SSブログ

新・mespesadoさん講義(154)参政党の問題点① [mespesado理論]

参政党をどう考えるかについて、mespesadoさんによる問題提起です。
私なりに、
⑴松田学氏の「ブロックチェーン革命」とは何か
⑵参政党の考える憲法はどのようなものか。
⑶「日米地位協定」をどうするか。
と、受け止めて考えてみたいと思います。
⑴について、私も勉強中です。mesさんのリンク先を読むと、《松田氏のあとに、続けて武田邦彦教授がスピーチをしました。/武田教授は、松田氏の話に言及し、松田氏の言っていることは難しくてよくわからないが、松田氏は素晴らしい人柄なので、その松田氏が推進する政策についても素晴らしいものに違いない、という趣旨のことを述べました。/まさに、松田氏の推進するデジタル政府通貨を、とにかく疑問などもたずに、推進するべしと、洗脳が仕掛けられた瞬間です。》私も武田先生と同じです。「ブロックチェーン革命」というのが「松田プラン」の肝心なところなのですが、そこがまだ飲み込めていません。
松田氏と武田氏の対談本『これで日本は大丈夫!』に、放知技板の議論と関わる議論が出てきます。松田 私は、これからお金の概念ががらりと変わる。人類社会で初めての大転換が起こると思っています。/お金の歴史を振り返ると、もともとはミクロネシアのヤップ島で発見された石のお金「フェイ」です。直径が4メートルもある世界最大のお金で、債権債務はその石に記録され、その内容がフェイの所有権の根拠になっていました。お金の歴史はここから始まったわけですが、最初のお金は、このように「台帳方式」でした。》この理解でいいのかどうか。実はアップしていないmesさんの議論があります。今アップします。→「新・mespesadoさん講義(152)参政党の貨幣論をどう評価するか」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-06-07-1です。mesさんが言う《氏は貨幣論について間違った認識でいることは確かなようですね。》を自分なりに確認したくてそのままになっていたのです。松田氏がヤップ島の石貨について言及していたこともあり、suyapさんの議論に遡ってみたいと思っていました。↓
・オカネの起源https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-20
・オカネの起源(承前)suyapさんへhttps://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-25
・「石貨」について 〜suyapさんからの返信へ〜https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-27-1
・石貨について〜suyapさんからの返信へ②〜https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-28-1
・石貨について〜suyapさんからの返信へ③〜https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2019-06-29
本題の「ブロックチェーン」に戻ります。次の言葉がつづきます。《しかし、石のお金は持ち運べないので、次に誕生したのが「貨幣方式」のお金です。アコヤ貝での取引が始まって、そのうち金や銀をバックにした金貨銀貨になり、さらに権力者の信頼をバックに紙幣が発行されるというように発展してきました。/資本主義社会のもとで銀行制度ができてからは預金通貨ができて、現在は電子的に通帳に金額を打ち込んだら、それでお金ですという時代になっています。最初のお金の形態である台帳方式に戻ったわけです。/その間には、金本位制がなくなって、お金の発行量を国が保有している金の量によって決めるのではなく、国の信用をバックに中央銀行を中心として人為的に管理しようとする管理通貨制度が生まれたわけです。ところが、いま、「国の信用」をバックにしないお金が生まれようとしています。/それが電子データを改ざんすることが不可能であり、参加者のみんなが取引の正当性をチェックできるという「技術への信用」で成り立つブロックチェーンで発行流通するお金です。改ざん不可能な石板だった原初のお金が、今度は暗号技術で改ざん不可能な電子的な形態へと変わることで、まずは「ビットコイン」などの「仮想通貨」が誕生しました。/そして、このブロックチェーンという高度な台帳方式のもとで、今度は法定通貨まで発行され始めるようになりました。現時点で、その代表的なものが、今年からもう始まっている中国のデジタル人民元です。・・・デジタル通貨は便利だからみんなが使うようになり、しかもネットワークが広がれば広がるだけ、ネットワーク効果で利便性はどんどん高まっていきます。そういうサービスを提供できるプラットフォームであるブロックチェーンがしっかりしていれば、その利便性をみんなで享受できるようになります。/つまり、プラットフォームでやり取りされている利便性そのものがお金の価値になり、国の信用も何も関係なくなってくる。こういう時代にシフトしていくと思います。》(59-62p)
ウィキペディアに、《ブロックチェーンは、2008年サトシ・ナカモトという名前を使った人物(またはグループ)が、暗号通貨ビットコインの公開取引台帳としての役割を果たすために発明したものである[1]。サトシ・ナカモトの正体は現在まで不明のままである。ブロックチェーンの発明により、ビットコインは信頼できる当局や中央サーバーを必要とせず、二重取引問題を解決する最初のデジタル通貨となった。ブロックチェーンは決済手段の一種と考えられている[8]とあり、「ブロックチェーン」の登場は2008年です。一方、mesさんのリンク先の『ビルダーバーグ倶楽部』の発刊はそれ以前の2006年です。松田氏は、「ブロックチェーンの一元管理は原理上ありえない」ということを強調されていました。この誤解を解かねばならないと何度も何度も繰り返されました。
以上、「⑴松田学氏の「ブロックチェーン革命」とは何か」についてのメモです。
*   *   *   *   *
958 名前:mespesado 2022/06/12 (Sun) 20:39:59
冷静に読み解いて考えて欲しい内容です
https://note.com/akaihiguma/n/n037c1b3fdcc4

↑参政党に投票すると危険であることをわかりやすく説明している記事。
 前半は実に尤もであり、参政党の懸念点とは、ズバリ
 (1)デジタル政府通貨の推進勢力であること
 (2)改憲勢力である

という点にあるということ。で、(1)の何が問題かという点について
> 松田氏はスピーチで、マイナンバーをスマホに入れ、政府によるプッシ
> ュ型通知を実現させるとの意気込みを発表していました。

> 先手を取ったのかわかりませんが、政府による国民監視の可能性につい
> ても自ら言及し、政府は無能であるから、政府がマイナンバーを使って
> そのような国民監視ができる訳がないと、一笑に付していました。

 これは私も松田氏の演説を聴いて知っていました。しかし、

> 傀儡政府は無能かもしれませんが、背後で傀儡政府をコントロールして
> いるグローバリストが無能であるかどうかは、また別の話です。

 そう。そこなんですね。松田さんの論は、政府のポンコツさを知っての発言だと思いますが、政府を陰で操るDSの力を過小評価していると思います。


 次に(2)の点についてですが、
> 日本では、憲法の更に上に、もっと上位の法体系があるのです。
> それが、アメリカと日本の間で結んでいる、日米地位協定
【中略】
> つまり、順番が違います。
> 改憲よりも、戦後の不平等条約、日米地位協定を改定するほうが先です。

> 植民地のまま、憲法改正なんかしてしまったら、当然のごとく宗主国の
> コントロール下で宗主国に都合のいい憲法にされてしまうのは、至極当
> たり前の話なのです。

> というか、この植民地状態のタイミングで改憲の話が出てきた事自体が、
> そもそも日米合同委員会からのアメリカ都合の改憲の指示だということ
> です。

> 今回の改憲の本質は、国民にはみえないようにこっそりと運用されてい
> た植民地の支配構造を、もっとおおっぴらにアメリカ側(グローバリス
> ト)のやりたいように国体を整えるため、憲法という形で明文化するこ
> となのです。
【中略】
> 日米地位協定のような不平等条約も改訂できない国が、まともな自主憲
> 法を制定できる訳がないと、思いませんか?

 これは全くそのとおりだと思います。憲法改正がタテマエ上の「日本の独立」を果たすために実施されるハズがありません。すべてはDSの都合の為に実施されると思った方がいい。参政党がその企みにまんまと利用されるというのは十分現実味のある懸念だと私も思います。


 ただ…。
 後半は一変してサヨク臭い主張が炸裂します。

> さて、ここで最初にお話しした、「軸」の話をします。
【中略】
> それは、この参政党の思想に共鳴する人は、自らのアイデンティティを、
> ”日本人であるということ” に置いている、ということです。

> 自分のことを大事にするために、日本に生まれたことを忘れてはいけな
> い、という考え方。

> これは、ともすれば自分をすっ飛ばして、全体としての日本人にアイデ
> ンティティを求めることにつながります。

> 戦前の、お国のために、という思想を復活する、戦前回帰を狙っている
> といっても、あながち的外れとは言えないかもしれません。

> 自らのアイデンティティを、自分ではなく、日本人に置いている。

> そのために、自らのアイデンティティそのものである日本を良くしよう
> と、一生懸命に活動している。

> それはそれで、誰にも責められる筋合いはない、立派なことで、多くの
> 人が共感することです。

> しかし、自らのアイデンディディを、自分そのものに置いている人にと
> っては、違和感でしかないのです。

> 自らのアイデンディティはあくまで自分そのものであり、日本人という
> 属性ではない。
> まず自らがあって、日本人というのはあくまで属性でしかない。

> この、どこにアイデンティティを置いているかという、そもそもの価値
> 観の相違が、この分断を生んでいる、分かり合えない真の要因なのでは
> ないのかと思います。

 「日本人であるより前にまず個人である」
 いやね、その考え方そのものが、民族としてのアイデンティティーを破壊して個人個人を国家やら民族から切り離してバラバラにし、その上で、単一の価値観を持ったグローバリズムのドグマに洗脳して世界政府に統合させるDSの企てに誘導していると思うんですが…。
 結局、参政党を批判する人というのは、まず最初に上に挙げた2つの懸念より以前に、この「日本人であることを重視する」点に違和感を覚え、その違和感を正当化するために上の2つの懸念をひねり出しているように思うのです。
 確かに国家主義というものをあまりに強調し過ぎるのは、今の人類の精神レベルを考えると個人の尊厳を抑圧する全体主義に繋がりかねない危険性を孕んでいるとは思いますが、より高い精神性のもとでは、個人の尊厳は、その上位の「一なるもの」を構成する一つ一つの細胞として、みなそれぞれの個性によって役割を与えられているのだ、という意味で、「全体」と「個人」は両立する、というか、両方でセットになっているものなのですが、サヨクな人は、とにかく「国家」というと、戦前の「国家総動員法」みたいなアレルギーを起こすのは、考え方が狭いというか、もう少し広い視点でモノが見られないものかな~、と、この記事を読んで、前半が鋭かっただけに、大変残念な感想を持ちました。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。