12 名前: 亀さん 2022/07/02 (Sat) 08:31:32mespesadoさん、一つ質問があります。小生、参政党vs新党くにもりが繰り広げた、以下の討論動画を観ましたが、19:22あたりから国債を巡って、松田学氏と安藤裕氏との間で、真っ向から意見の対立を見せていました。しかし、数度同シーンを見ても、何故お二方の意見が対立しているのか、未だに理解できません。何故、意見が対立しているのか、mespesadoさんの見解をお聞かせください。https://www.youtube.com/watch?v=wyrR6w3DwvAそれから、>>4にあったプーチンのスピーチについての感想、今から楽しみにしております。小生、漸く『プーチンの世界』(新潮社)を読み終え、同書を通読していた期間、プーチンが実践して見せた諸戦術に目を見張ったものだし、ここに来て漸くプーチンの立てた戦略の大凡の輪郭が掴めてきたところです。正直、これほど物凄い戦略だったとは思いも寄りませんでした。別板でプーチンのことを「現代の孫子」と小生は書いていますが、まさに・・・https://grnba.bbs.fc2.com/reply/16580696/978/亀さん@人生は冥土までの暇潰し13 名前:mespesado 2022/07/02 (Sat) 11:41:54>>12> しかし、数度同シーンを見ても、何故お二方の意見が対立しているのか、> 未だに理解できません。何故、意見が対立しているのか、mespesadoさん> の見解をお聞かせください。 念のため、17分50秒あたりの、松田さんの発言の途中から、安藤さんと議論になって、最後は神谷さんが割り込んで「今の議論は国民にはわからないと思いますが」と仲裁に入る直前ところまでを文字起こししてみました。--------------------------------------------------------------------(松田)日銀は、中央銀行は民間のマネーを作る力は無いんですね。みなさん、お札を刷りまくっているというのは大間違いで、日銀当座預金という帳簿上のモノが膨らんでいるだけで、オカネ作ってるのは、要するに銀行が信用創造で創ってるわけで、でも需要が無ければ信用創造ができないっていう話になっちゃって、で詰まっちゃってるわけですね。だから僕は、財政が出動して財政支出すれば、オカネが…、国債を銀行が買えば、その分マネタリーベースが、市中マネーが増えますんでね、これでオカネを増やさざるを得ないという状況に、黒田総裁のアレが始まって9年?くらい経ってるんですかね。でも全然インフレ目標達成っていうメドがたっていない、っていう状況ですからね。金融政策ではムリだっていうことがハッキリしたんですね。もう財政しか手段が無い、ということだと思うんですね。(安藤)最初からこれ、金融政策ではムリだということはわかってたんですけれども、でも結局これ、さっき松田さんも、民間の資金需要がオカネを生み出すんだと、信用創造のことをちょっとお触れになりましたけれど、政府が国債を出すことも一緒で、政府が国債を出して、そして財政赤字の形で国民に渡すと、新しい通貨が発行されるので、それで国民が豊かになるんです。だから、政府の国債発行というのは、別に銀行が買ってくれるからオカネが出来るんじゃなくて、政府が国債を発行して財政赤字の形で国民に渡すことによって日本国債…(松田)違うんですよ。(安藤)…という新しいオカネが生まれるんです。(松田)私の方がそれは専門なんで、違うんです。それは議論したらキリがないんですが、結局市中マネーを増やすためには、銀行が国債を持って、初めて預金通貨が増えて、それで市中マネーが増える。これいくら議論してもそうなりますから。(安藤)それは間違ってますよ。(松田)いや正しいんです。(安藤)いや、そこは違います。(松田)いや違います。(安藤)それはちゃんと、国会で議論してますから。(松田)いやいや…(安藤)日銀にもちゃんと答えさせていますから。(司会)正しい、間違いじゃなくて、一言…(松田)だって、投資家が国債を買っていれば、マネーは行って来いで終わりですよ。でも銀行が買うから、預金通貨が膨らむから、マネーって増えるんですね。だからその市中マネーをどういう風に定義するかによるかもしれませんが、私が言っているのは、実際に皆さんが流動性として使える現金と、それと要求払い預金、という範囲で考えると、そのときに初めてマネーが増えるんですね。だから別にこれで言ってることを否定しているわけじゃなくて、私が言いたいのは、国債をオカネに変えることによって国民みんなの資産になると、わかりやすく言うとね、ここが他の人が言ってないという所かもしれません。(安藤)多分根本的に、これ考え方が合わないでの、多分議論しても合わないと思いますけど、オカネを日本銀行…、日本銀行じゃない、政府が国債を発行して、それで財政赤字の形で政府から民間企業に渡します。で、これを小切手の形で渡して、これを銀行に持ち込めば、これがオカネに変わります。そこで新しいオカネが生まれてきます。すると日銀当座預金もまた復活してくるので、これで日銀当座預金の残高は変わらないんで、ずっと買い続けることができるという循環は出来るんですよね。で、実際に…(松田)いやだから…(安藤)まあちょっと待ってください。実際に、例えば一昨年、12兆円の国債を発行して国民に10万円ずつ配りましたよね。それで金融資産が増えました。だから、国債を発行すると、国民の金融資産は増えるんですよ。実際に今までも、政府が国債の残高を増やせば増やすほど、民間の金融資産は増えていく。だから誰かの資産、誰かの負債というのは、必ず別の誰かの資産になるので、だから我々はずっと、政府の赤字はみんなの黒字って言ってるわけですけれども、政府が赤字を拡大すると、新しいオカネが誕生するので、これを国民に渡せば国民が黒字になります。こういう極めて当たり前のこと…(松田)そこにワンクッションがいるんですよ。-------------------------------------------------------------------- これを聞いた感想を結論から言うと、「安藤さん、松田さんの虎の尾を踏んじゃったな」と思いました。 これだけじゃ何のことだかわからないと思うので、もう少しきちんと説明します。 論争になる前までの前半部分は、端的に言うと、「国債それ自体をオカネと見做すかどうか」という見解の違いであり、松田さんは「見做さない」立場、すなわち「マネーストック」、つまり銀行の外にある現金と預金通貨だけをオカネと見做す立場なのに対して、安藤さんはマネーストックに加えて国債もオカネの一形態だと見做す立場に立っているわけですね。しかし、本当の論点はそこじゃないですね。本当のお二人の論点は「オカネを増やす方法は何か」というのが真の論点であり、ここで書き起こした部分を読めばわかるように、松田さんは、「銀行による貸付、すなわち信用創造だけがオカネの創出である」と主張しているのに対し、安藤さんは「信用創造に加えて政府の財政赤字もオカネの創出である」と主張している。この点が二人の決定的な違いです。で、論争のところで松田さんが「違う。そうじゃない。」と必死こいて安藤さんの主張を否定しているのは、実は安藤さんの「国債そのものもオカネの一つだ」という主張に対してであり、その趣旨を理解した安藤さんは、実はそこは本質ではないことを示すために、実際の財政出動の仕組み(これは三橋さんもブログで図まで使って示しているところですが)を補足説明して、「政府が財政出動の受け手の企業に対して、まず手形を発行し、これを受けた企業が銀行にこの手形を持ち込むと、銀行はその企業の預金口座の金額を手形に書かれた金額だけ電子的に増やすことで預金貨幣を発行する。これで松田さんの定義でもオカネが増える。その後「事後処理」として、銀行はその手形を日銀に渡すと、日銀は日銀にあるその企業の当座預金をその手形に書かれた額だけ電子的に増やすことによってその銀行の資産負債差額をチャラにするという手続きがあることを、シンプルに追加補足しています。 ところが、やはり上の文字起こしを読めばわかるように、松田さんは政府が直接企業に手形を渡してオカネを増やす「財政赤字によるオカネの創出」という仕組みそのものの存在をうやむやにしようとしている。ハッキリ言えば、この仕組みを「隠そうとしている意図」を感じます。それは、例えば、松田さんの最初の発言の中で> だから僕は、財政が出動して財政支出すれば、オカネが…、国債を銀行> が買えば、その分マネタリーベースが、市中マネーが増えますんでねという風に、一旦「オカネが」と言いかけたのを、「国債を」と言い直していますよね。まあ、安藤さんも最後から2番目の発言で> オカネを日本銀行…、日本銀行じゃない、政府が国債を発行してという風に言い間違えはしてるんだけれど、安藤さんの方は本当に単なる言い間違え、つまり「政府」と言うべきところを単に「日本銀行」と言い間違えただけだな、と思えるんだけれども、松田さんの訂正の方は、「オカネが」と主語で言おうとしていた単語を「国債を」と目的語に言い換えていることから、単なる単語の言い間違えではないことが感じられますし、そもそも最初の「財政支出すれば、オカネが…」の後に言おうとしていたことを補うとすれば「増える」とか「造られる」とかでしょう?そうなると、これって、安藤さんが主張していた「政府の財政赤字そのものによる貨幣の創出」と同じことを意味するじゃないですか。つまり、ちょっと意地悪な見方にはなるけれど、松田さんも、本当は安藤さんと同じく政府の財政出動そのものでもオカネが増えることは知っていながら、何らかの理由で、その事実は隠しておきたい、という意識が働いているんじゃないのかな?と「邪推」してしまいます。で、更に勘ぐれば、その「何らかの理由」とは、古巣である「財務省」を松田プランで折角同意を得られて味方に付けられそうな雰囲気になって来たのに、財務省の地雷である「財政赤字の拡大を主張」してしまって、財務省から裏切者認定されてハブられてしまうことを恐れたのかもしれないなぁ、と感じました。ただ、だから松田はケシカランではなくて、松田さんとしては、より大きな目的の為に、とりあえずは財務省を味方に付けて、初めの一歩を松田プランで実行に移し、その後少しずつ本来あるべき方向に持っていけたら御の字。だけどいきなり正論を財務省に飲ませるのは無理だから、今は妥協の産物の作戦で行くんだよ。だから安藤さん、貴方のは正論だけど私が今そこに賛同するわけには行かないんだ、察してね、ということなのかもしれません。14 名前:mespesado 2022/07/02 (Sat) 16:58:31>>13 ちなみに松田プランとは何ぞや。前にも書いたけど、改めて復習しましょう↓国の借金をお金に変える政府暗号通貨「松田プラン」とはhttps://mymo-ibank.com/money/3439 要するに、政府が発行した国債を日銀が市場から購入して塩漬けにしたものは、償還時に借換債と交換してしまえば永久に実際に償還のためにオカネと交換する必要が無くなるけれども、国債残高はいつまでも残ってしまう。松田さんは、この国債残高を「政府の累積借金」であるとは見做していて、その残高が増え続けることを問題視しているわけですね。これは実際には問題でも何でもないのだけれど、財務省としては、これを問題だと信じ込んでいる財務官僚が多いのでしょう(かつて西田昌司さんの動画で財務省の主に理財局の官僚が、預金の又貸しである財投にずっとかかわり続けていて、同じく又貸し業務を行っていた旧興銀に天下っていたりで、この「貨幣の又貸し理論」を本気で信じている可能性が高いとのこと)。なので、この国債の残高を減らす政策なら財務官僚にも受けがいいということで、政府がデジタル通貨を発行してこの塩漬けになった日銀の持つ国債と交換する。すると日銀保有の国債残高は減少するのでめでたしめでたし、というわけですね。でも、これって、日銀が国債のまま保有していてもデジタル通貨として保有していても貨幣論的には同じことで、本質的でないどうでもよい話ではあるんですね。ただ、財務官僚は「これで累積借金が減った」と安心するので、財政計画を作ったり事実上承認したりするのは財務官僚だから、国債新規発行額が彼らとの交渉で彼らの借金が減ったという(誤解に基づく)安心感によって、従来よりは増やせるかもしれない、という期待がある、という意味で、対財務省対策的には大いに意義がある、と松田さん本人は考えているようにも見えます。ただ、野党時代には正しい貨幣論を堂々と発言していた麻生さんが、財務大臣になったらミイラ取りがミイラになっちゃって、財務省の代弁者になってしまった例もあるので、松田さんも、あまり財務省に迎合し過ぎると同じようになってしまう危険は大いにありますね。今回、正しい貨幣論を主張する安藤さんに対してムキになって反論していたところを見ても、その危険は今の段階で既に十分あると感じてしまいました。15 名前: 亀さん2022/07/03 (Sun) 03:43:39>>13、>>14mespesadoさん、丁寧な解説ありがとう。特に、松田学氏と安藤裕氏との間で意見の衝突を生じた、一連のやりとりの文字起こしまでしていただき、感謝します。動画で安藤氏の語る経済関連の話の細かいところまで、小生、理解できているとは思いませんが、過去に数多く見てきた同氏の動画、あるいは今回の動画から滲み出る同氏の雰囲気あるいは人間性から、同氏は真っ当なことを語っているのだろうと直感的に思っています。一方、松田プランについては、Malt Whisper氏の以下のブログ記事を読んでからというもの、松田氏の一連の発言に注目していました。松田プラン(参政党)とは何か?【B/S図解】~信用貨幣論から重要なポイントを指摘します~https://maltwhisper.com/mmp/松田プランについて不安感を抱いたのは、どの動画だったかは忘れましたが、松田氏が自分のプランは財務省にも受け入れられたと、満足そうに語っていたシーンが、今でも強く脳裏に焼き付いるからです。その松田氏が第二の麻生太郎になる、ミイラ取りがミイラにならないという保証は何処にもありません。それにしても、別スレか何処かで書いたように、参政党の数々演説動画を観ながら気になるのは、表舞台には出てこない、真に優れた参謀役が両党には不在ということです。__________それでも、現実は現実として受け止め、我々は内部被曝対策を怠らずにすすめ、心静かに次の転機を待つのがベストだ。亀さんは、こんな時こそ柴錬三国志を読み進めながら、軍師諸葛亮孔明の視点で、当時そして現在という時代を思索することで、臥龍湖(がりょうこ)で釣り糸を垂れていた諸葛亮孔明の心境に、一歩くらいは近づけるような気がするのだ。ともあれ、再び中露vs.ネオコンという敵味方の世界に戻ったからには、『三国志』以外にも、『墨子』、『孫子』、『六韜』、『三略』、『韓非子』など、一連の兵法書を紐解きながら世界の動きを追いつつ、静かに次期を待ちたい。http://toneri2672.blog.fc2.com/blog-entry-1350.html ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄亀さん@人生は冥土までの暇潰し
16 名前:mespesado 2022/07/03 (Sun) 09:08:32
>>15
亀さん、ご返事こちらこそありがとうございます。
> 一方、松田プランについては、Malt Whisper氏の以下のブログ記事を読
> んでからというもの、松田氏の一連の発言に注目していました。
> 松田プラン(参政党)とは何か?【B/S図解】~信用貨幣論から重要
> なポイントを指摘します~
> https://maltwhisper.com/mmp/
この Malt Whisper氏は、貨幣論について完璧に理解しているだけでなく、コロナプランデミックやウクライナ問題についての意見も全く見落としや先入観が無く、当方(だけでなく恐らくここ放知技のコアメンバーにも)完璧に受け入れられる、納得できる意見であり、しかもこの「松田プラン」を言い出した松田氏自身の「裏の意図」についても
> 松田氏は、わざと「国債は税金から返済しなければならないもの」という
> 洗脳された一般論に付き合うふりをしてから、正しい方向に矯正しようと
> しているのかと考えてみたのですが、いくつかの動画や解説記事を読んで
> みて、その可能性は小さいと思いました。純粋に勘違いしているのではな
> いかと思えるのです。
とマキャベリズムの観点からも考察し尽くしているところまで、もう非の打ち所がないと感心しています。そして、そう思う根拠として述べている
> 一言で言えば、『商品(金属)貨幣観』であるということです。そしてM
> MT(現代貨幣論)についても政策だと捉えているようです。MMTは、
> 「変動相場制下の自国通貨建て国債はデフォルトしない」という真理を示
> しているだけで「財政拡大」といった政策論ではありません。
という部分も完璧に正しい。あえて私との見解の相違点を挙げるならば、既に私が >>14 で述べたような
> ただ、財務官僚は「これで累積借金が減った」と安心するので、財政計画
> を作ったり事実上承認したりするのは財務官僚だから、国債新規発行額が
> 彼らとの交渉で彼らの借金が減ったという(誤解に基づく)安心感によっ
> て、従来よりは増やせるかもしれない、という期待がある、という意味で、
> 対財務省対策的には大いに意義がある、と松田さん本人は考えているよう
> にも見えます。
というところ(私が松田プランが積極財政に寄与するかもしれないと考える根拠はこの部分だけです。他に根拠が全く無いことについては、100% MaltWhisper 氏の指摘のとおりです)と、それに続くミイラ取りがミイラになるかもしれない、という懸念のところだけですが、これとて「いや、松田氏の今までの動画や文章を見たり読んだりする限りそんなホンネを隠しているようには見えない」と言われてしまうと、あえてそれに反論できるような根拠を私も持ち合わせていません。
なお、参政党に対するスタンスについて筆者は
> 参政党の躍進は短期間で凄まじいと感じています。そして、アンチ参政
> 党もそれに呼応してネット空間に溢れています。私はこの議論からは現
> 時点では一線を画したいと思います。それはこの参政党への期待がある
> からです。既成政党、特に自民党の対米従属、資本家従属は目に余りま
> す。そこに一石を投じることになるならば毒だろうが、偽装だろうが、
> 本当に毒だとわかっているものよりはましだと思うからです。
と述べておられますが、既述のような真偽の問題ではない、「参政党に何を期待するか」という部分についてまで私と同意見なのにはビックリしました。
最後に、亀さんのご指摘:
> それにしても、別スレか何処かで書いたように、参政党の数々演説動画
> を観ながら気になるのは、表舞台には出てこない、真に優れた参謀役が
> 両党には不在ということです。
という部分には「なるほど!」と思いました。参政党にどうにも感じる一抹の不安の本質はそこだったのか、と腑に落ちました。
P.S.
ところで、この「参謀」についてですが、れいわ新選組の場合は、この参謀に振り回されてしまっている感じ(経済政策については多分松尾匡氏で、それは良いけれど、戦略については多分斎藤まさし氏で、こちらはサヨク・ポリコレ的で色々問題の火種になっている)、一方NHK党の方は立花氏自らが参謀のつもりで動いているような気がしますね(他人の意見なんて聞くつもりはねぇという感じ)。どちらも私の全くの憶測に過ぎませんが。
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■ 『参政党の躍進で歴史的な選挙になる!終盤選に向かう参院選~党員党友の皆さまへのお願いと松田プランのポイント~』(抄)
●日本にマネーの回転を生み出す積極財政は「松田プラン」なくして不可能 加えて、参政党は近年の日本を衰退させてきた各分野の構造そのものをつくりかえる根本政策を有している政党です。既成政党でここまで骨太な政策を打ち出している政党はありません。特に「松田プラン」は、これまで誰もが到達できなかった究極の救国策です。 以下は、選挙戦に入る少し前に、松田政策研究所チャンネルで小川榮太郎さんと行った対談の内容ですが、ここで私は小川氏から求められて、「松田プラン」のポイントを解説しています。よく、松田プランは理解が難しく他の人に説明がなかなかできないという声を党員の皆さまから聞きますが、次の説明ぶりを参考にしていただければと思います。 ちなみに、党員の間では松田プランに対する理解がかなり進んできています。難しいからこそ、他党には真似できない政策です。それぞれ、自らの言葉や解釈で結構ですから、「参政党には政策がない」などという心無きプロパガンダに対抗する上でも、大いにアピールしていただければ幸いです。…安倍さんは先般、「積極財政ができる、日銀があれだけ国債を持っていれば…」と言っておられたが、そこから二歩も三歩も踏み込んでいったのが「松田プラン」。日銀が持っている国債はちゃんと償還するが、通貨発行権のある政府が法定通貨の一種としてデジタル円を発行して返済していけばよい。日銀がそれを、銀行での両替を通じて国民に売却する。それで、国債はお金に変わる。これが、積極財政に転換できる理屈になる。財務省は国債が多いから、国債の利払いで大変なことになるという立場だ。その論拠が崩れる。 およそ出口がない政策は実現しない。MMT(現代貨幣理論)も良いが、問題は出口がないこと。金利が上がる問題を考慮していない。銀行の財務も金利が上がったら大変なことになり、経済のカネ詰まりが深刻化する。また、国債の利払い費が増えて、そのための国債増発という事態にもなる。 理論的にどうあれ、財務省と日銀が「出口がない」と判断すれば、積極財政は現実には動かない。財務官僚だった私は実務家でもあったので、そのことが見えている。これは実際に政策形成に携わったことのある者でなければ見えていない重要な点だ。 中央銀行も国民経済に対する政府との一体性が前提。「独立性」とはインフレ時代の話。今は、その大義名分が薄れている。財政金融政策のパラダイムチェンジができていない。 千兆円にのぼる政府の借金は、現状ではその半分が日銀の資産。国債は国民の資産だと言う人がいるが、それは国債を持っている人だけの話。国債を持っていないほとんどの一般国民から税金で国債を返済すると、逆の所得分配になる。現在の仕組みはそうなっている。多額の国債の存在はいろんな問題を生じさせることになる。それをみんなのお金にして、みんなの資産にするのが松田プランだ。仕組みを変えねば積極財政はできない。 そのために、国産ブロックチェーンの共通基盤を国内で創る。中国がブロックチェーンの世界共通基盤を運営し始めた。日本国民にとって魅力的なブロックチェーン国内基盤を早く作らねばならない。マイナンバーアプリが来年3月に日本では装着されることになる。本人確認がスマホでワンタッチでできる時代が来る。これを実現させたのは情報セキュリティの第一人者たちである松田のグルーブであり、実務を松田の社団がやっていく。 次はブロックチェーン基盤だ。これによって、セキュリティや個人情報保護が強化されることにもなる。GAFAなどのグローバルプラットフォーマーから独立した国民本位の自律分散型の仕組みを整備する。その上に乗る形で、いろんなコミュニティが多様なトークンを発行する。この共通基盤の上に、国のデジタル円の仕組みも乗ってくる。 デジタル人民元は通貨主権や個人情報保護に反する。国産の技術で日本でコントロールできることが大事。いろんなサービスをプッシュ型でお知らせできる。今は自分で調べねばならない。ワンタッチで手続きと支払いがスマホでできてしまう。中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)だと、そういうサービスができない。政府がデジタル円を発行するなら、いろんなことができる。通貨の概念が変わっていく世界の動きを、日本が先取りする。
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21:mespesado :2022/07/04 (Mon) 11:17:40
はぐらめいさんが本日登録されたエントリー↓
https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-07-04
で、参政党の松田学さんからの党員向けメールの内容を紹介していました。
その中から松田プランの本質に関する部分を孫引きします↓
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…安倍さんは先般、「積極財政ができる、日銀があれだけ国債を持っていれ
ば…」と言っておられたが、そこから二歩も三歩も踏み込んでいったのが
「松田プラン」。日銀が持っている国債はちゃんと償還するが、通貨発行権
のある政府が法定通貨の一種としてデジタル円を発行して返済していけばよ
い。日銀がそれを、銀行での両替を通じて国民に売却する。
それで、国債はお金に変わる。これが、積極財政に転換できる理屈になる。
財務省は国債が多いから、国債の利払いで大変なことになるという立場だ。
その論拠が崩れる。
およそ出口がない政策は実現しない。MMT(現代貨幣理論)も良いが、
問題は出口がないこと。金利が上がる問題を考慮していない。銀行の財務も
金利が上がったら大変なことになり、経済のカネ詰まりが深刻化する。また、
国債の利払い費が増えて、そのための国債増発という事態にもなる。
理論的にどうあれ、財務省と日銀が「出口がない」と判断すれば、積極財
政は現実には動かない。財務官僚だった私は実務家でもあったので、そのこ
とが見えている。これは実際に政策形成に携わったことのある者でなければ
見えていない重要な点だ。
中央銀行も国民経済に対する政府との一体性が前提。「独立性」とはイン
フレ時代の話。今は、その大義名分が薄れている。財政金融政策のパラダイ
ムチェンジができていない。
千兆円にのぼる政府の借金は、現状ではその半分が日銀の資産。国債は国
民の資産だと言う人がいるが、それは国債を持っている人だけの話。国債を
持っていないほとんどの一般国民から税金で国債を返済すると、逆の所得分
配になる。現在の仕組みはそうなっている。多額の国債の存在はいろんな問
題を生じさせることになる。それをみんなのお金にして、みんなの資産にす
るのが松田プランだ。仕組みを変えねば積極財政はできない。
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この中で、キーポイントとなる部分と思われる部分を更に抜き出します↓
> 財務省は国債が多いから、国債の利払いで大変なことになるという立場
> だ。その論拠が崩れる。
つまり、あの強力な抵抗勢力である財務省が真に問題視しているのが「国債発行の累積残高の増加だ」と古巣である財務省の立場を熟知する松田さんは述べているわけです。だからこそ、理論的には日銀の国債残高をデジタル通貨に置き換えたってオカネが増えないにもかかわらず、松田さんはこのプランを主張している、ということですね。これは「たとえ理屈が正しくても、政策を実施するのは実質的な決定権を握る人たちなので、彼等がその正しい理論とやらを納得しなければ実施されることはありえない。逆に言えば、いくら理論的には間違った施策でも、政策の決定権を握る人がそれを正しいと勘違いしているのであれば、それに乗っかってしまえば施策は実施される可能性が高い」という、まさに「政治は人間が行っている」という、ものごとの本質を松田さんは突いておられるのだな、と理解できました。実は、これは「人間の主観を究極まで排除している(と世間も科学者自身も信じている)自然科学」の世界でも同じなんですね。自然科学という学問の世界でしばしば定説が覆ることがあるのは、専門家である学者自信が客観性を貫けておらず、「実は主観的に正しいと勘違いした説を、さも客観的に正しいものと信じ込んで定説視して教科書にも堂々と載せてしまう」のが、現実の自然科学の世界で行われていることだからです。
松田さんの次の下りが、まさにこのことを吐露したものだと思われます。
> 理論的にどうあれ、財務省と日銀が「出口がない」と判断すれば、積極
> 財政は現実には動かない。財務官僚だった私は実務家でもあったので、
> そのことが見えている。これは実際に政策形成に携わったことのある者
> でなければ見えていない重要な点だ。
結局、この松田さんの文章を読む限り、私が >>16 で自分で書いた >>14を引用して
--------------------------------------------------------------------
私が >>14 で述べたような
> ただ、財務官僚は「これで累積借金が減った」と安心するので、財政計画
> を作ったり事実上承認したりするのは財務官僚だから、国債新規発行額が
> 彼らとの交渉で彼らの借金が減ったという(誤解に基づく)安心感によっ
> て、従来よりは増やせるかもしれない、という期待がある、という意味で、
> 対財務省対策的には大いに意義がある、と松田さん本人は考えているよう
> にも見えます。
というところ(私が松田プランが積極財政に寄与するかもしれないと考える根拠はこの部分だけです。【以下略】
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と書いたことが、実は図星だった、ということかもしれません。
22 名前: 亀さん 2022/07/04 (Mon) 15:27:39
>>21
> 実は図星だった、ということかもしれません。
多分、そのあたりが松田学氏の肚でしょうね。お陰様で松田プランについて、個人的なモヤモヤが晴れました。
ところで、>>17で紹介しておられた以下の動画・・・
>【陰謀入り乱れる参院選2022】参政党を批判してる人達の正体が見えてきました
mespesadoさんが経済クラブの動画を取り上げるあたりは流石だと思ったし、同動画で横森氏が語っていた「マクロvsミクロ」というあたりも良い指摘だったと思います。欲を云えば、DSと対峙している勢力、つまりプーチンを主とするナショナリストについても、横森氏に言及して欲しかったと思いますが、時間が限られていたので仕方が無かったと思います。
その横森氏および武田邦彦氏の対談動画もあります。
【緊急対談】武田邦彦x横森一輝 『日本沈没は止められるのか?』 (4/18ライブ収録)
https://www.youtube.com/watch?v=aQbmI3UGaFo&t=34s
動画の最後の方で横森氏は、参政党が与党になるかもしれない、その可能性はあると語っていました(1:32:10)。確かに、参政党が与党になれば「日本は明るい」でしょう。
ただし、仮に参政党が与党になるにしても、そこに至るまでには十年前後の時間がかかるはずだし、それまでには日本が戦争に巻き込まれたり、食糧難に陥ったり、ハイパーインフレを体験するといった、数々の艱難に遭遇すると思うが、それを乗り越えたら、日本は再び不死鳥のように蘇るはずです
ともあれ、武田氏がいみじくも語っていたように(1:34:20)、我々の子どもたちや孫たちの世代のために、「今」の我々が頑張らなければならないですね。
それにしても、既成政党はボトムダウンだが、参政党は実にボトムアップの党だと思う次第。ふと、小名木善行氏の「教科書に載ってない十七条憲法の嘘」を思い出しました。
https://www.youtube.com/watch?v=jSdWHsX34aU
亀さん@人生は冥土までの暇潰し