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牧野房先生 [弔辞]

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まだまだ元気でおられるとばかり思っていたのに、おとといの新聞での訃報はショックだった。「宮内人 小田仁二郎」をいちばん読んでほしい先生だった。宮内小の150周年記念誌が落ち着いたらうかがおうと、ずっと思っていた。記念誌の方では、先生が編集された『南陽市のうた』にひとかたならずお世話になっている。そのことの報告もしなければならなかった。先生とは同級の八戸にいる叔母の「毎日ラジオ体操やってるよ」という元気な声を最近電話で聞いたばかりだったので、牧野先生もてっきりそのつもりだった。昭和3年のお生まれだから94歳、脳梗塞とのことだが、大往生と言っていい。しかし私の中では、妹の担任としてはじめて知った60数年前からずっと変わらない、いつもお若い姿形だった。私の市民大学講座にはしばしばおいでいただいたのもうれしかったし、励みになった。最後にお会いしたのも2年ぐらい前、何か書いたものをお持ちしたように思えるが、それがなんだったか今思い出せない。150周年記念誌の牧野先生の項を没年を書き加えて転載しておきます。多くのご著書が手元にあるので、亡くなられてかえって身近かになったような気もする。
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