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『イベルメクチン』(大村智編著)を読む [本]

イベルメクチン 大村智.jpg大村智編著『イベルメクチン』(河出新書 2021.11)。大村博士の菩提寺に叔父が眠っているという縁があって、身近かに思えるのがうれしい。→「韮崎行(1)大村博士の菩提寺で叔父の一周忌 https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2016-01-27

イベルメクチンが、なぜ新型コロナに効くのかについて大村博士のわかりやすい説明がある。《細胞にウイルスが侵入する際、ウイルス表層にある突起状の糖たんぱく質であるスパイクたんぱく質にイベルメクチンが結合して、ACPレセプターとの結合が阻害されるのです。ACPレセプターは、気管支、肺、心臓、腎臓、消化器などの臓器表層細胞の細胞膜にあり、臓器保護作用があるとされていますが、新型コロナにおいては、ウイルスのスパイクたんぱく質と結合する受容体として機能しています。この受容体との結合をイベルメクチンが阻害することで、ウイルスは細胞の中に入れなくなるのです。》(49p)

イベルメクチン アフリカ諸国.jpgその有効性については、国内での臨床報告のほか、インド、インドネシア、ブラジル、ハイチ等でのイベルメクチン投与による感染者・死亡者数の少なさが例として挙げられているが、なんといってもアフリカ大陸における投与国と非投与国の大きな差を見ればいい。《WHOが熱帯病撲滅戦略でイベルメクチンを投与してきた国は合計32カ国です。・・・イベルメクチンが投与された32カ国と不投与の22カ国の新型コロナの感染者・死者数について、毎週、WHOが発表している各国の感染者・死亡者数と人口10万人当たりの数値を一覧表にしてみました。ざっと見ただけでも投与している国々の数字は不投与の国々に比べて明らかに低い数字になっています。投与・不投与の国の10万人当たりの数字を比べてみると、不投与国の死亡者数は投与国の13倍も多いのです。》(241-242p)コロナパンデミックの緊急性を背景に、イベルメクチンの現実的有効性ゆえの臨床試験研究、その公開も飛躍的に進む。42件の臨床試験の対象患者14,906人について統合分析したところ、《早期治療では83%、後期治療では51%、発症予防では89%の改善が認められ・・・イベルメクチンが優れているという間違った判断を起こす確率は、4兆分の1と推測される》(118p)との発表もある。

にもかかわらず、イベルメクチンが新型コロナ適応薬としての承認が進まないのはなぜか。米国の医師らが組織する「新型コロナ救命治療最前線同盟」(FLCCC)は、WHOが出した、イベルメクチンの新型コロナ治療への使用に反対するガイドライン公表に公式声明で異議を唱えた。(2021.4.3)《科学的なデータに基づいて決定されるべき事柄が、巨大なワクチン市場や新規医薬品市場を見込んだ巨大製薬企業が多額の資金を投じて主導する巨大科学、多数の研究者を動員して行われる巨大試験、巨大国際機関、巨大学界、巨大メディアの組み合わせによる非科学的な政治的・経済的な虚偽情報に基づいて決定されていることに警鐘を鳴らしています。》(146p)さらに、イベルメクチンへの攻撃はネット上にも及ぶ。《2021年になってjからイベルメクチンに関するネット上の情報をブロックする動きが始まり、急速に広がりつつあります。Facebook、YouTubeなどが、イベルメクチンのニュースや論評をブロックすることを始めているのです。》(251p)

イベルメクチン.jpg最後の章「イベルメクチンの未来図」の最終節は「イベルメクチンはどこへ向かうのか」。《イベルメクチンの世界の動向はこの薬剤が新型コロナに有効かどうかという医学的テーマだけでなく、薬剤開発を展開する医薬品企業の思惑、それを監督する立場の政府機関、パンデミックの対応を迫られる国際機関と公衆衛生機関などの思惑が複雑に絡んで、見方によっては政治問題の様相を見せ始めています。》(252p)すなわち、《病気にかかった人の命を救うという究極の目的が1つにならず、歪められた判断や思惑にまみれ、様々な顔を見せるようになっています。》果てしないワクチン接種、心身を蝕むマスク禍、理不尽渦巻く今の世にあって、イベルメクチンもその渦中で翻弄されている。とはいえ、これまで多くの人を救い、今また新たな可能性が注目されるイベルメクチンは、暗澹たる中での一筋の光明である。最後は次の言葉で締め括られる。《イベルメクチンは研究現場から見ても魅力あふれる物質です。イベルメクチンの先に新たな知見の発見が待ち構えており、その成果で新たなノーベル賞が出るのではないか。それは人の命を救うという目的がさらに拡充されることを意味します。イベルメクチンには、そう予感させるだけの魅力があるのです。》(254p)私にとってこの著は、ネットで手に入れたイベルメクチンとともに、コロナ禍を泳ぎきるための「御守」となりそうだ。

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「ワクチン反対派」を分類する(石川友奈) [コロナ危機]

ここまでくると、ワクチン1回も打ってない人は、ほとんど「変わり者」扱いです。そんな中、「ワクチン反対派」を10種類に分類する記事がありました。最後に「追記」として「空気が読めない人」が挙げられています。空気が読めない人は、ワクチン嫌いまでは行かないけど打たない事が多いようです。/大衆のコロナ恐怖を感じ取らないためです。恐怖に煽動されないため、コロナもワクチンの情報も、どちらも調べることもなく、いつも通りの健康的な日々を淡々と過ごしているようです。(いいなぁ…)》「空気を読まない人」もあり、と思います。

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