小学校の創立150周年準備会の席で、「都市から地方への人口移動が起きる」と言った時、すぐ出た反応は「仕事がない」だった。そのとき私の頭にはベーシックインカムがあったのだが、あえて口には出さなかった。本来議論の場ではなかったから。そのベーシックインカムが「現金給付」というよび名で現実味を帯びてきた。「無利子融資」も永久棚上げを考えればもらったも同じ。「経済対策『かつてない規模』/GDPの1割56兆円上回る」を一面見出しにに掲げる(今朝から届いた)日経、銀行に関する新資本規制(バーゼル3)緩和には言及しつつも、国家財政PB論は影を潜めている。せっぱつまれば「緊縮脳」からの脱出は必然の流れなのだ。

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