昨日臨時議会で「緊急経済対策」をめぐる補正予算審議。22年ぶりの予算委員会で質問の機会を得た。

①コロナ危機は、コロナ自体がもたらす危機とそれが経済に及ぼす危機との二つの面から考えねばならない。今まで走り続けた経済が今のようにストップかかってしまえば、もうV字回復なんて考えないほうがいい。これまでの価値観がひっくり返って、まったく新しい世界をを現させることになると私は思っている。その経済危機はまだ始まったばかり、まだ先月働いた分の金は入ってくるし蓄えもある。この状態がいつまで続いてどうなるか。最終的なセーフティネットを用意することが、市としてすべき役割として重要になると思う。いよいよ食べるにも事欠くようになった時「市が助けてくれる」、そういうものを用意しておく必要がある。そのことを思えば、市が処分しようとしているハイジアパークは貴重な施設に思えるが、それはそれとして(ハイジアパークの議論の場ではないので)、セーフティネットを用意することについてどう思うか。

②現金給付が話題になりだした頃、鷹山公だったらどうするかと考えた。まず全員に一律配布。そしてその後で、「不要な方はお返しください。お返しいただく分は、差し上げた分以下でも、また足し前していただいてもかまいません。足し前していただいた分は困っている方にあらためて分配するようにいたします。このことをブログなどに書いたら「いい案だ」と言われた。今10万円の一律給付が決まってその配布方法が昨日報道されていた。それによると、不要な人はその旨表明する欄があるようだが、そうではなく、市として口座を用意して「困っている方のために使わせていただきますので、不要な方はこの口座番号をご記入ください」といった方法は考えられないか。

ちょうどここで昼の休憩。午後になっての市長答弁。①今回緊急経済対策では財政調整基金を切り崩して対応した。現在2億5千万円ほどの残高。それを使わせてもらいながら国の動向を見つつさらに対策を見直してゆく。②受け取らない分についてはいろんな方法が考えられる。やはり基金とすると考えているところもあるようだ。市内経済の活性化を頭に置いて考えてゆく。

①については、ちょうど昨日(4/21)の山形新聞「提言」欄、藤井聡京大大学院教授による「地方公債を日銀が買い上げる」案を紹介し、「金のことは心配しなくていい。何が必要かを最優先に考えていってほしい。」②については、白岩市長の若手市長間交流を思いつつ、「市長のネットワークを十分生かして情報収集しながら対応していってほしい」と締めました。

スマホの議場持込禁止ということでボイスレコーダーが使えないので、記憶とメモによって書いた。スマホ持込禁止は他の議会もそうなのか。議場で待つ休憩時間というのも結構ある。その間、議員はだいたい控室に行くが、当局はほとんど所在無げにじっとしている。スマホがあればその間情報収集なり勉強なりできるのに実にもったいない。私は休憩タイム用に、じっくり読みたい文章をプリントアウトして持っていった。スマホ持込禁止は時代錯誤もはなはだしい。聞くと「着信音がうるさい」からだという。マナーモードにすればどうってことない問題なのに。

もうひとつ、午後の開会前に大先輩の予算委員長、私をおもむろに呼んで、「君は以前からそうだったが、予算委員会は意見を言う場ではなく質問の場なので、質問内容を簡潔に言うように」との注意。「言いたいことがあるから議員になったんで言わせていただきたい。6月の定例会まで待っておられる問題ではないんで。」

なぜかいろんな自主規制によって自分で自分の首を絞めている地方議会の現実を見た思いです。以前の議会はまだまだ元気が良かった。今回発言に立ったのは、旧参の共産党議員の他は返り咲きの二人と一人の新人議員だけでした。「いい話を聞かせていただいた」といってくれる課長もいました。

国会議員にならった議員給与引き下げ案、もしだれか提案したら反対討論をと意気込んでいましたが、出ませんでした。今回のmespesadoさん、「全閣僚が10万円受け取り辞退」をめぐっての議論です。

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