mespesadoさんは、星岳雄教授の「ゾンビ企業論」も、三橋貴明氏が警鐘を鳴らす「銀行法『改悪』」も共に、「収益性」至上の《「ザ・新自由主義」の極致》と断じる。しかしそれも行き着くところまで行けば、「貨幣経済」は相対化され、そこでは「救済>保護」の関係も「救済=保護」へと平準化され、「助ける側」と「助けられる側」ということから生ずる「階級意識」からも自由になる。そういう仕組みの世の中への「相転移」が見えている、というmespesadoさんの達観に同意。

昨日、日本史上最大のピンチ! 最悪にヤバイ! 日本企業を中国資本に売り渡す銀行法改正 [三橋TV第390回]」https://www.youtube.com/watch?v=rJmWHSbvmwgを見た。
https://youtu.be/rJmWHSbvmwg

一切問題視されることもなく法案成立に向けて進む銀行法改正。3月の記事にこうある、低金利や人口減少に苦しむ銀行や地域金融機関が新たなビジネスに乗り出しやすいよう規制が緩和される。政府は5日、銀行法など金融関連改正法案を閣議決定した。銀行が地方企業に出資したり、デジタル分野の事業を手掛けたりするのを後押しする。新型コロナウイルス禍に苦しむ企業の再生に向け、金融機関が創意工夫を発揮しやすくする。外資系ファンドの日本参入も促し海外から人材やマネーを取り込む。》(3/15日経) 低成長下にあって、「信用創造」によってカネを生み出すという銀行本来の仕事がどんどんなくなっている。そこで考えられたのが、銀行の出資要件緩和によって、コロナ禍に苦しむ地域の企業をまるごと銀行資本にして、そこに新たな活路を見出そうという今回の改正。三橋氏は、その先に見える外資による日本の地域企業乗っ取りを危惧する。この企みを画策するのは、言わずと知れた竹中・アトキンソンコンビ。案の定アトキンソンの古巣ゴールドマン・サックスが日本の金融庁に対し、銀行業務の営業免許の申請手続きに入ったという報道がある。(「ゴールドマン、日本で銀行免許申請 収益源の多角化狙う」https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44755860U9A510C1EE9000/) そもそも「ゾンビ企業」が ①業績が悪く回復見込みが立たないにもかかわらず、②債権者や政府の支援により存続する企業》とするならば、銀行こそがまさに「ゾンビ企業」の最たる業種なのではないか。ともあれ「銀行法改正」への三橋氏の警鐘動画、必見です。https://www.youtube.com/watch?v=rJmWHSbvmwg

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