ロシアの覚悟(ドゥーギン登場・主権的財産侵害に対する対応) [ロシア思想]
今日行われるプーチン演説が注目されます。《ロシアのペスコフ大統領報道官は10日、プーチン大統領が昨年から延期していた内政・外交の基本方針を示す「年次教書演説」について、21日に行われると発表した。タス通信が伝えた。/ウクライナ侵攻開始後、教書演説は初めて。24日に開始1年の節目を迎えるのを前に、ゼレンスキー政権を支援する「欧米との戦争」を改めて印象付け、長期戦を見据えてロシア国民に協力を訴える見通しだ。また、21日は侵攻前にウクライナ東部2州の「独立」を一方的に承認した日から1年に当たる。》https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021001266&g=ukr
先日たまたまリアルタイムで見て「よかった」と思ったドゥーギン氏インタビュー番組が、ネットにアップなっていました。→“プーチン氏の頭脳”が初めて語る「ロシア勝利か人類滅亡か」【2月10日(金) #報道1930 】|TBS NEWS DIG https://www.youtube.com/watch?v=moHAmc8RbVQ
これによると、プーチンとドゥーギンが必ずしも直接的につながっているのではないようです。ただ、たしかに今のプーチンは、しっかりドゥーギンが思う方向を向くようになっているのではないかということはうかがえます。《(ウクライナ侵攻という特別軍事作戦で)素早く勝利ができなかったことは社会を失望させた》と言います。

ドゥーギンに戻ると、ここで「月のプーチン」が「太陽のプーチン」に目覚めたと見る。そのことで国民の意識も変わった。《これは限定的な反テロ作戦や領土の統合ではなく文明の戦いだということを国民が理解し始めた。》こうしてこの戦争は、《ロシアが勝利するか人類滅亡になるかの2択。3つ目のシナリオはない。》ということになった。以下、ドゥーギン発言部分。
タス通信記事「ロシア、西側が資産を没収した場合、大規模な報復を行うと外務省が警告」も重要です。Deepl訳で載せておきます。
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◎ロシア側から見た今回の戦争
この特別軍事作戦は軍事的な側面で見ると失望に近いものとなった。2月24日に我々が行なった先制攻撃によって敵は混乱し負けると思っていた。素早く勝利ができなかったことは社会を失望させたということを強調したい。
(その流れが変わったのは、9月の部分動員と11月の伝統の保護に関する809号の法律にプーチンが署名したこと。)
国民はこの対立の規模を理解し始めた。これは限定的な反テロ作戦や領土の統合ではなく文明の戦いだということを国民が理解し始めた。特別軍事作戦の目的も政府も理解している通り、多極世界の構築であり、ロシアは中国やイスラム諸国や南米諸国等と同様に独立した極になる。一極集中の世界と多極世界との戦いである。長期的で大変な戦争に準備しなければならないということを理解したのです。
この特別軍事作戦は軍事的な側面で見ると失望に近いものとなった。2月24日に我々が行なった先制攻撃によって敵は混乱し負けると思っていた。素早く勝利ができなかったことは社会を失望させたということを強調したい。

国民はこの対立の規模を理解し始めた。これは限定的な反テロ作戦や領土の統合ではなく文明の戦いだということを国民が理解し始めた。特別軍事作戦の目的も政府も理解している通り、多極世界の構築であり、ロシアは中国やイスラム諸国や南米諸国等と同様に独立した極になる。一極集中の世界と多極世界との戦いである。長期的で大変な戦争に準備しなければならないということを理解したのです。
(今は戦争に反対していたエリート層からも反対の声は無くなっている。)
これは国民戦争です。ロシア社会にとって聖なる戦争です。ロシア社会はかろうじて第3次大祖国戦争に適応しようとしている。第一次大祖国戦争は1812年ナポレオンとの戦い、第2次祖国戦争は1941年から1945年の戦争です。 私たちは欧米との戦争に入ったということを国民が理解し始めた。勝利するまでは欧米との交渉、操り人形のウクライナとの交渉はありえない。
(この戦争にどのような終わりかたがあるのか。)
(この戦争にどのような終わりかたがあるのか。)
ロシアが勝利するか人類滅亡になるかの2択。3つ目のシナリオはない。我々は勝利するまでとまることができないのでこの戦争はいつまでも続く可能性もある。人類滅亡であっという間に終わる可能性もある。西側がロシアかベラルーシに対して戦略核兵器、戦術核兵器を使えばもうおしまいだ。NATO諸国が直接参加すれば状況が緊迫化し終末の日が早まる。西側が核を使えばロシアも核を使用する。ロシアはこの戦争で敗けることはないということを理解しないといけない。クリミアや4つの新しい地域を失うだけでなく自分自身を失うからだ。ロシアのすべての人がそれをわかっています。ウクライナは既に存在しない。もう終わっている。勝利することはない。ロシアに負けるか全人類とともに滅亡するか。
◎プーチンについて
プーチンは二面性を持つ政治家で正反対のパラダイム(規範)に基づいている。特別軍事作戦を開始し、それに向けて準備し多極世界を守る必要を理解しているのは「太陽のプーチン」、それに対して「月のプーチン」もいる。オリガルヒに頼るプーチン、欧米の価値を認めるというより、特別軍事作戦前に認めていたプーチン、ロシアは欧米社会 欧米の文明の一部であるという論文を書いていたプーチン、経済は命ほど重要で貿易はスベイェの問題を解決してくれると思っているプーチンが「月のプーチン」だ。残念ながら特別軍事作戦が行われる今でも「月のプーチン」は存在しています。「月のプーチン」は国内の人には見えている。私たちには彼の内面が見える。彼の迷い、優柔不断、十分でない社会の動員 矛盾した行動や人事が私たちには見えている。欧米には「太陽のプーチン」しか見えず、この「太陽のプーチン」を嫌っている。「月のプーチン」が和平交渉を始めたいと思っても 相手は交渉を否定しているので非現実的だ。この1年間は「太陽のプーチン」の構造の中で行われていた。プーチンは我々のリーダーであり、「太陽のプーチン」として認識される その意味でロシアの中に、いかなる疑問も分断もありません。

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ロシア、西側が資産を没収した場合、大規模な報復を行うと外務省が警告
マリア・ザハロワは、EUがロシアの資金を利用して政治的・経済的任務を拡大する計画を、モスクワは「専ら主権的財産に対する重大な侵害」と受け止めており、「関連問題がエスカレートした場合、決定的かつ適切な対応」を引き起こさずにはいられないと強調した。

ロシア外務省報道官マリア・ザハロワ ロシア外務省/TASS
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モスクワ、2月17日。/ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は17日、ブリーフィングで、ロシア側が西側諸国によって資産を没収された場合、大規模な報復措置を取る用意があることを明らかにした。
「もちろん、我々は常に合法的に、パートナーや非パートナーの慎重さにあらゆる種類の最後のチャンスを与えるものから進めている。しかし同時に、我々は、誰も幻想を抱かないように、国家財産を保護するために、大規模な報復措置を取るまでのあらゆる措置を取る用意がある」と外交官は述べた。
ザハロワは、EUがロシアの資金を使って政治的・経済的任務を拡大しようとする計画を、モスクワは「専ら主権的財産に対する重大な侵害」と受け止めており、「関連問題がエスカレートした場合には、断固とした適切な対応を取らざるを得ない」と強調した。
「我々は、このような方向に事態が発展することを望んでいない。我々は西側諸国が推進している民主主義、開放経済、競争市場、私有財産の不可侵の原則の厳格な遵守に戻るよう求める」とも述べた。
外交官は、ロシア当局が同国の凍結資産へのアクセスを回復するために、あらゆる可能な法的メカニズムを検討していることを強調した。
「非友好的な国々が法的な分野でロシアと対話することを拒否することは、現代の世界金融構造のすべての参加者に、国家の主権資産の地位が西側諸国の日和見的な地政学的アプローチに依存していることを見せることになる」と彼女は指摘した。
「我々は国際社会に対し、現在進行中の恣意性をあらゆる責任をもって受け止め、欧米の強要主義者に追随しないよう求めている」と述べた。
これに先立ち、EU理事会のスウェーデン議長国は、EUで押収または凍結されたロシアの資産をウクライナに移転するための選択肢を検討する特別作業部会の設置をEU常駐代表委員会が承認したと発表した。
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