モノゴトをゼロから考える、そうして見えてくる本当の世界。《現代の管理通貨制度のもとでは、政府はオカネをいくらでも剃ることができる。よって政府は借金が返せなくなること(財政破綻)は原理的にありえない。》ネット掲示板「放知技板」の人気論客mespesadoさんの講演録。令和元年5月18日、山形県南陽市で開催された「新天皇御即位奉祝講演会 新時代『令和』を迎えて〜明るく生きて行くために〜」の記録です。
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youtubeにアップするにあたって最初から見直したところです。もっと早く公開すべきだったとほんとうに申し訳なく思っています。mespesadoさんがこの講演会に向けてどれだけ力を注ぎ込まれたことか、資料に合わせて語られる用意周到さにあらためてつくづく頭が下がりました。2時間にも及ぶ記録なので通して見るのは大変です。ただ、断片的に見ただけでも、場面場面それなりの理解が得られるはずです。いちどに全部でなくてもいいので、何度もなんども見てほしいです。くりかえし見ているうちにその理解が感覚化します。ものごとをゼロから考えるということがどういうことを学ぶことができます。
mespesadoさんが「放知技板」にデビューしたのが2017年4月、そのころ「MMT(現代貨幣理論)」はまだ表には出ていません。mespesadoさんはとことん自分の頭と感覚でゼロから導き出した考察を独自に展開します。たまたまそれがアメリカに発した「MMT(現代貨幣理論)」と一致したのです。
「京都大学レジリエンス実践ユニット国際シンポジウム MMTが導く政策転換 〜現代貨幣理論と日本経済〜」と銘打たれ、レジュメの最初に《今求められる「令和の政策ピボット」》すなわち日本経済回復に向かう転回の支点として《反・緊縮 反・グローバリズム 反・構造改革》があげられ、《MMT(現代貨幣理論)は、その重要な理論的支柱の一つとなる。》と宣言されています。以下藤井教授による「MMTとは」です。
9月定例会の一般質問でMMTを取り上げることにしています。
《時代の大きな変わり目、この時機にあって日本の行く末を考える時、暗い未来か明るい未来か、それを決する判断の分かれ目がこのMMT理論を理解するか否かにかかっていると私は断言します。現在の日本の政治潮流の最も深い対立は、旧態依然の経済常識にしがみつく財政緊縮派と、物事を原点から考え、人々の暮らしそのものの向上を目指す財政拡大派の対立です。今こそ「財政緊縮派」の誤りを糺し、「財政拡大派」が勢いを持って日本をリードしなければ日本は大変なことになります。全国青年市長会長に就任された白岩市長にこのことを是非ご理解いただきたい。その期待を込めて質問したいと思います。》 mespesadoさん講演の資料とDVDは、当時すぐ総務課を通して市長に渡していました。その後そのことについて市長から何もなかったので、今回あらためて感想を問うことにしました。そしたら議会事務局長も見たいということでお渡ししました。そうか、それならこの際だれでも見れるようにと、youtubeアップを頼んでいた息子にぎりぎり催促してようやく公開にこぎつけたものです。多くの方に見ていただきたいです。