SSブログ

白頭山天池遥拝祈願祭 [神道天行居]

2022.7.30御神饌.jpg7月30日、みよさしのまにま熊野大社御神前において「白頭山天池遥拝祈願祭」が斎行された。「白頭山天池神璽八十六周年祭」を現地において挙行できたのが3年前だった。(https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2019-12-31

今回の御神事名称、「祈願」の言葉に特別な意味が込められていた。黄泉比良坂の故事、伊弉諾神と伊弉冊神の行き違い、その場は菊理媛の取りなしの言葉でことなきを得たものの、真の和解には至らぬまま今に至ることが諸々相克の因を為す。あらためて菊理媛の御出動を願うべき秋なのではないか。その話がE氏から出された時、冊二神を御祭神とする当熊野大社に、白山神社 .jpg夫婦杉.jpg末社として白山神社が祀られて在ることをE氏はご存じなかった。その後、事は不思議に順調に運んでその日を迎えた。白山神社菊理媛様には丁重に御挨拶申し上げ、拝殿前での御神事に入った。斎主を務められたE氏、渾身の祝詞だった。(←白山神社とその向かい側にある夫婦杉)

万有和合世界霊化.jpg翌日届いた『古道』8月号の巻頭言がちょうど「万有和合、世界霊化」。《私どもは二つのものを抗争させようとするものでなく、何とかして二つのものが一つにまとまらぬものかと念じて居るものであります。万有和合、世界霊化といふこともその大願であります。もとより本源的には「もの」といふ古言が意味するごとく「もの」は霊でもあり物でもあるのです。唯心論とか唯物論とかの抽象的対立はありません。資本主義と共産主義との思想的対立も本源的な人間性の把握の上にはあり得ないことであります。その対立以前に立ち戻って、すなはち元元本本ですが、本を本とし始めを始めとして、そこに唯心論と唯物論、資本主義と共産主義とを否定即肯定する大道の面目がある筈であります。そこを万有和合、世界霊化と申して居るのであります。》(友清歓真「春風遍路」)神と仏、東洋と西洋等々にも敷衍されるが、その原点は夫婦和合なのだ。

シンクロニシティということでは、昨日8月1日のラジオ体操が石川県白山市からだったのも驚いた。

いつものことだが、物事は終わってからその意義がだんだんわかってくる。とりあえず以下の記事。あらためてのホツマツタエもうれしい。→「ホツマツタエのおもしろ記事」http://divinehuman.blog.fc2.com/

・菊理姫(くくりひめ)とは?日本書紀にたった一度だけ記される縁結びの神について解説https://amaterasu49.media/archives/12693

・ホツマツタエのおもしろ記事(34) 菊理媛神 http://divinehuman.blog.fc2.com/blog-entry-44.html

*   *   *   *   *

◎菊理姫が登場する日本書紀の一文

菊理姫(くくりひめ)とは?日本書紀にたった一度だけ記される縁結びの神について解説https://amaterasu49.media/archives/12693

菊理姫の名前が唯一登場する日本書紀の一文です。

【原文】
及其与妹相闘於泉平坂也、伊奘諾尊曰、始為族悲、及思哀者、是吾之怯矣。時泉守道者白云、有言矣。曰、吾与汝已生国矣。奈何更求生乎。吾則当留此国、不可共去。是時、菊理媛神亦有白事。伊奘諾尊聞而善之。乃散去矣。

この一文しか名前が登場しません。
以下、解釈文です。

日本の神様で伊弉冉(いざなみ)と伊弉諾(いざなぎ)の二人の神様の夫婦がいました。
この夫婦は大変仲が良く、伊弉冉は多くの神様を産みました。
しかし、ある日火の神を産んだことから伊弉冉は黄泉の国へ旅立ってしまいます。
一人になった伊弉諾は寂しさのあまり、伊弉冉に会いに黄泉の国を訪れます。伊弉諾は黄泉の国の扉越しに、伊弉冉に「どうか戻ってきて欲しい」と懇願します。
伊弉冉は「それでは何とか戻れないか、相談してみましょう。私が良いというまで覗かないでください」と伝え、黄泉の扉を閉めてしまいます。
しかし、伊弉諾は伊弉冉との約束を破り、黄泉の扉を開けてしまいます。その扉の向こうには変わり果てた姿の伊弉冉が。
驚いた伊弉諾は、恐怖のあまりその場から逃げ出します。変わり果てた姿を見られたくなかった伊弉冉は、約束を破った伊弉諾を追いかけます。伊弉諾は命からがら逃げますが、途中の黄泉平坂で追いつかれてしまいます。
黄泉平坂で激しく口論をする伊弉冉と伊弉諾。そこへ泉守道者(よもつちもりびと・黄泉平坂の番人)が現れ、「伊弉冉が現世に戻ることはできない」と伊弉諾に伝え、口論している二人を取りなします。
その最中、そこへ今度は菊理姫がやってきて、伊弉諾に何かを伝えます。伊弉諾は菊理姫の言葉を聞くと、急に機嫌が良くなり、泉守道者と菊理姫の二人をたいそう褒め称えて帰っていきました
----------------------------

 

◎ホツマツタエのおもしろ記事(34) 菊理媛神
http://divinehuman.blog.fc2.com/blog-entry-44.html

「菊理媛」は、ホツマでは「ココリ姫」と呼ばれている。
また「キクキリ姫」「シラヤマ姫 (白山姫)」の別名を持つ。

はじめに「シラヤマ姫」の名で登場するが、これは出身地である根の国 (北陸) の「白山」から来ているのだと思われる。シラヤマ姫は、根国とサホコチタル国を治めていた「アワナギ」を父とし、「イザナギ」と「クラキネ」を兄弟に持つ。したがってアマテルの叔母に当たる。アチハセはシラヤマ姫の孫だという。
アワナギ 系図.jpgアマテル誕生の時、その産湯を用意したのがシラヤマ姫であった。
『出づる若日の 輝きて シラヤマ姫は 産湯 成す』ホツマ4文
『ココリ姫 御湯 取り上げて』ミカサ逸文

シラヤマ姫は、乳飲み子アマテルの鳴き声を解読できたらしい。
『叔母姫が 越根の国に 御衣 織りて 奉る時 泣く御子の 声 聞き取れば "あな嬉し"』ホツマ4文
それで皆に名を尋ねられ、御子に問うてみると「ウヒルキ」とアマテルは答えたという。
『これより諸が 名を請ひて 叔母より問えば “ウヒルキ”と 自ら答ふ』ホツマ4文

『御子の声 聞き切る時は 幼名の "ウ" は '大い' なり "ヒ" は日輪 "ル" は日の霊魂 "キ" は熟ぞ 故 大日霊貴の 尊なり "キネ" は女男の 男の君ぞ』ホツマ4文

この『聞き切る』から「キクキリ姫」の名が付いたらしい。そして同音の連想から「菊桐」の意味が生まれる。「菊」は「ココ」とも言うので「ココキリ姫」ともなるが、これは発音しづらいので「ココリ姫」に訛る。
『二神 叔母を 称えます キクキリ姫も "あな畏かな"』ホツマ4文

イザナミが世を去ってアリマに葬る時、如何なる訳かココリ姫がイザナミの死を親族に告げている。またイザナギが遺体と対面することを制止している。
『イサナミは アリマに納む 放と穂の 時に祭りて ココリ姫 族に告ぐる』ホツマ5文
『イサナギは 追ひ行き 見まく ココリ姫 "君 これ な見そ" なお聞かず "愛しむ故に 来たる" とて』ホツマ5文

アチハセ 系図.jpgヤソキネの妻となり、クラキネ-シラヒトの後を受けて根の国を治める。
シラヒト・コクミ事件のあらすじ
根国のマスヒトのクラキネは、その臣であるシラヒトの推薦により、コクミの妹のサシミメを妻とする。サシミメはクラ姫を生み、喜んだクラキネは、妻の兄のコクミをサホコの副マスヒトに登用する。シラヒトはクラ姫を妻とするが、母のサシミメとも関係を持ち始める。(おそらくサシミメの口添があって) クラキネは死の直前に、シラヒトを根国の次期マスヒトに指名する。しかしシラヒトは、クラキネの死後、サシミメ・クラ姫の母子を、宮津 (サホコの政都) に送る。宮津にいたコクミは、サシミメ・クラ姫の母子を犯し、我がものとする。サホコの副マスヒトのツハモノヌシは、「マスヒトのカンサヒは、これらの非道を知りながら放置している」と、タカマに訴え出る。】
★『延喜式祝詞 大祓詞』
成り出(い) でむ天之益人等(あめのますひとら) が、過ち犯しけむ雑雑(くさぐさ) の罪事(つみごと) は、天津罪(あまつつみ) と、畔放(あぜはなち)・溝埋(みぞうめ)・樋放(ひはなち)・頻蒔(しきまき)・串刺(くしさし)・生剥(いきはぎ)・逆剥(さかはぎ)・屎戸(くそへ)、許許太久(ここだく) の罪を天津罪(あまつつみ) と法(の) り別けて、国津罪(くにつつみ)、生膚断(いきはだたち)・死膚断(しにはだたち)・白人(しろひと)・胡久美(こくみ)・己が母犯せる罪・己が子犯せる罪・母と子と犯せる罪・子と母と犯せる罪・畜犯せる罪・昆虫(はふむし) の災(わざわひ)・高津神(たかつかみ) の災・高津鳥(たかつとり) の災・畜(けもの) たふし、まじ物為(せ) る罪、許許太久の罪出(つみい) でむ。】
『大御神 諸と議りて ヤソキネ(イザナミの弟)を 根の国守と "イサナギの 産野に叔父(ヤソキネ)と 叔母(ココリヒメ)なれば 政 絶えず" と 御言宣』ホツマ7文
『以ちて 民 治す 叔父と叔母 シラヤマ神ぞ イサナギは 祭れど 弟の クラキネは 祭らず』ホツマ7文

トヨケ (東王父) により姉妹の関係を結ぶウケステメ (西王母) は、しばしば根の国のココリ姫の許を訪れている。
『ウケステメ 根の国に来て タマキネに よく仕ふれば 実に応え ココリの妹と 結ばせて 和の道奥 授けます』ホツマ15文

ニニキネ (瓊瓊杵尊) が八洲巡りの一環で根の国を訪れた時、ココリ姫の孫のアチハセが「峰輿 (みねこし)」を献上する。これはウケステメが考案したもので、ちょうどその時ウケステメは根国に来ていた。ニニキネは峰輿の返礼として「三千実の桃」をウケステメに賜う。
『越の根の国 アチハセが 峰輿 捧ぐ これに召し 白山峰を 巡恵るに 斜めにならず "この輿は 誰が造れる"と 宣給えば』ホツマ24文
『妹 ウケステメ アカガタに クロソノツミと 生む御子を 暮日つ国の 君となす クロソノツメル 君の母 険しき峰の 越す時に 峰輿 造り 子を育つ 今 ここに来て 見えなす』ホツマ24文
『御孫 喜び "国は越 山は峰輿" その返に 三千実の桃を 賜われば "花見の桃は 稀なり" と 地苞になす』ホツマ24文

機織りの神としての側面を持ち、アマテル誕生の時には御衣を織って奉り、また「鳥たすき」の文様の機を織っては、ウケステメの土産としている。
『ワカムスビ 籠子を桑に 糸なせば ココリ姫 得て 御衣 捧ぐ 蚕得根の国ぞ』ホツマ24文
『叔母姫が 越根の国に 御衣 織りて 奉る時 泣く御子の 声 聞き取れば "あな嬉し"』ホツマ4文
『ココリ姫 紋に織りなす 鳥襷 天に捧げて また西の母が土産と 世に残る』ホツマ24文

世を去った後、ヤソキネとともに「白山神」と贈り名される。
『以ちて 民 治す 叔父と叔母 シラヤマ神ぞ』ホツマ7文

参考サイト:http://gejirin.com/hotuma04.html
     :http://gejirin.com/hotuma05.html
     :http://gejirin.com/hotuma07.html
     :http://gejirin.com/hotuma15.html
     :http://gejirin.com/hotuma24.html

nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 2

めい

男女の真実とは?フリーエネルギーと不食について

かずみの新世界への旅
https://www.youtube.com/watch?v=XO2eTw6uHWU&t=0s

by めい (2023-07-16 05:37) 

めい

@kiyoshinomizu8529
1 年前
かずみさん、初めまして。
FBFからのシェアで拝見してます。
僕は72歳でバツ2でシングルになって10年経過しました。この間、運命の人と出会いました。出会ったと言うより、見つけられた❣️って感じです。初めてお会いした時、記念に写真を撮ったのですが、すっかり忘れてしまったのです。しかし、ある時、FBで僕の興味ある投稿が有って、その投稿者にメッセージ入れました。内容の深いところをご説明頂きたいと、お願いしたのです。「肝臓と腎臓のデトックス」についてです。

それで会って直接説明したいとのことでした。会いに行ったら、彼女は1年半前に僕と会ったと言うのです。驚きましたが、彼女はその時の写真を見せてくれたんです。僕はスッカリ忘れてましたが、今、その人とお付き合いしています。もう3年になります。お互いにドンドン若返っていますよ❣️

by めい (2023-07-16 05:44) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。