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『年代記』、山形新聞で紹介 [当家史]

年代記 山新20210414.jpg

解読された『年代記』が、3月議会の一般質問で《人類の歴史は感染症との戦いの歴史であったとも言われます。私の家に残る記録によると、今から187年前、大飢饉の最中の天保5年6月のこと、「毎日熱病にて一人二人ずつ死す。はやり風邪にてお獅子さま町へ出る」とあります。毎日死人が出る流行り病でお獅子さまの出動を願わねばならなかったのです。》と発言したのがきっかけで、今朝の山形新聞置賜版で大きく取り上げられた。東北芸工大の竹原万雄先生のチームによる『年代記』解読版が届いたのが、一昨年の暮れだった。(「「年代記」翻刻版、完成」https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2019-12-26それから間もなくのコロナ騒ぎもあって、竹原先生のご苦労に何も報いることがなかっただけに、こうして紹介されたのがありがたい。

コロナ騒ぎが大きくなった昨年初夏の頃、獅子冠事務所の集まりで「お獅子さまに出てもらわねばならないのでは」との話が出た時、「お獅子さまに出ていただくほどのことではない」と収めたのは、《毎日熱病にて一人二人ずつ死す》の記述が頭にあってのことだった。「先人も願った 病気収束 今と重なる江戸期の姿」はまさにその通りのいい見出しと感心。
近世史の竹原先生が、とりわけ疫病史研究の専門家ということも偶然だった。県立図書館で見つけた先生の論考のいくつかを紹介したことがある。

近代日本の感染症対策と地域社会.jpg・疫病の記録(2)https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-05-20
・明治10年代のコレラ対応(1)明治15年の宮城県https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-11-12
・明治10年代のコレラ対応(2)明治19年の山形県https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-11-13-1

いずれも読み応えがあり、何よりタイムリーなので、《一冊にまとめて売り出す慧眼の出版社はないのだろうか》と書いたのだったが・・・と、ここまで書いたところ検索してみて、なんと昨年12月に近代日本の感染症対策と地域社会』という本になっていることを知った。出版祝いの気持ちを込めて即注文したところです。

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