SSブログ

一般質問(1)新型コロナ感染症をめぐる問題 [コロナ危機]

昨日、一般質問でした。「新型コロナ感染症をめぐる問題」と「内発的地域振興のために」①②の3回に分けて、用意した発言原稿と市長答弁、そして再質問等について書いておきます。

*   *   *   *   *

 大きな一番目、新型コロナ感染症をめぐる問題についてです。
 昨日の山形新聞、80年前の大東亜戦争の開戦を振り返る記事で、先立つ日中戦争の決断は、国民的人気に支えられた近衛文麿内閣であり、戦争へ突き進んだのは決して一部上層部によるものではないとし、《大衆社会が統制に加担していた。》と結論づけています。さらに、添えられた中島京子氏のコラムには、《出回っている情報を「本当か」と疑ってみる。・・・民主主義社会では国民一人一人が主権者、という原則を再確認しつつ、そういった当たり前のことを私たちが日常的に実行できるかが問われているのではないか。》とあります。私自身、そのことの困難さを実感しつつ、なんとかコロナ騒ぎの本当のところを見極め、そしてそれを伝えたいとの思いでこの場に立っています。一般の理解からは外れているかもしれませんが、よく耳を傾けていただきたい。
 たしかに人類の歴史は感染症との戦いの歴史です。江戸時代の記録によると、187年前の天保5年、宮内に毎日一人二人の死者が出る熱病でお獅子さま出動の事態になったことは3月議会で申し上げました。明治以降について『南陽市史』年表を見てみました。122年前の明治32年、赤湯町で赤痢が発生して、患者147名、死亡者36名。103年前の大正7年、世界的大流行となったスペイン風邪の県内死者数は919名。94年前の昭和2年、宮内町で腸チフス発生、患者240名、死亡者33名。83年前の昭和13年、漆山村で腸チフス、患者192名で10人が亡くなっています。それに比べて今回のコロナ騒ぎ、県内のこれまでを見ると、発症の程度は定かでありませんが、感染したと判断された人昨日現在で1978名、そのうち亡くなった人が43名。ただし、新型コロナが感染法上二番目に危険なⅡ類とされていることから、どんな病気で亡くなっても、PCR 検査で陽性判断が出ていれば新型コロナによる死亡に数えるという厚労省指示に基づく死者の数です。実は2020年の死亡者数は、コロナ騒ぎが起こる前の年より9,000人も減っているのです。 それまでは高齢化で毎年年2万人ぐらいずつ増えていたのが、新型コロナ騒ぎの中で、11年ぶりに減少したことに厚労省は戸惑い、正式発表をためらったほどでした。コロナ死者3,500名の一方で、肺炎とインフルエンザの死者が14,000人減ったのです。
 冷静になって身の回りを見回してみてください。いったいマスコミ報道以外で、新型コロナという病気自体で苦しむ人をどれだけ知ってますか。陽性判断が出たばかりに辛い思いをする人は知っていても、コロナが重症化して苦しむ人の顔を、私は思い浮かべることができません。緊急事態宣言等で、なんでここまで国民の暮らしを苦境に追い込まねばならないのか不思議でなりません。
 そうした中でのワクチン接種です。
 周りはみんな、当然のこととしてワクチン接種に向かっています。その中で「私はワクチン接種しません」と言うには勇気が必要です。なぜしないのか。知れば知るほど、コロナに罹ることよりも、ワクチン接種による危険性の方が怖いからです。「あなたが打たないことで周りに迷惑が及ぶ。」と非難されたら「臆病者でゴメンナサイ」と言うほかありません。
 厚生労働省は5月26日の専門家部会で、5月21日までにファイザーのワクチンの接種を受けた約600万人のうち、85人の死亡を確認したことを報告しています。その上で「重大な懸念は認められない」として引き続き接種を進めていくことにしています。600万分の85という確率をどう見るかはともかく、それ以上に私を臆病にさせているのは、ワクチン開発の当事者であったギアート・バンデン・ボッシェ博士が語った「コロナワクチンは新型コロナには確かに効くが、人間に本来備わった免疫機能を働かないようにしてしまう」という言葉です。いろんなウィルスに対抗する免疫力が損なわれ、ウイルスごとにワクチン接種が必要な体になるというのです。自然に逆らい、ひたすらその克服を目指してきた西洋的な考え方の行き着く先を見る思いです。
 厚労省のHPに は、《新型コロナワクチンの接種は、国民の皆さまに受けていただくようお勧めしていますが、接種を受けることは強制ではありません。しっかり情報提供を行ったうえで、接種を受ける方の同意がある場合に限り接種が行われます。/予防接種を受ける方には、予防接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意志で接種を受けていただいています。受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。/職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすることのないようお願いいたします。》と明記してあります。このことを踏まえて、現状と今後の対応について質問します。
(1) ワクチン接種の現状
①何人がワクチン接種を受けたか。【→5/31で5,483人】
②5月24日に「山形大学医学部附属病院新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査結果」が公表されました。《重大な事例はありませんでした。》というものの、9割以上が接種部の痛みがあり、「発熱」4割超、「疲労」8割。日常生活に異常をきたす例もあったとし、《インフルエンザワクチンとは違い副反応の出現頻度も高いが、ある程度症状が出るという心構えをもって受けてほしい。》と調査報告者は語っています。南陽市において把握しているところを教えていただきたい。【→発熱、倦怠感、接種部位の痛み等、2回目接種の方が多い。アナフィラキシーが疑われる重篤な副反応報告はない。】
③市民間におけるワクチン接種に対する不安についての現状をどう把握しているか、お聞かせください。【→正しい情報を丁寧に伝えることが重要】
(2)コロナ禍への対処について
①感染者(陽性判断)=発症者ではない。感染しても発症しない、発症しても重症化しない、重症化しても死亡しない、そのために重要なのはまず第一に「免疫力」であり、次に「治療薬」である。本来「ワクチン接種」に優先すべき課題であるが、この点についての取組みの現状はどうなっているでしょうか。【→運動や食事に注意することの重要性を市報やHP等で啓発。4月に「健康2次被害防止コンソーシアム」に入会。「新型コロナウイルスによる健康2次被害防止リーフレット」を接種後経過観察時に見てもらっている。】
②現時点で把握する経済的困窮の実態とその対策は。【→生活困窮者自立相談支援事業:令和2年度相談件数193件(前年比2.3倍)、特例貸付:7,852万円/148人 、新型コロナに起因する生活保護申請はなし】
③コロナ禍を経た「これからの新しい生活様式」をどう考えるか。【→将来を見通すことは困難。感染症対策の延長上の流れを見通して行政運営に活かしてゆく】
 以上、コロナ関連の質問です。

*   *   *   *   *

私の前が、共産党のS議員だった。日本中が戦争に向かう中で反対の声をあげ、獄中生活をも辞さなかったことを誇りに思っているのなら、共産党こそが今の状況に異を唱えねばならないはずなのに、ワクチン接種まっしぐらの旗振り役的発言に終始していた。そういえば、学生時代に出会った多くの民青の人たちも、根は善意の迎合体質だった。S議員の質問が終わったところでS議員に「私は違う立場で言わせてもらうから」と断っておいた。国民民主党にはまっとうさを期待したい。

再質問は、3月の一般質問について「ワクチン接種は慎重に」の見出しで議会だよりにまとめたが、それを読んだ存じ上げない市民から「共感した」の電話をいただいたことから再質問を始めた。ボッシュ博士の言葉だけでなく、ワクチン接種へのいろんな心配が世の中には出回っている。今コロナ対策に向けて一生懸命な市の姿勢はわからないではないが、市民の間にはワクチン接種について不安に思いためらっている人も多くいるので、そうした人に対しても十分行き届いた配慮を望む、と強く要望した。質問(2)–①関連でイベルメクチンのこと言い忘れたのが残念。


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 2

須藤祐樹

ワクチン接種を推進する市側の現状・内情も推し量りつつ、接種に対する疑問や、不安に思う市民に対し配慮された質問をして下さり、ありがとうございます。
コロナ騒ぎの本当のところを見極め、そしてそれを伝えたいとされる先生の思いが丁寧に綴られており、大変勉強になります。
私はつい、自分の信じる内容を伝えたい、なんとか理解してほしいという思いばかりが先行し、空回りすることも多々あります。
今後も先生の活動を応援しつつ、発信して下さる情報から真似ばせて頂きたいと思います。
by 須藤祐樹 (2021-06-06 05:42) 

めい

須藤様

コメント貰うの慣れていないので見つけるのが遅れて申し訳ない。
私だけの思いではないことを知って欲しくて、電話いただいたことから再質問を始めました。ネット情報ではあたりまえの認識でも、一般マスコミからのだけの情報しか知らない人には思いがけない事実ばかりなのです。そういう人たちになんとかわかってもらえるようにするのが、われわれのがんばりどころです。
by めい (2021-06-12 05:42) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。