当然のことながら、写真と実際の凄さの隔たりはあまりに大きい。今日の感動体験はしっかり心にとどめておきます。
- 宮内
ちょうどわが家に陽が射し出したところです。7時19分でした。
斎藤孝さんによる、西脇順三郎「天気」の解説です。
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この詩を読むと心が晴れる。同時に、すごく不思議な奥深い詩だと感じる。なぜなら、神は人間よりはるか以前に生まれたはずだから。かつてとても天気のいい素晴らしい朝を迎えた日に神が生まれたともいえるし、神というのは、 常に生まれ続けるともいえる。ブッダはゴータマだけではなく、悟りを開いた人を指す。だからみんな一人ひとりが内に持つ仏性がちゃんと表れたときにプッダ(目覚めた者)となる。 そうした誰に対しても開かれたブッダのイメージと、「覆された宝石」のような朝に神が生まれる、 というこの時のイメージは重なる。 そのとき人間は、「ああ、 神がつくり給うた世界!」と感じ、美しさに対する畏敬の念が生まれる。軽やかで透明感のあるこの時が世界を祝福しているように思える。私たちがこの世界に存在することを祝ってくれているように思える。