《「人類の心の闇」問題》。とても読みきれてはいない井筒俊彦『意識と本質』の後記に、《現代に生きる日本人が、東洋哲学的主題を取り上げて、それを現代的意識の地平において考究しさえすれば、もうそれだけで既に東西思想の出逢いが実存的体験の場で生起し、東西的視点の交錯、つまりは一種の東西比較哲学がひとりでに成立してしまうのだ。》とあり、探求の先にある真実を追い求めている》という飯山女史の言葉も重なって、mespesado理論がこれからどう展開するのかを思わされました。井筒俊彦が「学問的探求」レベルで見据えていた視野が、今生きるだれにでも視えるように開けてくるかもしれない、という期待があります。

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