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一般質問(2)「内発的地域振興のために」① [地方再生]

 つぎ、大きな二番目、「内発的地域振興のために」ということで質問します。
 昭和55年2月、当時の宮内商工会、赤湯商工会、和郷商工会の青年部が中心になり、新山市長はじめ市の広聴企画課の協力を得て、「いかにして”南陽衆”たりうるか?!」をテーマに「明日の南陽への模索”講演と討論の集い”」と題するシンポジウムを開催したことがありました。当時「地域主義」の提唱者である清成忠男法政大教授への講演依頼に対して、「仲間5人で行くからシンポジウムをやろう」との逆提案に応えたものでした。来ていただいたメンバーは、大分県湯布院町のまちおこしや、大分県の平松知事による「一村一品運動」に深く関わったメンバーでした。その時地域づくりにとっていちばん大事な事として学んだのが「内発的地域振興」ということでした。私たちが地元の歴史に目を向けることになったのも、その成果といえそうです。
 このたび、「ハイジアパーク南陽」に替わる「四季南陽」の構想について、KEN OKUTAMA DESIGN奥山清行氏のお話を聴いたことで、41年前のシンポジウムで突きつけられた課題である「内発的地域振興」について、あらためて考えさせられることになりました。
GMP 1.jpegまず、「内発的地域振興」のあり方について考える材料として、(1)「ゴールドマウンテンプロジェクト」についてお訊ねします。
①その経過と現状についてお聞かせください。【→平成30年に「金山活性化推進協議会」が国の「農山漁村振興交付金」の「山村活性化対策事業 ソフト事業」の採択による地域ブランド。開発された商品販売を目的に令和元年10月「株式会社かねやま村」設立。3年間で21商品が開発販売】
GMP.jpeg②成果と反省は。このプロジェクトにどれだけの金額が支出されて、そのうち南陽市に入った金額についても含めて。【→平成30年度から3年間で26,441,788円。市からは運転資金借入利息分として293,665円を交付。コロナ禍の影響で考えていた事業が思うように進められなかったと聞く】
③今後の展望は。【→金山地区の農産物生産者、協議会、「(株)かねやま村」等関係機関の連携により、3年間で得られた開発商品製法等のノウハウを実際の販売で活かしながら、更なる地域活性化が図られることを期待】
3年前の「めざせ100万円!南陽若者コンペティション」、南陽に根ざす若く頼もしいいエネルギーを感じさせてくれました。地域に眠るエネルギーに光を当てたよいう意味で「内発的地域振興」にとって好材料と思いお訊ねします。
①若者グループ9団体が参加し、南陽市の将来におおいに期待を抱かせるイベントだったが、その後の進展は。【→9団体43名の青年が参加。その後、団体の垣根を越えた青年ネットワークができて、令和3年3月に「南陽青年団」設立。高校生対象のまちづくりワークショップ開催、フィールドワークの提供、意見交換の場の創出、菊まつり期の地域イベント、コロナ禍対応イベント等の地域課題に取り組んでいる】
②主催した市としてのその後のフォローは。【→自主的・主体的に地域活動に参画する青年育成を目指し、地域コミュニティーアドバイザー廣瀬隆人氏、会津短大青木孝弘氏等を講師にワークショップや研修会を開催。日光市や福島の北塩原村との交流等】
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「ゴールドマウンテンプロジェクト」と「めざせ100万円!南陽若者コンペティション」について、再質問で触れずじまいになってしまったが、今議会の一般質問で何を取り上げるかで、最初に思ったのが「ゴールドマウンテンプロジェクト」だった。これ一本に絞っても意味があると思っていた。金山公民館に行って館長の話を聞き、資料も見せていただいた。しかし今の時期、ワクチン接種については是非とも言っておかなければならないし、ハイジア後の「四季南陽」については市民の最も知りたいところ、ということで重点が移ってしまい、形だけになってしまった。いま、市長答弁書を写しつつ、いろいろ調べてくれた担当課のご苦労を思い、突っ込めなかったことに悔いが残る。あらためて質問の意図を書いておく。
内発的地域振興ということからすると、「ゴールドマウンテンプロジェクト」は真逆の反面教師に思えた。3年間にわたって1,000万円ずつ3,000万円が金山地区に入ってくるという話を聞いた時、正直「すごいことだ!」と思った。ところが、最後まで地元は冷ややかなままで3年間が過ぎた感じだった。結局、東京にはこうした金を上手に使うプロがいて、地方はそのためのダシに使われるという仕組みらしいことが感じ取れた。そこのところを浮び上がらせようとしたのだが、それより大事な、ワクチン接種と「四季南陽」に焦点が移ってしまった。
前調べで「ゴールドマウンテンプロジェクト」の経過を知ることができた。地元のS代議士が農水省の農村振興課長を連れて金山公民館へ来訪したことから始まったとのこと。農山漁村振興交付金(山村活性化対策)の対象地域は南陽市では金山地区と吉野地区だけ。金山の次は吉野地区ということで打診があったが、吉野地区は辞退したらしい。「農山漁村振興」の名目で国の予算を引っ張り出して上手に使ってくれる都会群像が見えてくる。ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)に括られる職業の人たちなのだろうが、農山漁村振興」にはちっともつながらないまま、利用されっぱなしだとしたら口惜しい。
「めざせ100万円!南陽若者コンペティション」については、若い人への期待感からとりあげた。「地域振興」は行き着くところ要するに「担い手」の問題なのだから。とにかく、一つのイベントから垣根を越えた交流が始まり、「南陽青年団」という形に結実した意義は大きい。そこから何が生まれるか見守りたい。
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