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経済学の限界 [現状把握]

「財務省の最も重要な仕事は、国家の経済が破綻しないよう、財政規律を維持すること」とする財務省イデオロギー に対して、 緩和策が大規模すぎた反動で、出口の際に財務の悪化だけでなく市場の混乱が懸念」の現実に直面させられている日銀。そのせめぎ合い(迷い)の中から誕生した植田新日銀総裁。リーマンショックを乗り切ることができたのは「大規模な緩和策」あってのこと。しかし、その限界に達しつつあるのが今。ウクライナのおかげで中露中心の代替策が急成長、それゆえ明確になった米欧日の「限界」。のらりくらりでいいから、何食わぬ顔で代替策に重心を移してゆけばいい。

協同組合と農業経済.jpg経済学がもつ最大の限界は、それが前提とする人間像が現実とは違うことにある。経済学は、自身の目先の金銭的利益追求のみを考える「今だけ、金だけ、自分だけ」=「3だけ主義」の利己的な人間像を前提としているが、人間の行動原理は利他的な側面も含めて、もっと深く、広い。「3だけ主義」を「合理的」だと強く信じている者が多い。このことこそが経済学の限界と言ってもよかろう。》(鈴木宣弘『協同組合と農業経済 共生システムの経済理論』

世界は経済学の限界を超えたところで動いている。だれもがそのことに気づきつつある。

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