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辻原登「陥穽」 [雲井龍雄]

安井息軒像.jpg陸奥宗光(1844.8.20-1897)の前半生を描く日経連載小説「陥穽」(辻原登)がおもしろい。今朝の分に《小次郎(陸奥宗光)が安井息軒の三計塾に通い始めた頃、息軒は六十歳。日向(ひゅうが)の人で、江戸期儒学の掉尾(ちょうび)を飾る碩学(せきがく)とされる。字(あざな)は仲平(ちゅうへい)。/小次郎もその盛名を父から聞いていたことから、江戸に下った暁には、先ずその門を敲こうと固く決めていた。》安井息軒は雲井龍雄(1844.5.12-1871 )の師。奇しくも同年の生まれ。しかし、宗光の入塾は安政5年(1858)、龍雄は慶応元年(1865)でだいぶ開きがある。宗光はまだ14歳。ウィキペディアに《江戸に出て安井息軒に師事するも、吉原通いが露見し破門》とあったから、小説の展開がどうなるか明日が楽しみ。

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