主催者挨拶でこの会成立の経緯が述べられた。2004年に井上ひさし、小田実といった9人のメンバーの呼びかけで結成されたが、今生きておられるのは大江健三郎さんと澤地久枝さんだけとのこと、参加者の顔ぶれもそれに見合っているようで、年配の方がほとんど、これが旧来護憲勢力の実態なのだろう。私などから見れば反対勢力であるはずのサヨクの方々なのだが、その方々主催の会に私と竹さんのような元来ウヨクがのこのこ出かけてゆく、そこに新しい構図、新しい展開を見る。私なりに言えば、”売国奴”観が変わりつつある。
こう書きつつ実は今、その転換を果たした人物が、ほかならぬ孫崎享氏ではなかったかと、10年前の『戦後史の正体』を思い起こながらはたと気づいた。孫崎氏、この時機よくぞ南陽で語っていただいたものだと、昨日その場に居合わせたことのありがたさを深く思う。ここからいろいろ書かねばならないが、とりあえず、10年前のアマゾンレビュー。(https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2012-08-14)
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