安藤礼二『列島祝祭論』(作品社 2019)、半年ぐらい前から手近に置いて何度も行ったり来たりしてきたが、まだまだ消化しきれない。ある会の会長を務める高校の同級生から、来春発行の年刊誌に書いてみないかと言われて即座に浮かんだのがこの本だった。いまの段階で一度整理してみなければ、と思っていたところだったので。書く出だしは想像ついていたのだが、途中思いがけない方向に展開することになって驚いた。これまでは投稿寄稿の文章は普通掲載誌が出回るようになってからここに上げることにしているのだが、今回はすぐにもここに載せておきたい気持ちになった。削ったり文体を変えたりしたものを載せておきます。

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