「欧米近代白人文明」は終わり(副島)、世界は「金本位制」へ(田中) [現状把握]
投稿者:副島隆彦 投稿日:2022-04-30 11:35:58
このフォーフィチャーとは、犯罪者の資金の強制的な没収のことである。
これを、2月26日(ウクラナイナ開戦の3日目)に、あの凶悪な、ジャパン・ハンドラーズの頭目の、 マイケル・グリーンが、先頭になって、日銀の本店になだれ込んで、ロシア国立銀行の資産(外貨準備高)の400億ドル(5兆円ぐらい)を、強制的に、没収しようとした。「アメリカの法律に基づいて」だと(笑い)。
日本側の官僚たちは、血相を変えて、「そんな法律は日本には有りません」「そんなことは出来ません」と、必死で抵抗した。日本側は、3月2日付で、アメリカさまに土下座しながら、「日本の外為法(がいためほう)(の弾力的な運用ということにして)に基づいて、ロシア政府の資産を、一時的な凍結=仮差押え(プロビジョナル・シージャー)とします。これで許してください 」と 対応した。
極悪人のマイケル・グリーンが、公然と現れて、陣頭指揮を執っていることが、これで分かった。グリーンの上司は、この1月23日に、駐日アメリカ大使としてやって来た、
ラーム・イマニュエルである。シカゴ市長をしていて、オバマ政権の一期目の大統領首席補佐官だったワルだ。 このラームが、急いで、1月に大使で来て、岸田首相に圧力を掛けて、「アメリカとNATOは、プーチンをおびき出して、ウクライナで戦争をやらせる。そして、ロシア軍を 泥沼状態 ( Quagmaire situation クアグマイア・シチュエイション) に陥れて、我々、西側世界が、プーチン体制を叩き潰す。岸田よ、よく見て置け」と、言ったのだ。
ディープステイト(西側)は、始めのうちは、うまく行った。プーチンを策に陥れて、ロシア兵を、待ち伏せ攻撃で、戦車ごと吹き飛ばして、キエフの周辺の戦場で、たくさん死なせた。だが、プーチンは、急いで、戦略を練り直して、態勢を立て直した。
プーチンは、英、米を中心とする、ディープステイトの策略を、さっと見抜いて、3月18日から、ロシア国民の団結を作って、いよいよ本気になった、ロシア軍を動かして、長期戦の態勢に入った。
日本の財務省と外務省と経産省は、連名で、マイケル・グリーンの突撃を受けて、アメリカに部分的に屈服した。しかし、岸田内閣の決定事項とはしないで逃げ切った。
やってはいけないことをやった。故に、500年間の欧米近代白人文明は、この日を限りに終わった。以後は、アジア、アフリカ、中南米の実物資産(金=きん=がその王者)を裏打ちとする、新しい世界通貨体制に移行する。
もう、誰も、安心して米国債なんか買えないのだ。こんな、強制没収なんかを、当たり前のようにされたら、それは資本主義 と 市場経済の終わり、だからだ。世界通貨体制が変わった。ゾルタン・ポズサー Zoltan Pozsar の論文は、これからの政界を書いたことで、極めて重要だ。(→「「覇権構造の転換」は既定の流れ」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2022-04-18)
こうして、「資源 対(たい) ドル の戦い 」で、資源をもつ勢力が勝つ。ドルとは、ドルの紙幣(紙切れ)と、米国債および、その他の、ドル建ての債券(ボンドやファンド)のことである。
人類(人間)は、たしかに、このあと、第3次大戦 と 核戦争の業火(ごうか)の、生みの苦しみに耐えなければいけない。ディープステイトどもも、黙って引き下がらない。
ロシアを皮切りに世界が金本位制に戻る
2022年4月30日 田中 宇◆(日経)ロシア「国債元利ドル払い」 米、容認へ転換か 4日猶予期限
ロシア財務省は29日、ドル建て国債の元利金計6億4920万ドル(約840億円)の支払いをドルで実施したと発表した。複数の米メディアはロシア国内のドル資金で工面され、米政府が決済を容認したと報じた。5月4日の猶予期限を前に債務不履行(デフォルト)はひとまず避けられる可能性が出てきたが、対外債務の綱渡りは続く。
ドル払いの対象は4月4日に満期を迎えた国債などの元利金だ。米政府が米銀口座にある資金の利用を認めず、30日間の猶予期間に入っている。
ロシア財務省は、必要なドル資金は支払代理人である米シティバンクのロンドン支店に送られたと説明した。債券の保有者に届いたかどうかは不明だが、猶予期限の5月4日までの実行が確認されればデフォルトは避けられることになる。
通貨と金の交換比率を固定する金本位制への復帰をロシアが検討中との観測も浮上する。ペスコフ大統領報道官が「話し合っている」と認めた。ルーブル相場の暴落を防ぐ狙いとみられる。ただ、ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は「議論していない」と打ち消した。
(ロンドン=篠崎健太、佐伯遼)
以下、機械翻訳。
◆プーチン大統領、ルーブルを金に固定することを協議中=クレムリン発表
ロイター通信スタッフ
4月29日(ロイター) - ロシアのプーチン大統領は、ルーブルを金やその他の商品に固定する案を議論していると、クレムリンが29日に発表した。この案が承認されれば、ロシアの通貨は100年以上ぶりに地金に直接リンクすることになる。
ロシアのある有力な安全保障当局は今週、ルーブルを金塊と結びつけることで、ロシアにその金融システムに対する「主権」を与えることができると述べた。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、記者団との電話会議でこのアイデアについて聞かれ、「この問題はプーチンと話し合っている」と述べた。
しかし、ロシア中央銀行のエルビラ・ナビウリナ総裁は、このアイデアは「いかなる形でも議論されていない」と記者団に語った。
ロシアは毎年、世界で採掘される金の約10%を生産し、石油、ガス、金属、穀物の主要生産国である。
ルーブルを金と連動させる試みと見る向きもあるが、ロシアの中央銀行は3月に、6月30日まで金を1グラム5000ルーブルの固定価格で買い取ると発表した。
しかし、その2週間後、ルーブルが急激に上昇した後、これを撤回し、交渉による価格で購入すると言った。
過去に多くの通貨が金や銀にペッグされてきた。ロシアは1897年に金本位制を採用したが、多くの国々と同様、第一次世界大戦中、政府が戦費調達のために金を印刷したため、金本位制を放棄した。
第二次世界大戦後のブレトン・ウッズ体制では、ルーブルは間接的に金とリンクしていた。この体制では、各国は自国の通貨を米ドルにリンクさせ、米ドルは金に固定されていた。
しかし、1971年に米国がドルから金への交換を認めなくなったため、金塊とのつながりが断ち切られた。
ロシアの安全保障理事会の書記でプーチンの盟友であるニコライ・パトルシェフ氏は、ルーブルの価値を金やその他の商品に固定する提案を作成中であると火曜日に述べた。
「ロシア経済の安全保障を確保するための最も重要な条件は、国内の潜在力に依存することだ」と彼は政府紙ロシースカヤ・ガゼタのインタビューで述べた。
これらの考えは経済理論と矛盾するかと問われたパトルシェフは、"経済科学の結論と矛盾するのではなく、西側の経済教科書の結論と矛盾するのだ "と答えた。(取材:ロイター 編集:ガイ・フォールコンブリッジ、マーク・ポッター)
◆クレムリン、ルーブルの金・商品へのペッグ化を協議と発表
(ブルームバーグ) -- ロシアがルーブルの価値を金やその他の商品と連動させるかどうかを検討していると、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官が明らかにした。
「この問題は現在議論されている」と、ペスコフ報道官は金曜日に記者団に語った。このアイデアは、ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記が今週、国営新聞のインタビューで公に提起したとペスコフ氏は述べ、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ウクライナ侵攻をめぐるロシアの中央銀行への前例のない制裁は、保有資産の約半分へのアクセスを奪い、金と人民元のみを保有する状態にした。プーチン大統領は戦前、ロシアは世界の基軸通貨であるドルへの依存を減らす必要があると繰り返し主張していた。
パトルシェフ氏はロシースカヤ・ガゼータ紙の取材に応じ、専門家は、ルーブルの価値を金やその他の商品で裏打ちする案を検討していると述べた。
コメント 0