブランドにする」というのはすごい構想だ。そのために、いろんなところから、今奥山さんが10億という金を目標にしているようだけれども、果たしてその金が大丈夫か、それが私はいちばん不安。その時には、NDの会長とか、そういった力のあるところがみんな、力を出し合って、ひとつ大きなところに勢いを持って進んでいくような、そういった姿勢がここ(「戦略(案)」)から感じ取りたかった、というのが私の思いです。以上。》
佐藤廣志ND会長《この組織の中では私がいちばん古くなったなあと。うるさい和田くんとか、宮城興業の高橋さんとか居なくなったと思ったら、高岡さんが入ってきたり、菅野さんが入ってきたり、非常に面白い組織だなあと思って楽しみ、今高岡さんがおっしゃいましたけれども、ハイジアパーク、まさに画期的だと思うんですよ。これ、記事を書いた黒沢さんから具体的に話を聞きたいと思っていますけれども、問題は、これを利用した次の南陽市の活性化をどのようにしていくか。結局こんなチャンスというのは多分ないような気がするんですよね。高岡さん、興奮気味におっしゃいましたけれども、私もそんな気がします。では具体的に、つぎ何するかということなんですけれども、素人考えで申し訳ないですけれども、ひとつはワーケーションです。これは奥山さんの力を利用するということも可能かもしれませんし、やはり東京から2時間ちょっと、すごく、なんていうんですかね、いまあの、コロナ禍の中で、別に地方で仕事をやっても東京でやってもまったくおかしくない。現に私のところなんかの場合も、だいたい会社に出てくるのは半分もいないんですね。半年間くらい顔を見ていないなんていうのも結構います。それでも生産性ということについては、なんとかクリアできているということで、このズームという新しいツールは、そういうことを可能にしたと思っていますんで、ぜひこのワーケーションを考えていただきたいと思います。ふたつめなんですけども、スポーツです。南陽市は少しスポーツに理解がないんじゃあないかなと個人的に思っておりますけれども、スポーツというものを、ものすごく活性化というか、差別化というか、そういうものにつながってくると思うんですよ。長距離とか駅伝とか、そういったことを好きな人はお分かりと思いますけれども、広島に世羅という町があります。そこに世羅高校という高校があるんですけど、県立高校なんですけども、世羅町というのは1万4千ぐらいの人口なんですけど、知らない人がいないんですよ。2年前に高校駅伝でアベック優勝した町なんですけども、駅伝の町で私も行ったことがあります。そこの出身で青山学院の原監督とか、ものすごい人がいっぱいいるんですね。そういう何かに絞って差別化をする、というようなのもあるような気がしますので、スポーツと健康と、もうひとつはワーケーションというのを、ハイジアパークを利用してですね、その利用してというと失礼な言い方ですけれども、そこにコミットした、そういう次の未来戦略の絵を描いてみたらどうかなあ、と思っています。以上です。》
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