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「やまがた再発見」宥明上人(下)(山形新聞) [宥明上人]

3回連載の最後。原田祖岳という人が登場する。《原田祖岳老師は、曹洞宗の僧であったが、みずから臨済宗の修行に飛び込み、見性(悟り)を得る/「見性は道元禅師がしているので、我々は見性する必要はない、坐禅している姿がそのまま仏である」/と主張する曹洞宗本山や宗門の大学研究者に当時真っ向から対抗した僧侶》《臨済の公案を採り入れて指導し、初關として無字の提撕をさせた仏教の本来の眼目である見性を重要視し、時として大本山永平寺に対抗した》(原田祖岳老師 見性・悟りを忘れた曹洞宗大本山に警告をした立役者)

神道界における葦津珍彦と重なった。原田老師にとっての「見性」は、葦津にとって「神懸かり」だった。ともに道の本筋を見失わず、乱れへの警鐘を忘れなかった。その原田老師によって、宥明上人は今に甦ることができた。それを思って感慨が深まった。六次元会の祖山本健吉が宥明上人を知ったのは大橋博吉著『高橋宥明上人神変記』によってにほかならぬ。(→https://rokuzigenkai.com/yuumei/そしてその著は、原田祖岳の勧めによって成ったのだ。原田が序を書いて宥明上人を評している。《「天眼、天耳、神境、他心の四通に通達して居られたことは明白」》そして言う《「通常科学知識の遠く及ばない世界が限りなくある」》《「科学万能論者の所有する知識は全く浅薄であり皮相である」》

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