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岸信介への誤解を解く→安倍元総理への正当評価(新・mespesadoさん講義(170)) [現状把握]

石城神山.jpg神道天行居修斎会で日々起居する場の床の間には、岸元総理の書が掲げられている。そんなわけで、孫崎享著『戦後史の正体』を読んだ時はうれしかった。こう書いた。《60年安保騒動。1台しかない電話代の支払いにも事欠く全学連の書記局がいつのまにか、何十台ものバスや都電をチャーターできる金が入ってくるようになっていた。「占領時代、米国情報関係者が積極的に接触を求めていた人物」田中清玄と全学連委員長唐牛健太郎の結びつきはよく知られたところだが、さらに当時の親米路線を採る財界のトップたちが重要な役割を担っていた。そしてその背景には、自主独立路線を進む岸首相を退けようとするアメリカの意志が働いていた。岸首相の党内基盤及び官僚の掌握力はきわめてしっかりしており、引きずりおろすには反政府デモの手法を使わざるを得なかったというのだ。そしてそれは見事に効を奏する。以後、戦後対米従属の元祖的存在吉田茂路線を引き継ぐ池田首相の登場となり、アメリカの意向そのまま経済至上の高度経済成長の時代が始まってゆく。なんのことはない、あの大騒ぎも今見れば、アメリカに踊らされた根っこの無い空騒ぎに過ぎなかった。当時を懐かしむあの世代に反省が迫られる。粋がっている場合じゃあないよ、と。》そして最後をこう締めた。《孫崎氏は、「戦後史の教科書」として、まさに「正統」を目指してこの書を世に出した。この書が今後どのような帰趨をたどるのか。日本の運命を左右するといっても過言ではない。》https://oshosina.blog.ss-blog.jp/2012-08-14)以来ちょうど10年、《岸がCIAエージェントだったのかどうか》の決着をはっきりつけ、国民の共通認識とすべき時である。そのことが安倍元総理に対する正当な評価につながり、それがまた暗殺事件真相解明に向けた真摯な取り組みにつながる。安倍総理暗殺の真相解明は、敗戦ゆえ落ちこまざるを得なかった日本人が、その闇冥を脱するために用意されたかけがえなき道である。→安倍晋三暗殺事件の真相を追及するスレ」https://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=17350257

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839 名前:mespesado 2022/07/23 (Sat) 11:30:11
>>838
> さて、安倍晋三元総理の人間を理解するには、やはり母方の祖父であっ
> た岸信介の肚を見抜くことが必要ですね。岸がCIAエージェントだっ
> たのかどうかは、以下の動画で大枠が分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=gXnLSNHmYF8

 いやぁ、この金子吉友さんっていう人は、理路整然と説得力のある論を展開するのが実にうまい人ですね。この動画を見たら、岸信介がCIAのエージェントだったなんてとんでもない。単に手段としてCIAと付き合っていて、ホンネは対米独立にあった。だから安保闘争の学生運動を仕掛けられて失脚し、まんまと対米従属の池田内閣に挿げ替えられた。これこそがCIAの思惑だった、という筋道が明確に理解できます。そして、第一次安倍内閣のスローガンである「日本を取戻す」に対して「誰から取り戻すのか?」と問うという発想が斬新でした。考えてみれば当たり前の問いなんですが、恥ずかしながら、そのように問うという発想がありませんでした。確かにそう聞かれたら「米国から」という答を引き出すのは容易であり、安倍さんが岸さんの信念だった「対米従属からの独立」を引き継いだ、ということも自然にわかる。もう、それ以外の解釈は考えられない、となります。
 いやぁ、もうこれまでの自分の何となく漠然と理解していたことの浅はかさがいやになるくらいスッキリしますね。「CIAの人間と付き合ってるからCIAのオナカマだぁ」とか「日本を取戻すなんて抽象的なスローガンで具体性が無かったから短命に終わったんだぁ」なんていう論評が、いかにイメージ戦略に過ぎない表層的で非論理的な批評であることが、この動画を見て、改めてよくわかりました。

840 名前:mespesado 2022/07/23 (Sat) 12:35:47
↓さすが、わかってらっしゃる
https://twitter.com/Trilliana_z/status/1550655702850760704

Trilliana 華@Trilliana_z
> 近頃の二極化傾向に辟易。マスクやワクチンはまぁ良いとして、元総理
> について【国葬賛成•国士/英雄として讃美】か【国葬反対•日本をダメに
> した戦犯扱い】と極端。安倍さんは当初の高い志を《米国》に潰され、
> 復帰後は《米国》と与しながら両面をやる多面的政治家に変貌した方だ
> と思う。二局のどちらにも非賛同。

842 名前:mespesado 2022/07/23 (Sat) 14:16:13
>>835
https://youtu.be/5oqOZSYcy_s

TPP交渉に関する裏話
 西田さんはTPPに反対だったのだが、野党時代、安倍総裁にそう進言したら、安倍さんはTPPの交渉に入る、と言い、その理由として交渉のための出発直前に以下のように西田さんに言った:
「西田さん、僕はね、アメリカのウォール街が支配するようなグリード(貪
欲)が支配するような、そういう資本主義は反対なんだよ。そうじゃなくて、
日本の国は瑞穂の国だろ。米作りをすることによって、一族郎党が皆力をあ
わせ、そしてまた村中、集落中が力を合わせて米作りをする、そういう協働
社会を作って来たんだよ。それが、グリードが支配するような資本主義に呑
まれてしまってはダメだし、アメリカだって、本当はそういうことは良くない
はずなんだ。だから農産物を守るために、むしろTPPよりも、この際オバ
マに言ってやろうと思うんだ。そのかわり、日本を防衛力を強化しなければ
ならないから、アメリカから武器でも買おうじゃないか、F35でも買おう
じゃないか。その方が、アメリカの方が軍需産業の雇用の裾野が大きいでし
ょ。貴方も得だし日本も得だと。少々高い買い物になるけれども、農業を守
るためにはそういう話にしてやろうと思うんだよ。」

 西田さんは、それならと安心して安倍さんを送り出したが、実際の交渉では「TPPには聖域があることがわかりました。これから交渉に入ります」と言われてガクッと来て寝込んでしまった。しかし実際問題では金融方面では懸念事項も無くなり、農業の方も、実はTPP対策で予算がついて輸出もできるようになって、むしろTPPで得をした、と言われた、とのこと。
 ここからわかることは、安倍さんは、TPPなどの交渉でも「ウラの駆け引きで巧妙に立ち回る」というんじゃなくて、根っこの哲学がしっかりしているから、それを背景に相手のホンネも分かった上で、堂々と主張する、もしくは主張できるポテンシャルを持っているから、いくら相手が強引に利己的な主張を押し通そうとしても、日本は実は例えば農業についても根っこの部分がしっかりしているから、相手の狡猾さなんかにやられるほどヤワではなく、逆に相手の悪どい思惑を逆手に取れるほどの余裕があるのだ、ということなんでしょう。つまり、安倍さんの真の実力は、マキャベリズムを解しているということももちろん重要な要素ではあるが、そこは本質でなく、一番重要なのは、日本の底力を真にわかっていて堂々と主張できる余裕にこそその本質があるのではないか、と思えてきました。

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