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「ウクライナ侵攻」をどう見るか(田中・副島) [ロシア]

Screenshot 2022-02-25 at 18-21-25 株式 日経電子版.png田中宇氏と副島隆彦氏、明快に納得です。株価も上昇です。


《プーチンはゼレンスキーに、ウクライナの軍事力をロシアに壊されたままの状態にしておく「非武装化」と、ウクライナ政府を二度と米国(外国勢)の傀儡にしない「非ナチ化」を宣言しろと求めている。ウクライナ政府の「非ナチ化」とは「非米化」というか「ロシア傀儡化」であるが、ウクライナのネオナチ勢力が米傀儡になってウクライナの政権を乗っ取った経緯から露側はこう呼んでいる。日本が敗戦時に「非武装化」と「非軍国化=米傀儡化」を求められたのと似ている。プーチンはゼレンスキーに「米国の傀儡をやめてロシアの傀儡になって非武装を続けるなら許してやる」と言っている。》

バイデンは、露軍がウクライナを侵攻して半日で打ち負かすと知りながらウクライナを助けず、ゼレンスキーの懇願を振り切ってすべての大使館機能を国外(一部だけ辺境のリボフ)に避難させた。米軍は、世界のどこかの国の防衛力を72時間以内に強化し、他国の侵攻に対するある程度の防衛力をつけさせる技能を持っている。この技能が、米国を世界の警察官にしている。米政府が露軍のウクライナ侵攻を予測していたなら、空軍力が弱いウクライナを短期間で補強することもできたし、何らかの有効な対応策を米国がロシアにわかる形でそれとなくやることで、プーチンにウクライナ侵攻を思いとどまらせることもできた。/実際に米政府がやったことは、露軍が侵攻してくると大騒ぎしつつ米欧の大使館機能や軍の要員を全員ウクライナから避難させることだった。・・・もしかするとそれまでウクライナ侵攻する気などなかったプーチンが、これなら電撃的に侵攻できそうだと思ってしまった可能性が十分にある。・・・バイデンの超愚策がプーチンをウクライナ侵攻に導いた

●副島隆彦氏 http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

なぜ、ウクライナはこんなことになったのか。その元凶で、始まりは、2014年だ。今から8年前の、2014年の2月に起きた、ウクライナ議会前のマイダン広場で起きた、凶悪な、仕組まれた暴動だ。このときは、ヤヌコビッチという 親ロシア派の大統領だった。/ ヤヌコビッチを防衛していた大統領警護隊(親衛隊)の800人に対して、抗議行動がエスカレートして暴動の形になって(始めから、仕組んでいたのだが)、それで、この親衛隊を、狙撃して、どんどん殺した。 ヤヌコビッチは、国外に脱出して、今はロシアにいる。彼が、復帰するかもしれない。/ このように、合法的に成立していた ロシアの政権を、「マイダン暴動」のクーデターで倒したのは、ウクライナの反ロシア派を操っていた、ビクトリア・ニューランド(米国務省ヨーロッパ、ロシア担当の次官補)であり、凶悪な 統一教会( Moonie ムーニー)の幹部の女だ。それと、駐ウクライナ米大使の男だ。》

プーティンの主張は、一貫していて、「ウクライナをNATO (ネイトー。北大西洋条約機構。欧州の軍事同盟。集団安全保障体制)に入れる、という策動をやめよ。それは、ロシアの安全保障に関わる 」である。この一点だ。/ このことを、日本のテレビ、新聞と、有識者(専門家)たちは、口を噤(つぐ)んで言わない。やるべきでない非道なことをやったのは、西側同盟だ。そして、今回、ロシアは、実力(強制力)で、ウクライナを取り戻した。 これで、終わり、である。プーティンは、これ以上のことはしない。》

【追記 2022.2.27】

マスコミはこぞって「プーチン悪人化」報道。以下の指摘から、「大衆を騙すためになんでもやる恐ろしいマスコミ」の一環が伺えます。コロナ騒ぎも然りです。

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689 名前:mespesado 2022/02/26 (Sat) 22:16:30
>>687
> SNSに流れる映像にはクライシスアクターは登場するわ
https://ameblo.jp/sunamerio/entry-12728952272.html
↑の最後の方にも出てきてますね。

690 名前:mespesado 2022/02/27 (Sun) 09:44:25
>>689
 マスコミ連中がプーチンを極悪人にした報道をしていることについて、論理的には、プーチンが本当に極悪人で、マスコミは単にそのままの真実を報道しているだけであるという可能性と、DSの広報部門であるマスコミが意図をもって必要以上にプーチンを極悪人に思わせようとしているという可能性のどちらもあり得るが、このようなクライシスアクターを使っていることがバレることによって、論理的には後者の方である、ということがわかるので、こういう事実の指摘は重要であると思う。

【以上追記 2022.2.27】


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バイデンがプーチンをウクライナ侵攻に導いた

2022年2月25日   田中 宇

2月24日の現地時間の早朝、プーチンのロシア軍がウクライナの軍事施設をミサイルなどで攻撃し、短時間でウクライナの軍事力を壊滅させた。露軍の特殊部隊が首都キエフの国際空港や空軍施設などを急襲・占拠した。駐留していたウクライナ軍はほとんど交戦せず降伏した。ロシア軍は侵攻の直前にウクライナ上空を飛行禁止にして世界に通知しており、ウクライナ空軍は露軍が攻撃してくるのを知っていたが、手持ちの短距離ミサイルなどで反撃することもせず、空軍基地や空港の滑走路にトラクターなどの障害物を置いて露軍機が着陸しにくいようにしただけだった。ウクライナ空軍は、もともと貧弱ではあったが、まったく戦わずに露軍に施設や兵器を破壊されて消滅した。ロシア軍はウクライナの制空権を強奪し、5月18日までウクライナ上空の国際航空路を飛行禁止にした。これから最短でも3か月近く、露軍がウクライナを占領することになる。 (If war comes between Ukraine and Russia, watch their missiles and artillery) (The() Fog Of War Descends, Don't Expect This To Be Resolved Any Time Soon

ロシアは地上軍もウクライナに侵攻したが、こちらは今のところ限定的だ。わかっているのは3種類だ。(1)ロシア領のクリミアから露地上軍の隊列がウクライナ側に越境侵攻し、ウクライナ側からほとんど攻撃されないまま、数時間後に約100キロ北のドニエプル河畔に到達した。これは「ノボロシア」建国の布石な感じがする(後述予定)。(2)露軍の上陸部隊が黒海から海岸都市のマリウポリとオデッサに上陸し、2都市を警備していたウクライナ政府軍と交戦した。交戦の結果どうなったかまだ不明。これもノボロシア建国の布石っぽい。(3)北隣のロシア友好国ベラルーシから、露軍の特殊部隊がウクライナに越境侵攻し、国境近くのチェルノブイリ原発(廃炉群)を占領した。今後ロシアの占領によってウクライナ政府の機能が低下した場合、ウクライナのロシア敵視勢力が廃炉群を占領して「爆破して放射能を撒き散らすぞ」とロシアを脅しかねないので、それを防ぐ先制策として露軍が廃炉群を占領したようだ。3種類の侵攻で、ウクライナに入ったロシアの地上軍は全部で数百人から数千人でないか。10万人の露軍がウクライナ国境にいて侵攻しそうだと喧伝されてきたが、そんな大軍は来ていない。 (Russian Units Advancing From Crimea Have Reached the Dnieper River) (Russia declares war on Ukraine, explosions in Kyiv, Mariupol, Kharkiv, Odessa, Lvov

ドンバス2州の政府は、ウクライナ政府軍の一部がロシア系民兵団(独立した2州の政府軍)に投降したと言っている。その他のウクライナの地上軍がロシアと戦う気でいるのか、それとももう投降する気になっているのかは不明だ。しかしすでに制空権を奪われたゼレンスキー大統領が、戦闘意欲のない泣きそうな顔で国民に平静を呼びかけている現状から考えて、ウクライナ政府の地上軍はもうロシアと戦わず降伏していきそうだ(右派民兵団も、後ろ盾の米諜報界が逃げてしまったので弱体化していく)。最大の頼みの綱だったバイデンの米国は、ウクライナに米軍を派兵することはないと言い続けている。助けは来ない。制空権を奪われているウクライナ政府に、外国がこれから軍事支援することは不可能だ。 (Zelenskiy Says Ukraine Has Suffered 'Serious Losses' After Russian Air Strikes Pound Dozens Of Targets) (Fighters of Ukraine’s 57th Separate Motorized Infantry Brigade lay down arms and join LPR

ロシアは半日でウクライナを打ち負かした。その間の死者は200人以下だった。これは戦争だが、戦争にしてはほとんど人が死んでいない。プーチンのウクライナ侵攻は大成功している。ロシアがウクライナを打ち負かした2月24日、キエフなどウクライナ諸都市では、市民がおおむね平常な日常生活を続けられた。学校は休みになり、食糧の買い貯めやATMからの現金引き出しに行列ができ、避難する人もいたものの、交通機関など公共施設は動き続け、停電にならず、水道やガスや通信網も無事だった。お見事。(ムカつく人は、どうぞ気休めに私を非難してください 笑) (Ukraine says 57 people killed on first day of Russian invasion) (Panic, fear and stoicism in Ukraine as Russia invades

ロシアは、米国の傀儡だったウクライナのゼレンスキー大統領に、まだウクライナ政府を保持させている。ロシアは制空権などウクライナの防衛力を剥奪した上で、ゼレンスキー政権を生かしたまま、降伏しろと加圧している。プーチンはゼレンスキーに、ウクライナの軍事力をロシアに壊されたままの状態にしておく「非武装化」と、ウクライナ政府を二度と米国(外国勢)の傀儡にしない「非ナチ化」を宣言しろと求めている。ウクライナ政府の「非ナチ化」とは「非米化」というか「ロシア傀儡化」であるが、ウクライナのネオナチ勢力が米傀儡になってウクライナの政権を乗っ取った経緯から露側はこう呼んでいる。日本が敗戦時に「非武装化」と「非軍国化=米傀儡化」を求められたのと似ている。プーチンはゼレンスキーに「米国の傀儡をやめてロシアの傀儡になって非武装を続けるなら許してやる」と言っている。 (Russia ready to negotiate with Ukraine – Kremlin) (Dozens Killed So Far in Russian Military Attacks on Ukraine

米欧はロシアを経済制裁すると言っている。すでにG7諸国は、ロシアの政府系銀行との取引を停止する制裁を開始した。しかし、米欧からの経済制裁はロシアにとって苦痛でない。ロシアは、米欧から取引を停止された分を、中国との取引増加で補填できる。米欧が検討している最大の対露経済制裁は、ロシアの銀行界を国際決済機構SWIFTから締め出してロシアがドルやユーロ建てで資金決済できないようにすることと、プーチン個人を経済・外交的に制裁することだが、いずれも実施されない見通しになっている。米英はロシアのSWIFT除名を提案しているが、SWIFTの本拠地(ベルギー)があるEUの盟主であるドイツが反対しているので実現しない。ドイツなど欧州はエネルギーをロシアの天然ガスに依存しており、ロシアがSWIFTから除名されるとドイツへの天然ガス輸出が止まってしまい、ドイツなど欧州の方が破滅する。EUは今後もプーチンと交渉したいので、プーチン個人の制裁にも賛成できない。米欧はすでに実効性がある対露制裁をできない状況だ。 (UK Pushing To Kick Russia Out Of SWIFT, But Germany Says No) (Biden Vows "US Forces Are Not Going To Fight In Ukraine" While Unveiling 'Devastating Sanctions'

バイデン米大統領は「ロシアのウクライナ侵攻はおおむね米政府の予想通りだった」と言っている。バイデンは最初「2月16日に露軍がウクライナに侵攻する」と言って米国や同盟諸国の大使館員をウクライナから避難させた。2月16日に露軍はウクライナに侵攻しなかったが、バイデンはなおも「間もなく露軍がウクライナに侵攻する。侵攻が起きたらその日のうちに首都キエフが陥落する」と言い続けた。2月24日に実際の露軍のウクライナ侵攻が起こり、その日のうちにキエフなどの軍事施設が露軍に占領または破壊された。バイデンの予想は確かに当たった。しかし、この話はトンデモである。 (Russia attacks Ukraine as defiant Putin warns US, NATO

バイデンは、露軍がウクライナを侵攻して半日で打ち負かすと知りながらウクライナを助けず、ゼレンスキーの懇願を振り切ってすべての大使館機能を国外(一部だけ辺境のリボフ)に避難させた。米軍は、世界のどこかの国の防衛力を72時間以内に強化し、他国の侵攻に対するある程度の防衛力をつけさせる技能を持っている。この技能が、米国を世界の警察官にしている。米政府が露軍のウクライナ侵攻を予測していたなら、空軍力が弱いウクライナを短期間で補強することもできたし、何らかの有効な対応策を米国がロシアにわかる形でそれとなくやることで、プーチンにウクライナ侵攻を思いとどまらせることもできた。 (Putin Launches "Special Military Operation" In Ukraine, Kiev Calls It "Full-Scale Invasion"

しかし実際に米政府がやったことは、露軍が侵攻してくると大騒ぎしつつ米欧の大使館機能や軍の要員を全員ウクライナから避難させることだった。これは、ウクライナの防衛力を補強するどころか逆に弱体化してしまった。このバイデンの「未必の故意」的な超愚策なウクライナ弱体化策の展開を見て、もしかするとそれまでウクライナ侵攻する気などなかったプーチンが、これなら電撃的に侵攻できそうだと思ってしまった可能性が十分にある。米国がロシアの侵攻予定を察知したら、それを公表するのでなく機密扱いしつつ、対応策をとって侵攻を思いとどまらせるのが覇権国の採るべき道だった。バイデンは全く逆のことをした。バイデンの超愚策がプーチンをウクライナ侵攻に導いたことになる。バイデンの予想が当たったのでなく、バイデンの予測による大騒ぎの未必の故意的な超愚策がロシアのウクライナ侵攻を誘発したのでないかと私は勘ぐっている。 (Beware the Sanctions Trap Over Russia) (ロシアがウクライナ東部2州を併合しそう

ノボロシア(新ロシア)のことをまだ書いていない。ロシアは、ウクライナ南東部のドンバスからモルドバ国境のトランスニストリアまでの、ロシア系が比較的多い黒海岸の帯状の地域を、昔の呼び名である「ノボロシア連邦」としてウクライナから分離独立するよう誘導していく可能性がある。今のウクライナは、北西部にウクライナ系住民が多く、南東部にロシア系住民が多い分裂気味の国家で、ウクライナ系とロシア系が4対3で、多数決に基づくといつもウクライナ系が与党になる。これはロシアにとって都合が悪い。ロシア敵視のウクライナ系が米英の傀儡になってロシアと戦う構図が常に潜在し、米英の思う壺だ。だからプーチンは、ウクライナ南東部の9州のロシア系を扇動し、親ロシアなノボロシア連邦として分離独立させようとしてきた。ウクライナを北西部と南東部に分割すれば、北西部はウクライナ系の国として、南東部はロシア系のノボロシアとして、それぞれ民主主義的に安定する。分割後のウクライナ(北西部)が米英の傀儡になっても、ロシアとの緩衝地帯としてノボロシアが存在するのでロシアにとって脅威が減る。ノボロシアの話は改めて書きたい。いろんな話が「はずれ」たり散らかったまま、整合性がとれていない部分もあるが、事態が急展開して追いつかないのでとりあえず配信する。 (Anti-Liberal Russian Philosopher Dugin: 'Glory To Novorossiya! The Second Great Slavic Reconquista Has Begun') (Putin’s “Greater Novorossiya” – The Dismemberment of Ukraine

 



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3346]西側は、ウクライナを見捨てた。もうすぐキエフ陥落。指導者たちは知らん顔を始めた。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2022-02-25 13:19:43

http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

副島隆彦です。今日は、2022年2月25日(金)の午後1時ごろです。
まだ「キエフ陥落」は起きていません。

 私は、ウクライナの首都キエフの 陥落、ゼレンスキー政権の ロシアへの降伏を、ロイターのライブ中継の画面をじっと見ていたのですが、なかなか起きません。あと数時間でしょう。

ロイター ライブ映像:ウクライナ首都キエフの現在の様子
https://jp.reuters.com/news/video/live/
マイダン

副島隆彦です。 私が、上記の首都キエフの中心街の画面を見ているのは、もうすぐロシアの戦車隊が、この大通りを走り始めるだろうからだ。その根拠は、下の方に纏(まと)めて載せるが ブルームバーグの記事に、「あと数時間でキエフ陥落」と有るからだ。

〇 「 首都キエフ、ロシア軍の攻撃で数時間内に陥落も-西側情報当局 」
Western Allies See Kyiv Falling to Russian Army Within Hours   
ブルームバーグ  2022年2/25(金) 4:01配信 

 この記事は、今朝の午前4時に配信された。私は、最近は、だいたい午前2時に起きる。老人性早起き症(ろうじんせい・はやきしょう)のため(笑)。
それから、午前7時の記事で、

〇 「 9時間で首都の前まで進んだ…「露、キエフ北西で交戦」」
2022年2/25(金) 6:55配信  中央日報 

とある。時間を計ったら、プーティンのロシアによる攻撃開始(開戦)命令は、昨日の午前5時として、これに9時間を足すと 日本時間は、ウクライナよりも 7時間 ahead アヘッド(ウクライナからは behind ビハインド)で 現地で上記の記事の 日本で、午前7時だ。ピッタリだ。

そうすると、今朝から6時間後と、私、副島隆彦が予想して、6を足すと日本時間の午後1時である。おそらくこのあと、キエフの中心の様子(現地は午前6時)には、ロシアの戦車隊が猛スピードで走ってくるだろう。

西側諸国 (the West 西側同盟、欧米)は ウクライナを見捨てた。
そして、「もともとウクライナは、ロシアの一部だったのね」と、知らん顔を始める。恥知らずの行動を取る。

ゼレンスキー大統領(コメディアン上がり)は、下に載せた午前9時前の記事、

〇 「 ウクライナは「孤立無援」 大統領 」
2022年 2/25(金) 8:52配信 AFP=時事 

で、「われわれは孤立無援で防戦している。共に戦ってくれる者はいないようだ」とある。「我々は、侵略者と戦う、そして勝つ。ウクライナ、万歳」という言うツウイッターと動画を発表していた。

 これでウクライナの負けだ。全土がロシアによって制圧される。ただし、西方の、ガリチア(ガリシア)地方と呼ばれるガリチア右翼の反共主義者(日本で言えば、安倍晋三のような人たち)が、どのように、反ロシアの、ゲリラ戦による肉弾攻撃の爆弾テロ攻撃を含めた、抵抗運動を続けるか、だ。これがこのあと長引くだろう。

 ウクライナの都市部から、西のポーランドと南のルーマニアに避難した人々は、落ち着いたら戻るだろう。そして、ロシアの管理を受け入れるだろう。彼らは、「戦争はいやだ。人がたくさん、死ぬ。戦争を止めて」が合言葉だから戦闘が終われば、それで、前の暮らしに戻る。

もともとウクライナ人は、ロシア人と、深く混ざり合った、コトバも文化も通じ合っている一体の国家だ。 それが元に戻った、ということだ。

 おそらく、親ロシア派の下院議員たちが、新政権をキエフに作る。23日のCNNの現地の番組で、討論の最中に、反ロシアのジャーナリストから、いきなり殴り付けられていた、若い下院議員とかが、キエフに新政権を作るだろう。果敢に反撃に出て殴り返していた。両方、気合が入っている。その名前も私は控えたのだが、今メモが見つからない。

 そのすぐそばで、同じ討論に参加していたポロシェンコ元(もと)大統領が、喚(わめ)いていた。「こいつは、裏切り者だ。ロシアのエイジェント(スパイ)だ」 と。

 なぜ、ウクライナはこんなことになったのか。その元凶で、始まりは、2014年だ。今から8年前の、2014年の2月に起きた、ウクライナ議会前のマイダン広場で起きた、凶悪な、仕組まれた暴動だ。このときは、ヤヌコビッチという 親ロシア派の大統領だった。

 ヤヌコビッチを防衛していた大統領警護隊(親衛隊)の800人に対して、抗議行動がエスカレートして暴動の形になって(始めから、仕組んでいたのだが)、それで、この親衛隊を、狙撃して、どんどん殺した。 ヤヌコビッチは、国外に脱出して、今はロシアにいる。彼が、復帰するかもしれない。

 このように、合法的に成立していた ロシアの政権を、「マイダン暴動」のクーデターで倒したのは、ウクライナの反ロシア派を操っていた、ビクトリア・ニューランド(米国務省ヨーロッパ、ロシア担当の次官補)であり、凶悪な 統一教会( Moonie ムーニー)の幹部の女だ。それと、駐ウクライナ米大使の男だ。

 このふたりは、ヒラリー・クリントンの忠実な子分だ。ヒラリー自身は、いろいろの不祥事がどんどん出て、2012年末で、オバマ政権の国務長官を辞任して、2期目はなかった。だが、ヒラリーは、「本当の大統領は、私なのよ」と、そのあとも、世界各国でのアメリカの謀略政治を続けた。 そのひとつが、IS(アイ・エス。イスラム国)の7万人の兵力を、2012年の6月に、突如、シリアと北イラクに出現させた動きだ。

 だから、中東・アラブ世界での、悲惨な戦争を起こしたのも、ヒラリーたちだ。ISは、サウジラビアの砂漠の中の秘密の米軍基地(空港)で、イラク戦争(2003年3月から)での捕虜だった若いイラク人兵士たちを、ヒラリーとジョン・マケインたちが、資金をつぎ込んで教育して、出現させたのだ。サウジから、北イラクに、トヨタの新品のランドクルーザーの車列で行進して出現した。

このシリア、北イラク動乱を、そのまま、ウクライナのマイダン暴動につなげた。そして、「ウクライナも、西側世界に、取り込む。西側同盟に入れることで、ロシアから、奪い取って、ロシアをギューギューと苛(いじ)め抜く」という戦略で動いたのだ。

 だから、プーティンの主張は、一貫していて、「ウクライナをNATO (ネイトー。北大西洋条約機構。欧州の軍事同盟。集団安全保障体制)に入れる、という策動をやめよ。それは、ロシアの安全保障に関わる 」である。この一点だ。

 このことを、日本のテレビ、新聞と、有識者(専門家)たちは、口を噤(つぐ)んで言わない。やるべきでない非道なことをやったのは、西側同盟だ。そして、今回、ロシアは、実力(強制力)で、ウクライナを取り戻した。 これで、終わり、である。プーティンは、これ以上のことはしない。

 私、副島隆彦の言論に付き合ってくれている(全面同意してくれなくてもいい)人たちは、この私の説明で分かるだろう。だが、このあとも、世界政治の真実が分からない者たちは、動転(どうてん)して、騒ぎ続ける。 それならそれで、私、副島隆彦も、それを奇貨(きか)として騒ぎ立てよう、と思う。

 そして、西側同盟(西側の自由主義諸国か? 価値を共有する 笑い)は、ウクライナを、「NATOに入っていないので、我々には集団安全保障の防衛義務は、ありません」と、冷たく突き放して、知らん顔をすることに決めた。恥知らずたちだ。

 それで、「ああ、もう、ウクライナ問題は終わりました」と、NYの株価を、昨日、始めは800ドル下げていたのに、無理やり吊り上げて、プラス92ドル(24日終り値)にした。「これ以上の下落は、困るんだー」で。それに連れて、今日25日の日経平均も300円ぐらいの上げにした。

 このあとも、私は、たくさん書きたいが、もう、やめよう。ロシア軍は、開戦後、すぐに、全土73か所のウクライナの防空設備のアンテナを、どうやら、電磁波攻撃(雷の稲妻のような感じ)で破壊したようだ。まさしく、古村治彦君が研究している、最新の「サイバー戦争」である。

 それと、地対空ミサイル「S400」 での一斉にウクライナの軍事司令部(地下壕)の破壊だ。そして首都キエフの郊外の民間空港と軍事飛行場の3つに、ロシアの空挺部隊(くうていぶたい。エアボーン)を投下させて制圧したのか、である。そうなると、おそらくそこから30キロぐらいであるキエフにまではすぐだ・・・。

それで、私の「予言者 金融セミナー」の宣伝です。以下の通りで行います。
きっと私のことですから、最新の金融情報と知識を、てんこ盛りで、ワイワイ、5時間、元気いっぱい、話すと思います。 私は、今、病気が治って、大きな厄(やく)明けで、運勢がもの凄くいいですから、皆さんに私の運と良い気(き、Qi )を お分けします。会場の壇上から、ゆんゆん、気功(きこう)のサイバー攻撃 を投げかけます。 よい霊魂(れいこん)を信じる者の力です。 

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 開場・受付/11:00~ 終了/17:30 (予定)
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【追記 2022.2.26 18;07】

[3346]冒頭に加筆した。 西側は、ウクライナを見捨てた。もうすぐキエフ陥落。西側の指導者たちは知らん顔を始めた。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2022-02-25 13:19:43

副島隆彦です。冒頭に加筆の形で書きます。今は、2022年2月26日の 午前4時です。

 私は、今朝は午前3時に起きた。目覚めてすぐ、↓の「ロイター ライブ映像」を見たら
現地からの中継の動画は、映像中止になって見れなくなっている。昨日の夜12時までは見れたのに。 その代わりに、その下に、ロイターの以下の記事が載っていた。

(転載貼り付け始め)

〇 「 ロシア軍、キエフに向け新たな進撃路 中心部まで50キロ以上=英国防省 」

By Reuters Staff   2022年2月26日1:57 ( 日本時間)[ロンドン 25日 ロイター]

英国防省は25日、ロシア軍がウクライナの首都キエフに向けて新たな進軍ルートを開いたと明らかにした。
  国防省は「ロシア軍はチェルニーヒウの攻略に失敗した後、キエフに向け新たな進軍ルートを開いた」とし、ロシア部隊の大部分はキエフ中心部から50キロ以上離れた場所に留まっているとした。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。この記事は、午前2時のものだ。 ウクライナ軍の必死の抵抗で、防御線が構築されて、ここでロシア軍の正面部隊睨み合いになっている。キエフの北の空港と軍事飛行場に、24日の早朝6時ごろ(夜明けだ)に、ロシア軍は、空挺部隊(落下傘部隊。最精鋭の最強の軍隊)を投下して、すぐに制圧した。そのあと南のキエフ中心に進軍した。

 空港は、キエフから40キロだというから(東京駅から大宮駅と千葉駅に30キロの感じ)、おそらくこのウクライナ軍の防御線を突破して、キエフを落とすのには、あと2日かかる。

午前3時すぎの、日本の国内のテレビ局各社が、「ロシア軍の戦車が、キエフの街に現れて、戦闘になり、車両が下敷きになっています。死者が出ているようです」 という動画付きの報道をした。だから部分的には、もう、キエフにロシア軍の先遣隊、突撃隊(ヴァンガード。斥候部隊スカウト・プラツーンでもある。敵兵の服装もする )は突入している。

 それでも、キエフはまだ落ちない。なぜならゼレンスキー大統領が「ロシア大統領よ、停戦(シース・ファイア)の協議をしよう。双方にこれ以上の死者が出るのをやめにしよう」と呼び掛けているからだ。

 プーティンは、昨晩の10時10分に、「ロシアの代表団を送る」と言っている。 それと、「ウクライナ軍よ、クーデターを起こして、今の政権を、自部たちの力で、倒しなさい」(26日、0時16分)と呼び掛けている。

 私が、なぜ、あと2日かかる、それで21日の侵攻(出撃命令)からウクライナの全面制圧、停戦(シース・ファイア cease-fire )まで、1週間はかかる、と判断したからである。
,

 1968年の チェコ動乱の時、首都のプラハを、ワルシャワ条約機構軍の戦車隊が、制圧したときも、そのまえの1957年の ハンガリー動乱のときに、首都ブダペストの民衆の抵抗を、ソビエトその他の戦車隊が、無残に鎮圧しいたときも、平定まで一週間はかかったからだ。

 ウクライナ軍の中の徹底抗戦を主張する者たちが、まだ、おそらく1万人は残っている。
この者たちに、最後の突撃を敢行させて、全滅させなければ、戦闘は終わらない。
そのあと、ゼレンスキー大統領の降伏(サレンダー)の申し出が出る。

 ガリシア右翼(カトリック教徒。ギリシア正教の分派のウクライナ正教でもない。ナチス・ドイツ軍と一緒に動いた)と呼ばれる、ウクライナ西側の山岳地帯を中心とする、反共右翼(はんきょううよく)の、燃えるような情熱の、反ロシア、反共産主義の、軍人と活動家たちが、あと2千人死ななければ、戦闘は終わらない。

彼らの正式の名は、「右派セクター」の ステファン・バンデラ主義者で、指導者は、ドミトロ・ヤロシュである。その一部 は、「アゾフ大隊」と呼ばれる。

プーティンは、この強固な信念の反共右翼たちに、死に場所を与えるつもりである。
この者たち2千人を生かしておいたら、このあと彼らは、鬼になってプーティンを殺しにゆくからだ。

 燃えるような情熱の、自分の一生をかけて、反ロシア、反共産主義の 大義( たいぎ cause コウズ)を持つ者たちは、ここで死ぬ気だ。

 ゼレンスキーに向かって、「大統領、あなたは、生き延びてください。 私たちは、戦って死にます」と決意した者たちだ。私、副島隆彦も、もしこの立場にいたら、戦って死ぬ。

 日本の安倍晋三君とその仲間の皆さんも、今は、涙を流しながら、現地の映像を見ているだろうから、その切歯扼腕(せっしやくわん)だけでなく、「もし日本で同じことが起きたら、私は、潔く戦って死ぬ」と、決意を新たにしてもらいたい。 私、副島隆彦は、君たちの今の心情を激しく理解できる。

 国王(日本の天皇も)と大統領だけは、生き残らなければいけない。あとで卑怯者、臆病者と、長く密かに罵(ののし)られようと、それでも生き残らなければいけない。敵と、停戦協定(シース・ファイア・アグリーメント cease-fire agreement )そして、和平交渉(ピース・トークス pease talks )をしなければいけないからだ。

今、NHKの大河ドラマでやっている人気のある「鎌倉殿の13人(集団指導体制という意味)」でも、「 佑殿(すけどの 源頼朝=みなもとのよりとも)は、生き延びてくだされ。私共は、ここで戦って死にまする」と、やっている。敗戦国民である、私たち日本人は、痛いほどよく分かる。日本国の多くの歴史事実の中に、この敗戦の時の悲惨と哀れが、刻み込まれている。

もっと、いろいろと書きたいが、今はこれぐらいにしておく。 
潔く戦って死ぬ者たちに、栄光あれ! ウクライナ人の名誉、万歳 !  副島隆彦拝  

 冒頭の加筆終わり 午前4時45分 )


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めい

【追記 2022.2.27】しました。

by めい (2022-02-27 14:36) 

めい

田中宇氏は1/18付「ロシアを「コロナ方式」で稚拙に敵視して強化する米政府 」でこう言っていました。
https://tanakanews.com/220218ukraine.php

《コロナ危機では、一般市民をパニックに陥れることで、米国(など欧米諸国の)やWHOの当局が、マスコミ権威筋を巻き込んだ脅威誇張を楽にやれるようになった。対照的に、ロシアとの敵対問題は、多くの市民にとって遠い外国の話だし、戦争は嫌いだとかロシアのつり上げによる燃料費の高騰はいやだと思う人も多いので、米当局が妄想的な極度のロシア敵視をずっと続けられるかどうかわからない。しかし現実として、米当局はすでに妄想的な極度のロシア敵視策を開始し、マスコミ権威筋に巻き込まれることを強要している。マスコミ権威筋は、コロナ危機の2年間で、当局からの歪曲話を疑問視せずに鵜呑みにして報道・同調することに慣れて麻痺・硬直化してしまっているので、今回のロシア敵視のコロナ方式のねじ曲げ妄想にも意外と簡単に従うかもしれない。そう思える流れが始まっている。 》

by めい (2022-02-28 05:47) 

nobara

 れいわ支持、副島さん、田中宇さんの愛読者・・・私の考えにぴったりです。拝読して大きな勇気をいただきました。
 地方で周りの人たちになかなか理解してもらえない中、頑張っていらっしゃるのですね。私は都会ですが、ワクを打たずに孤塁を守るというのは、辛いときもあります。私は、ノーマスクで外出する勇気がなく、手作りの布マスクを付けていますが、それでさえ問題視する人がいて、最近あるグループを去らねばならないことになりました。
 政府やマスコミに反対している人が、なぜコロ◯だけを全面的に信じてしまうのでしょう。これならちょっと煽られただけで、戦争はすぐ始まることになりはしませんか?

by nobara (2022-02-28 16:26) 

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