「選挙戦」は終わった。事務所に詰めて一切を仕切らねばならない竹さんには長い一週間だったようだが、選挙カーに乗って走り回る方にとっては、あっという間だった。

ずっと最中で思い続けてきたこと。思い立つのは一人だが、届出に至るまでは一人ではできない。そして選挙戦を戦うにはとんでもない多くの力の結集が必要だ。選挙はひとりではできない、ということを心底から痛感させられた。あたりまえのことなのになぜそれを「痛感」することになったかというと、全くゼロベースでの出発だったからだと思う。だから、その経緯について包みなく語れる。たしかに、粡町の方々に集まっていただいた19日の会合、「事実」という塊から「言葉」を紡ぎ出す快さを感じながら語っていた。

とりあえず「こうしなければならない」という既成概念が取っ払われていた。しかししなければならないことはしなければならない。選挙カーも、選挙ハガキも「前以て」ではなく、選挙戦がスタートしてからの段取りだった。それで迷惑かけてしまったことも多い。竹さん、選管から「高岡さんのやりかたはいつもそうなんですかっ!」と憤慨されたという。本人としては「そうなんです」と言う他ない。私を知る人はみんな知っているが、自慢できることではない。家内にはいつも嘆かれている。染物屋の習性なのだろう。納期から数えて仕事を段取る。それで間に合わなかったことがないのでついいつもそうなる。