昨日の記事「一旦立ち止まって考える冷静さを!」かつて経験したことのない大変動の時代と、私には思えています。》と書きました。ロシアは、西側マスコミのさらに裏を書く認知戦をもってロシア(露中)主導の新世界秩序作り」を着々と進めている、という田中氏の見方です。私にもそう思えます。その根拠は、その「新世界秩序」というものが、人間本来の自然に適っていると思えるからです。”持っててナンボ”の経済から”使ってナンボ”の経済への移行です。その背景には、mespesado理論のキモである「供給力の充足」があるわけですが、そこに「食糧危機」「エネルギー危機」がどのように関わってくるのかが大きな問題です。ゼレンスキー大統領の演説にスタンディングオべーションで応える国会議員を見せつけられては、ほとんど絶望的です。今後露中が中心になって着々と進む「新世界秩序作り」の外側で指を咥えている様が浮かびます。ただし、表面を見る限りはそうですが、マドモアゼル・愛さん(報道姿勢は負けてる証拠」)は「マスコミから逃げ回っている」などとと味噌糞に言うけれども、私は安倍元首相の密かな動きに期待しています。日本には鈴木宗男氏だっています。山下泰裕氏もいる(「山下泰裕 ー「まともであること」のシンボル的存在」https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2017-11-19)。まもなく流れは変わる。その時日本は目を覚ます。なんといってもユーラシアは日本人の原郷です。→「安藤礼二『列島祝祭論』を読む(2)第三の道」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-12-30-1


《現実のロシアは今回の開戦とともに、米国の覇権や、米英中心の債券金融システムやグローバリゼーションの体制をすべて拒否して、米国覇権に全く依拠しない非米型・多極型の国内・国際的な経済システムを作り始めている。中国やインドや中東諸国の多く、アフリカと中南米の大多数など、意外に多くの国々が、ロシアがやりだした非米型の国際システムに、既存の米国側とのつながりを保持したまま乗ってきている。特に中国は、ロシアの試みの隠然とした後ろ盾になっている。サウジやUAEは、ロシアに配慮し、米英から石油の増産を頼まれても断っている。サウジは米国よりロシアを重視するようになっている。》

このロシア(露中)主導の新世界秩序作りは、成功すると決まったわけでないが、石油ガス鉱物の多くをロシア・非米側が握っていること、米国の最大の優位点だった債券金融システムがQEによって崩壊寸前になっていることから考えて、米国側が潰れ、ロシア側が優勢になっていく可能性が高い。これは、今後数十年の世界の流れを支配するのだが、米欧日のマスコミ権威筋はほとんどそれを理解しておらず、むしろ逆の「ロシアは間もなく敗退・崩壊する」という妄想が席巻している。メドベージェフらロシア中枢が発する、ロシアが潰されそうだという示唆は、米欧側の妄想を扇動して、その後の米欧の崩壊に拍車をかけるためのニセ情報作戦だと考えられる。 》


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