参政党をどう考えるかについて、mespesadoさんによる問題提起です。

私なりに、
⑴松田学氏の「ブロックチェーン革命」とは何か
⑵参政党の考える憲法はどのようなものか。

⑶「日米地位協定」をどうするか。
と、受け止めて考えてみたいと思います。


⑴について、私も勉強中です。mesさんのリンク先を読むと、《松田氏のあとに、続けて武田邦彦教授がスピーチをしました。/武田教授は、松田氏の話に言及し、松田氏の言っていることは難しくてよくわからないが、松田氏は素晴らしい人柄なので、その松田氏が推進する政策についても素晴らしいものに違いない、という趣旨のことを述べました。/まさに、松田氏の推進するデジタル政府通貨を、とにかく疑問などもたずに、推進するべしと、洗脳が仕掛けられた瞬間です。》私も武田先生と同じです。「ブロックチェーン革命」というのが「松田プラン」の肝心なところなのですが、そこがまだ飲み込めていません。


松田氏と武田氏の対談本『これで日本は大丈夫!』に、放知技板の議論と関わる議論が出てきます。松田 私は、これからお金の概念ががらりと変わる。人類社会で初めての大転換が起こると思っています。/お金の歴史を振り返ると、もともとはミクロネシアのヤップ島で発見された石のお金「フェイ」です。直径が4メートルもある世界最大のお金で、債権債務はその石に記録され、その内容がフェイの所有権の根拠になっていました。お金の歴史はここから始まったわけですが、最初のお金は、このように「台帳方式」でした。》この理解でいいのかどうか。実はアップしていないmesさんの議論があります。今アップします。→「新・mespesadoさん講義(152)参政党の貨幣論をどう評価するか」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-06-07-1です。mesさんが言う《氏は貨幣論について間違った認識でいることは確かなようですね。》を自分なりに確認したくてそのままになっていたのです。松田氏がヤップ島の石貨について言及していたこともあり、suyapさんの議論に遡ってみたいと思っていました。↓

・オカネの起源https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-20
・オカネの起源(承前)suyapさんへhttps://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-25
・「石貨」について 〜suyapさんからの返信へ〜https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-27-1
・石貨について〜suyapさんからの返信へ②〜https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-28-1
・石貨について〜suyapさんからの返信へ③〜https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-29


本題の「ブロックチェーン」に戻ります。次の言葉がつづきます。《しかし、石のお金は持ち運べないので、次に誕生したのが「貨幣方式」のお金です。アコヤ貝での取引が始まって、そのうち金や銀をバックにした金貨銀貨になり、さらに権力者の信頼をバックに紙幣が発行されるというように発展してきました。/資本主義社会のもとで銀行制度ができてからは預金通貨ができて、現在は電子的に通帳に金額を打ち込んだら、それでお金ですという時代になっています。最初のお金の形態である台帳方式に戻ったわけです。/その間には、金本位制がなくなって、お金の発行量を国が保有している金の量によって決めるのではなく、国の信用をバックに中央銀行を中心として人為的に管理しようとする管理通貨制度が生まれたわけです。ところが、いま、「国の信用」をバックにしないお金が生まれようとしています。/それが電子データを改ざんすることが不可能であり、参加者のみんなが取引の正当性をチェックできるという「技術への信用」で成り立つブロックチェーンで発行流通するお金です。改ざん不可能な石板だった原初のお金が、今度は暗号技術で改ざん不可能な電子的な形態へと変わることで、まずは「ビットコイン」などの「仮想通貨」が誕生しました。/そして、このブロックチェーンという高度な台帳方式のもとで、今度は法定通貨まで発行され始めるようになりました。現時点で、その代表的なものが、今年からもう始まっている中国のデジタル人民元です。・・・デジタル通貨は便利だからみんなが使うようになり、しかもネットワークが広がれば広がるだけ、ネットワーク効果で利便性はどんどん高まっていきます。そういうサービスを提供できるプラットフォームであるブロックチェーンがしっかりしていれば、その利便性をみんなで享受できるようになります。/つまり、プラットフォームでやり取りされている利便性そのものがお金の価値になり、国の信用も何も関係なくなってくる。こういう時代にシフトしていくと思います。》(59-62p)


ウィキペディアに、《ブロックチェーンは、2008年サトシ・ナカモトという名前を使った人物(またはグループ)が、暗号通貨ビットコインの公開取引台帳としての役割を果たすために発明したものである[1]。サトシ・ナカモトの正体は現在まで不明のままである。ブロックチェーンの発明により、ビットコインは信頼できる当局や中央サーバーを必要とせず、二重取引問題を解決する最初のデジタル通貨となった。ブロックチェーンは決済手段の一種と考えられている[8]とあり、「ブロックチェーン」の登場は2008年です。一方、mesさんのリンク先の『ビルダーバーグ倶楽部』の発刊はそれ以前の2006年です。松田氏は、「ブロックチェーンの一元管理は原理上ありえない」ということを強調されていました。この誤解を解かねばならないと何度も何度も繰り返されました。


以上、「⑴松田学氏の「ブロックチェーン革命」とは何か」についてのメモです。


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