経済学の限界 [現状把握]
「財務省の最も重要な仕事は、国家の経済が破綻しないよう、財政規律を維持すること」とする財務省イデオロギー に対して、 「緩和策が大規模すぎた反動で、出口の際に財務の悪化だけでなく市場の混乱が懸念」の現実に直面させられている日銀。そのせめぎ合い(迷い)の中から誕生した植田新日銀総裁。リーマンショックを乗り切ることができたのは「大規模な緩和策」あってのこと。しかし、その限界に達しつつあるのが今。ウクライナのおかげで中露中心の代替策が急成長、それゆえ明確になった米欧日の「限界」。のらりくらりでいいから、何食わぬ顔で代替策に重心を移してゆけばいい。

世界は経済学の限界を超えたところで動いている。だれもがそのことに気づきつつある。
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