SSブログ

「あらぬ方向」に向かう日本 [現状把握]

日本は戦争に連れてゆかれる.jpg副島隆彦著『日本は戦争に連れてゆかれる 狂人日記2020』(祥伝社新書 2020)を読んでいる。《太平洋戦争が始まる3年前の1938年(昭和13)4月に、すでに国家総動員法が作られた。続けて電力国家管理法というのもできた。国民と資源を国家が統制する時代が、すでに着々と始まっていた。その前年の7月に日華事変(盧溝橋事件)が起きて、日中戦争が始まったからだ。生徒たち(旧制の中等学校以上)が「勤労奉仕」で工場に駆り出されるようになったのも、このときからである。/世界基準で考えると、この国家総動員令(法)とは、14歳以上40歳以下の全市民を戦争に駆り立てることだ。そのときに使われる恐ろしいコトバが”Full mabilization!"「フル・モービライゼイション!」だ。このコトバを聞くと、欧米白人はゾッとするらしい。自分たちの血の中の、長い歴史を感じるからだ。映画『猿の惑星』の中で出てきた。日本語で言えば、まさしく「領民(百姓まで)を根こそぎ、全員、戦場に引き立てよ」である。/「ドーン、ドーン」とお城から陣触れの太鼓が打ち鳴らされる。かがり火が、一斉に焚かれる。国家の存亡の危機のときは、権力者は何でもする。まず、商人と金持ちたちが、命からがら夜逃げする。》その方向に向かっている、そう思える。まずは「緊急事態条項」、そして岸田首相のウクライナ訪問、あらぬ方向です。

*   *   *   *   *

続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース