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《量子コンピュータで最大のポテンシャルを持っているのは、実は日本だと考えている。コンピュータ技術、半導体技術、材料科学技術から、半導体製造設置技術だけでなく、量子コンピュータに必要とされるシリコンフォト二クスの技術をもっている。・・・日本は光量子コンピュータに必要な要素技術は揃っており、あとは旗振り役が現れるのを待つだけなのだ。》(180p)そしてこう宣言する。《フォトニクスという『光』ソリューションがデジタル全体主義者による監視システムと戦う武器になるというのは、天照大神という神のいる日本に相応しいソリューションだ。》(194-195p)最後はこう締められる。《通信技術、コンピュータ技術で、私たちは自分の国だけでなく、多くの人を守ることができる。盗まれた個人情報を技術で取り戻し、世界最高のコンピュータを構築することで、平和裏にデジタル全体主義を終わらせられる。/そう、監視社会に立ち向かうには、自分の弱さと決別し、日々学び、技術を磨くしかない。今日は小さな要素技術でも、日本中から集まれば世界最高のソリューションになる。新型コロナウィルスが蔓延し、それと同時に監視社会化が急激に進行している今だからこそ、日本中に散らばった要素技術をインテグレーションしなければならない。そして失敗すれば、そこから学び、改良して、より良いモノを作る努力をし続ける。/私たちは、それを『文明の始まり』と呼ぶ。》(198p)自から「旗振り役」を任じているように思える。アマゾンレビューのどこかに「国会議員になってほしい」とあったが、大いに同感である。