議会に喝!「四季南陽問題」 [議会]
何とも中途半端な「四季南陽問題」の決着だった。外目には議会権限の放棄でもあり、議会義務からの逃亡とも見えた。株式会社四季南陽との契約解除合意は、議論を尽くさぬまま上程後直ちに採決などということは決してあってはならなかった。議会全日程の中で、一般質問、常任委員会、予算委員会等で十分審議を重ねた上で、議会最終日に採決すべきだった。その旨は議会開催前の議会運営委員会で諮られたが通らなかったのだという。その理由を聞いて唖然とした。「契約解除合意をグズグズしていると、四季南陽が第3者に当該物件を売っぱらってしまうかもしれない。そうされたら大変だ」という理屈がまことしやかに語られたようなのだ。そもそも売買契約において、一方的に四季南陽が物件処分可能となるのは、事業開始後10年経過後である。そのことについての十分な理解が議会にあったのかどうか。そのことを理解した上でとしたら、四季南陽はそんな契約条項を無視しても何をやるかわからない、そんな不信感があったのだろうか。だとしたら奥山氏もずいぶん悪人視されていたことになる。私には、議会が健全な判断力を失っていたとしか思えない。「議会に喝!」である。かりに、厄介なこの案件を早く片付けたいという当局の意向を汲んでのこととすれば、その罪はさらに重い。ダブルの「喝!」と言っていい。