今回の御神事名称、「祈願」の言葉に特別な意味が込められていた。黄泉比良坂の故事、伊弉諾神と伊弉冊神の行き違い、その場は菊理媛の取りなしの言葉でことなきを得たものの、真の和解には至らぬまま今に至ることが諸々相克の因を為す。あらためて菊理媛の御出動を願うべき秋なのではないか。その話がE氏から出された時、諾冊二神を御祭神とする当熊野大社に、
シンクロニシティということでは、昨日8月1日のラジオ体操が石川県白山市からだったのも驚いた。
いつものことだが、物事は終わってからその意義がだんだんわかってくる。とりあえず以下の記事。あらためてのホツマツタエもうれしい。→「ホツマツタエのおもしろ記事」http://divinehuman.blog.fc2.com/
・菊理姫(くくりひめ)とは?日本書紀にたった一度だけ記される縁結びの神について解説https://amaterasu49.media/archives/12693
・ホツマツタエのおもしろ記事(34) 菊理媛神 http://divinehuman.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
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菊理姫の名前が唯一登場する日本書紀の一文です。
【原文】
及其与妹相闘於泉平坂也、伊奘諾尊曰、始為族悲、及思哀者、是吾之怯矣。時泉守道者白云、有言矣。曰、吾与汝已生国矣。奈何更求生乎。吾則当留此国、不可共去。是時、菊理媛神亦有白事。伊奘諾尊聞而善之。乃散去矣。
この一文しか名前が登場しません。
以下、解釈文です。
日本の神様で伊弉冉(いざなみ)と伊弉諾(いざなぎ)の二人の神様の夫婦がいました。
この夫婦は大変仲が良く、伊弉冉は多くの神様を産みました。
しかし、ある日火の神を産んだことから伊弉冉は黄泉の国へ旅立ってしまいます。
一人になった伊弉諾は寂しさのあまり、伊弉冉に会いに黄泉の国を訪れます。伊弉諾は黄泉の国の扉越しに、伊弉冉に「どうか戻ってきて欲しい」と懇願します。
伊弉冉は「それでは何とか戻れないか、相談してみましょう。私が良いというまで覗かないでください」と伝え、黄泉の扉を閉めてしまいます。
しかし、伊弉諾は伊弉冉との約束を破り、黄泉の扉を開けてしまいます。その扉の向こうには変わり果てた姿の伊弉冉が。
驚いた伊弉諾は、恐怖のあまりその場から逃げ出します。変わり果てた姿を見られたくなかった伊弉冉は、約束を破った伊弉諾を追いかけます。伊弉諾は命からがら逃げますが、途中の黄泉平坂で追いつかれてしまいます。
黄泉平坂で激しく口論をする伊弉冉と伊弉諾。そこへ泉守道者(よもつちもりびと・黄泉平坂の番人)が現れ、「伊弉冉が現世に戻ることはできない」と伊弉諾に伝え、口論している二人を取りなします。
その最中、そこへ今度は菊理姫がやってきて、伊弉諾に何かを伝えます。伊弉諾は菊理姫の言葉を聞くと、急に機嫌が良くなり、泉守道者と菊理姫の二人をたいそう褒め称えて帰っていきました。