「気候変動」というのは、急激な寒冷化でマンモスの死滅を招いた「ヤンガードリアス期」を指す。《ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象で、現在から1万2900年前から1万1500年前にかけて北半球の高緯度で起こった。この変化は数十年の期間で起きたとされている。・・・イギリスでは甲虫の化石から、年平均気温がおよそ-5℃に低下し、高地には氷原や氷河が形成され、氷河の先端が低地まで前進していたことが示唆される。これほど規模が大きく急激な気候の変化はその後起きていない。》(ウィキペディア)その原因については隕石説が言われるが異論もあり(https://www.arecord-web.com/blog189.html)、北町遺跡調査の進展がその答えを導き出す可能性もある。興味は尽きない。
調査研究の今後について、《令和2年度に愛知学院大学を中心とし、考古学、堆積学、地形学、古植生、DNA等の専門分野の研究者が集まったプロジェクトチームが立ち上がりました。/今後、数年計画で発掘調査等を実施する予定としており、地元として支援していく必要があります。》現在の市としての支援は、発掘の際の機材等の貸し出しぐらいで、費用については一切大学の方から出ているとのこと。専門家の間では並々ならぬ関心を集めているようで、今後の進展をしっかり見つめていきたい。