SSブログ

「全体主義」への道 [コロナ危機]

《ワクチン接種した国民は、私のような未接種者に対して苛立っています。「自分たちは副作用のリスクを冒したのに、打たないままに自由を享受しようなんてアンフェアだ」と、政府の肩を持っています。》中村 篤史/ナカムラクリニック

16年間住み慣れたオーストラリアの「未接種者差別」に耐えきれず、オーストラリア人夫を残して5歳の子供と共に日本に帰国した女性の言葉です。この女性日本に来て、ギャップに驚きました。「なんて平和なんだろう」って。》

その「ギャップ」、私には「程度の差」としか思えません。大きな声が跋扈し、ひたすら忖度によって世界が狭まる「全体主義」への道にどう抗(あらが)うか、という問題に直面させられています。

*   *   *   *   *

引き裂かれる家族

中村 篤史/ナカムラクリニック

40代女性
「16年住んだオーストラリアを去年の12月に離れ、逃げるように日本に帰ってきました。この子(5歳男児)だけを連れて。オーストラリア人の夫は出国を許されず、今も向こうにいます。
あの国ではワクチン未接種者に人権はありません。オーストラリアを出国するにしても、戻ってくることが前提のトラベルであれば、許可証が発行されますが、それはワクチン接種者限定です。打ってない人には発行されません。つまり、移動の自由がありません。夫は打ってないので、身動きできません。
私の場合、日本人でこちらのパスポートがあって、しかも医師の診断書があって「いますぐにでも日本の両親に頼る必要がある」とのことで、出国を許されました。
誰もこんなの、感染症対策だなんて思っていませんよ。というか、この前フランスのマクロン大統領が「未接種者をいじめて接種に追い込んでいる」とはっきり言いましたが、オーストラリアの議員も同様の発言をしています。
政治家だけではありません。ワクチン接種した国民は、私のような未接種者に対して苛立っています。「自分たちは副作用のリスクを冒したのに、打たないままに自由を享受しようなんてアンフェアだ」と、政府の肩を持っています。ジョコビッチの件も「かわいそうに」なんて思っていませんよ。「当たり前だ、ざまあみろ」って思っています。
オーストラリアではずっと恐怖のなかにいました。周りはほとんど全員接種していて、誰も私の気持ちを分かってくれない。孤独でした。仕事はジムのインストラクターをしていましたが、接種拒否を貫いたせいで、クビになりました
日本に来て、ギャップに驚きました。「なんて平和なんだろう」って。
いや、日本の状況はもちろん知っていますよ。すでに8割の人が打ったし、3回目も始まってる。私の両親もコロナ脳で、打たない私を変人扱いして「精神科に行ってこい」とか言われます。今、こうして本当に精神科に来ているわけですが(笑)
それでも、日本に来て、心底ほっとしました。地獄のようなオーストラリアに比べれば、日本のワクチンプレッシャーなんて全然マシです。
日本に帰って来て1か月。最近ようやく、涙が出るようになりました。感情が出てきたんです。それは、PTSDの人が回復していくプロセスに似ているかもしれません。緊張のど真ん中にいるときは、心を麻痺させていて、恐怖を感じる余裕さえないんです
でも、最近「私、本当に助かったんだ」とようやく実感できて、逆に、これまでどれほど怖い状況にいたのかを思って、涙が出るんです。
同時に、吐き気もします。罪悪感がすごいんです。向こうに夫や友達を残してきてしまった。私だけが逃げて、助かってしまった。その罪悪感がたまらなくて、吐きそうになります。
安堵の涙、恐怖の涙、罪悪感の涙。そういう感情の塊が胸にこみあげて、ずっと泣いています。息子の前では涙を見せたくないので、風呂で一人になったとき、思いきり泣いています。
なぜこんなことになったんでしょうか?オーストラリアでずっと平和に暮らすつもりだった。一体、なぜ、住み慣れた土地を離れないといけなくなったんでしょう?
いや、「いわゆるDSがコロナ騒動を仕掛けて」みたいな話はやめてください。そういうことじゃないんです。
分かっています。私、まだ今の状況を、受け止めきれてないんです

・・・・・・・・・https://note.com/nakamuraclinic/n/n37581cad1660

 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。