白井聡著『永続敗戦論』については6年前に書いていました。ほとんど長谷川三千子女史礼賛になっていますが。

・白井聡著『永続敗戦論』を読んで(1)自覚なきシニシズム https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2014-02-20
・白井聡著『永続敗戦論』を読んで(2)長谷川三千子氏の「思想力」 https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2014-02-23
・白井聡著『永続敗戦論』を読んで(3) 長谷川三千子(本来日本)vs.落合恵子 https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2014-02-25
・白井聡著『永続敗戦論』を読んで(番外) 長谷川三千子氏のまっとうさこそ学ぶべき 
https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2014-03-01

今回のmespesadoさんの議論、まとめの文章がすごいです。まさに戦後日本の諸問題の肝心要(太い動静脈)、日本の政治経済を一望のもとに収めるような濃厚な一文です。


《新自由主義も、外国勢力による日本の搾取も、すべては金本位制下での制約条件に過ぎない「貨幣は作れないものだ」という洗脳によって、高度成長が終わって貨幣が増えなくなったのに、これを国債発行で人為的に増やすのは正しい政策だ、という発想がないからこそ、自分が豊かになるためには他から奪取してこなければならない、という発想になるわけで、高度成長期の「豊かさ」が無くなり、「隷米時代の不満」が世の中に蔓延するようになったのも、すべての根幹はそこに起因するわけです。だからこそ経済に対する正しい理解は何よりも大切なのです。》


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