竹原万雄(かずお)東北芸工大准教授による「明治期において疫病にどう対処したか」についての論考を読んでいる。竹原先生は我が家にあった『年代記』をだれでも読める形に蘇らせてくれた先生だ。→https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2019-12-26 完成まで10年近い歳月を要したが、その出来栄えに驚嘆した。なんと丁寧な仕事か。いい加減さが全く感じられない。学者の仕事とはこういうものなんだと頭が下がった。その竹原先生の研究分野が近世・近代の生活史で、疫病についての論考が多い。コロナ禍の折りタイムリーな研究で、著書『よみがえるふるさとの歴史5 明治時代の感染症クライシス コレラから地域を守る人々』(蕃山房 2015)には、アマゾン中古品で8,512円の値がついている。この本は県立図書館にもない。県立図書館に論考3点あった。そのままになっていたそのコピーが目に入って読みだしたら、これがおもしろい。じっくり読んでみることにした。「疫病予防の問題点 1882年、宮城県の「コレラ騒動」」(講座 東北の歴史 第4巻 交流と環境』所収)。

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