昨年の長白山行にこう書いていた。《すぐそばのベンチに腰を下ろした爺さん(?)に、なんかいうに言われぬ親しみというか懐かしさのようなものを感じ、多少のアルコールも手伝って艾さんを介して声をかけてみた。ニッコリ答えてくれて、我々が昨夜泊まった二道白河の郊外で農家で、観光に来て娘さんと孫さんが瀑布まで行ったのを待っているという。1949年生まれで奥さんと農業をやっている。1.3haの畑にトウモロコシを栽培し22トンを収穫。機械化で仕事は楽になっているが、4人の子供も独り立ちしているのでもうそろそろやめようかと思っている。毎月100元(約1,600円)の年金がもらえる。》毎月1,600円ぐらいの年金と聞いて、あるいは通訳の艾さんか私の聞き違いかとも思っていたりしたのだが、堺のおっさんのリンク記事で、ほぼ中国人の平均年収であることを知った。(上記表は「中国の年金制度について(2017)-老いる中国、老後の年金はどうなっているのか。」https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=55975&pno=3?site=nliこの家族からたしかに「(外面的)豊かさ」は感じなかったにしても「貧しさ」も思わなかった。ごく平均的な中国人だったのだ。

中国、アメリカがともに内需中心への転換を果たし、世界に国民国家で構成する新しい秩序》ができた時、日本でも積極財政が本格的に発動される》ようになる、という堺のおっさんの見立てに納得。

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