2023年01月25日 - mespesado理論 もっともらしい「一般論」に対する、貨幣の本質にたち還ってのmespesadoさんの反論、すっきり理解できました。しかし問題なのは、《人為的な原材料の世界的な供給不足がDSによって故意に引き起こされている》ということも。まともな感覚での理解を超えた異状な時代なのです。* * * * * 236 名前:mespesado 2023/01/23 (Mon) 23:34:54「国債償還ルール」見直し議論!『市場の信認』に隠された本質は、国際金融資本によって形成されたルールだ!!(西田昌司ビデオレター 令和5年1月13日)https://www.youtube.com/watch?v=G3lKUvKym7E237 名前:年寄り 2023/01/24 (Tue) 12:39:12>>236で紹介されている「国債償還ルール」見直し議論!『市場の信認』に隠された本質は、国際金融資本によって形成されたルールだ!!(西田昌司ビデオレター 令和5年1月13日)https://www.youtube.com/watch?v=G3lKUvKym7Eのコメント欄にあったコメントを転載。@1gc-fp167 7 日前国内通貨経済だけで完結するならその理屈も通ります。しかし、国際的な交易による通貨交換比率(いわゆる為替)において他国(貿易国)が円の信認性に疑問を持たれるとドル円レートにおいて急激な円安をもたらします。円安自体は緩やかであれば外貨を稼げるので良いのですが急激に起こると日本経済に大きな打撃を与えます。貿易は原則として基軸通貨ドル転によって通貨決済になるのでGDPに対する国債発行額が200%を超えてくると内国際(円ベース)の発行であっても対外的な信認に疑義が生じると不味い訳です。日本が常に外貨、特に米ドルベースで貿易黒字が大きければGDPスケールも大きくなるので国債の発行比率が下がり信認性の問題は起きませんが日本のGDPが相対的に縮小すると見られてIMFが財務省に苦言を呈する訳です。日本は形式的には独立国家ですが…実際にはそうではなく米国を宗主国とする事実上の属国になっています。例えば、硬性憲法で戦争放棄しているので米国の顔色を見て政策をする必要があり、これを政府が無視、軽視することは日本への国際政治的な圧力となります。中国やロシア、北朝鮮あるいは韓国に対して単独で侵略を防ぐ国防力は日本にはありません。特に核保有国に対しては米国の核の傘がないと一瞬で終わります…国債の発行は当然、適切にすべきですが乱発と判定されないようにGDPを大きく持ち上げないとこれ以上国債の発行残高を増やすと日本は国際的に孤立してしまいます…240 名前:mespesado 2023/01/24 (Tue) 20:53:31>>237 このコメントの意見は「円の信認性」という抽象的な概念に依存して「国債の発行は増やすべきでない」と主張しているようですが、貨幣観が根本的におかしいと思います。円の場合、「円の信認性」というのであれば、その本質は「円をどれだけ刷ったか」ではなくて、「円で買える日本の生産物がいつまで供給可能であるか」というところにある。つまり、本質は貨幣そのものの発行量なのではなく、円の価値を支えている日本の供給能力です。ただし、日本は生産物を造るのに必要な原材料を輸入に頼らなければならないため、原材料が輸入できない事態が生じれば、そもそも日本の強みであるモノが作れなくなるという問題がある。そして、このような事態が生じるのは「円安」が原因だ、と普通の人は考えるところですが、そうではない。世界的な原材料の供給量が変わらなくて、単に円安になっただけなら、逆に足りない分円を刷ってでも輸入して、生産物が円安だから海外には高く売れて、結局は元が取れます。そして輸出によって稼げる分だけ円高圧力が働くので、円安も抑えられ、結局のところ、原材料の確保は問題ナシです(ここが日本以外の生産力が無い国とは違うところです)。また、国内では原材料の輸入価格の高騰でインフレになりますが、国内消費者を救うためなら国民に貨幣(国債)を刷って配ればよいから問題ナシです。ところが原材料の輸入が昨今のように人為的に引き起こされた宇露戦争の制裁措置や食糧生産の人為的な破壊のように、世界的な供給力を引き下げる行為によって引き起こされている場合は話が別です。なぜなら為替云々とは関係なく、世界的な原材料の争奪戦になるからです。 つまり、投機の世界で円安になったから円を刷ると円の信認に疑義が生じるからダメだ、という仕組みではない。問題の本質は貨幣そのものには無い。人為的な原材料の世界的な供給不足がDSによって故意に引き起こされていることこそが事の本質なんです。