北垣俊一先生にお別れする会 [弔辞]

宮内幼稚園時代から十数年にわたって、南陽学園の理事を務めていただいた。山形からつい最近まで車でおいでいただいた。「もう私も年だから」と言われるのを引き止めて、結局亡くなられるまで務めていただいた。北垣先生が出席されるのと出席されないのとでは、気持ちがまるでちがった。緊張感とともに安心感があった。最後は北垣先生の判断を仰ぐこともしばしばだった。どんなに助けられたかしれない。
明らかにサヨク感覚のお考えをお持ちだった。先生は先生で、私のウヨク感覚をよく理解しておられたと思う。それでもそのことで事荒立つことはなかった。私の書いたものをよく読んでいただいた。それが私には大きな励みになっていた。
いろんな方の訃報に接するが、北垣先生の突然の訃報は最近にないショックだった。86歳なのだから、大往生と言っていいのに、癌を患っておられるともお聞きしていたのに、まだまだお元気でおられるような気がしていたのだった。これからは、私の心の中に生きていただくことになる。
よく聞き取れないところも多いが、奥様のご挨拶をかみしめてみたい。
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