《米中が「一触即発」の状況》この難しい局面を親中派と親米派の闘争によるバランスで凌ごうとするのは実に危険極まりないわけで、そういう「どちらかの味方」から距離を置いて冷静に判断できる政権中枢の政治家の力が今ほど試されている時期はないのではないだろうか。》

ここに、mespesadoさんの議論の根底に流れる基調音を聴く。世界全体、この流れが主流になりつつあるのを思う。私自身はこの流れを「〈対自性〉から〈即自性〉へ」という言葉で思ってきた。バランス取りつつ〈世を凌ぐ〉のではなく、〈自らを生きる〉ということ。コロナ危機が引き金になって起ころうとしている大変革が〈大維新〉であるゆえんである。個人レベルから国家レベル、さらには人類全体レベルにまで巻き込んでの大変革を思う。

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