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新・mespesadoさん講義(36)「だれでも”幸せ”になれる度合は同じ」 [mespesado理論]

①賃金が上がらない真の理由→誤った貨幣観に基づくPBゼロ(プライマリーバランス均衡)の考え方→貨幣が増えない

(東大生の)数学(幾何)のノートの話を読んで感じたのは、「解法のパターンをマスターする」勉強法そのものなんで、それを暗記したって数学としては何も面白くない。解法を「発見する楽しみ」こそが数学の醍醐味なんで、「受験数学」に徹したら、数学なんて全然面白くないだろうな、だけど多くの受験生にとっては受験を乗り切って大学に合格することが目的だからそれでいいんだろうな、とは思いますが、私はイヤですね。自分で解法をああだこうだ試行錯誤しながら発見することこそが楽しい。まあ、理系オタクの人は東大生にも居て、そういう人は受験勉強と称してパズル解きを楽しみながら実力を付けてるんでしょうけれど、そういう人にはこういう受験勉強のノウハウものなんて関係ないんでしょうけど、私はそっちの方が好きですね。特にこれからの不確実性の時代にはそういうオタクな人こそが求められてるんじゃないですかね。》いま学校現場に求められているのは、「面白く勉強に取り組める」ことを第一義にする教育法です斎藤喜博 授業.jpg斎藤喜博先生を思い出した!/https://チコちゃんに叱られる.com/9308.html今でこそ斎藤喜博の授業から学ぶ斎藤喜博先生のこと」多くの教師に影響を与えた斎藤喜博の仕事とはどのようなものであったか)。東大ヒエラルキーは相対化され、「だれでも”幸せ”になれる度合は同じ」と思える世の中へと向かいます。→「新・mespesadoさん講義(31)「評価脳」からの解放こそ」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2021-04-16-3

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246 名前:mespesado 2021/04/25 (Sun) 11:57:31
給料が安すぎる国・日本
…「賃上げ」が絶対必要なのに「賃金が上がらない」本当の理由
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82454?page=1
↑脇田成という経済学者の記事。

 要するに、“「資金を借りるべき主体」であるはずの企業が、逆に貯蓄をしている”ことが原因となって給料が上がらない、という論だ。そして、賃金停滞の3要因として
> [1] 「過去」の不良債権問題の後遺症である内部留保
> [2] 「現在」進行中の人口減少
> [3] 「未来」の技術革新

があるのだという。[1]については上に述べたとおりで、賃金に回す「べき」部分を不良債権処理のときの「惰性」で内部留保積み上げに回しているからいかん。[2]については、人海戦術なサービス業部門で人手が足りないから、高齢者雇用に走り、賃上げどころではない。[3]については技術進歩に付いて行けない中高年を企業は解雇したがっており、「社会の分断」が生じているのだという。[3]は「それが賃金抑制と何の関係があるの?」と言いたくなるが、ITを使える人と使えない人の「賃金格差」が生じている、というのだ。つまり、平均賃金の話ではなく、賃金が上がらない年齢層が生じる、という話らしい。
 はぁ~???何言ってんの???という感じしかしませんね。
 内部留保は、高度成長の右肩上がり経済が終わってどの企業も限られたパイの取り合いになってるから、利益が出なくて倒産することを恐れて内部留保に走っているのだから、「不良債権処理の惰性をそのまま続けてるだけだ」とか、企業人をバカにするのもいい加減にしろ、な話だし、[2]については、人手不足なら賃金引き上げ圧力になるはずだろう?何を真逆なことを屁理屈こいてるの?、な話だし、[3]は技術革新を企業が採用するのは人手不足で人件費が上がり過ぎて、人を雇うくらいなら機械を導入した方がマシ、になって初めて企業は機械化を推進させるので、その前段として「賃上げ」が起きているはずで、「賃下げ」が起きているのなら機械化に対する企業のインセンティブは生じないんですが…、な話だし、経済学者ともあろう人が、何デタラメ言ってんの?と思って読んでいったら、↓
> 筆者は、無制限に政府は借金可能であるとか、紙幣を発行すれば良いと
> か、言っているわけではない。今後コロナ禍が終了したとしても、ここ
> で財政の大判振る舞いをしたことの後始末は考えなくてはいけない。各
> 国の政策が転換しつつある現状は、それだけ事態は深刻だ、ということ
> だ。

↑この文章のニュアンス!まさに経済学者クラスタの中で、三橋貴明さんの言うところの「センメルベイス反射」がどのようなものであるかを垣間見ることができますね。おそらく、この脇田成という人は、正しい貨幣論については薄々正しいと理解し始めている。ところが学界やら経済学者と政治との癒着した関係の中で自らの立場を失うことを恐れて、必死こいて正しい貨幣論には反対してるんだよ~、だから捨てないで~という内なる叫びが聞こえるようです。
 あと一息ですね。生暖かく眺めてやりましょう。
 ちなみに放知技のメンバーには釈迦に説法だとは思いますが、改めて賃金が上がらない真の理由を整理しておけPBゼロを続ける限り、家計も企業も将来が不安なので貯蓄や内部留保に走り、その分だけ市場を流れる貨幣が減っていく。だからその不足する分の貨幣は誰かが借金する形で信用創造で増やすか、貨幣の発行権を持つ国が貨幣を追加発行するしかない。後者が国際金融資本による暗殺が怖くてできないなら、誰かが借金する必要があるが、民間が借金どころか貯蓄に走っている現状では、国が借金を増やすしかない。ところが(正しい貨幣論のもとでは全く意味のない)PBゼロ政策に縛られて、国がそれをやらないんだから、貨幣が増やせず、その結果デフレが解消しないので賃金が下がる、ただそれだけの話です。


249 名前:mespesado 2021/04/26 (Mon) 08:57:13
東大生のノート.jpgノートの使い方が全然違う「東大生」凄い思考術
理科三類の学生が語るアウトプットの重要性
https://toyokeizai.net/articles/-/424389
↑いわゆる「賢い人の勉強法」的なお話。

 受験生には参考になるかもしれないけれど、まさにこれって「天才」ではなくて「秀才」の作り方の典型みたいな話ですよね。
 東大法学部卒の高級官僚などによくみられる、「確立されている知識をマスターする能力」に秀でた人を作るにはまさにこうすればよい、というのはとてもよくわかりますし、そもそも優秀なサラリーマンに求められる「情報処理能力」というのは、まさにこういう能力のことかもしれません。
 でも、この記事の数学(幾何)のノートの話を読んで感じたのは、「解法のパターンをマスターする」勉強法そのものなんで、それを暗記したって数学としては何も面白くない。解法を「発見する楽しみ」こそが数学の醍醐味なんで、「受験数学」に徹したら、数学なんて全然面白くないだろうな、だけど多くの受験生にとっては受験を乗り切って大学に合格することが目的だからそれでいいんだろうな、とは思いますが、私はイヤですね。自分で解法をああだこうだ試行錯誤しながら発見することこそが楽しい。まあ、理系オタクの人は東大生にも居て、そういう人は受験勉強と称してパズル解きを楽しみながら実力を付けてるんでしょうけれど、そういう人にはこういう受験勉強のノウハウものなんて関係ないんでしょうけど、私はそっちの方が好きですね。特にこれからの不確実性の時代にはそういうオタクな人こそが求められてるんじゃないですかね。

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