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mespesadoさん講義(83)「超電導リニア」は時代遅れ! [mespesado理論]

「リニア」について、《原発と同じで「時代遅れの技術」なのです。》その議論は私にとって初めて聞くことばかりですが、よく納得できました。「利権への執着」問題が技術の再考を妨害している。》重大な問題提起と受け止めました。


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452 名前:mespesado 2020/06/24 (Wed) 12:55:03
https://twitter.com/Shin_kurose/status/1275057503827419137

黒瀬 深雨と傘@Shin_kurose
> #尖閣周辺への中国船侵入に抗議します

> 中国「尖閣ほしい」
> 左翼「在日米軍は出て行け!」

> 中国「原子力で儲けたい」
> 左翼「原発反対!」

> 中国「新幹線で儲けたい」
> 左翼「リニアに反対!」

> 中国「カジノ伸ばしたい」
> 左翼「IR反対!」

中国の競合になる日本の産業を次々潰そうとする日本の左翼

 「へっぴりごし」さんは、いつも重要なサイトを巡回して鋭い問題提起となる記事を見つけ次第紹介してくれているので、非常に感謝しています。
 上の黒瀬さんのツイートもそんな中の一つなんですが、ただ、日本の敵中国共産党だけではない。新自由主義を推進しようとする「国境破壊派」とでもいうべき勢力(新自由主義者)もあります。
 上に挙げられた4つの問題のうち、尖閣の話は新自由主義者は関与していないので、これに関してサヨクを糾弾するのは全く正しいと思います。
 しかし、残る3つはそう単純な話ではない。
 原子力は、まさに「原子力利権」という「カネ儲け」が絡んでいるし、そもそも「保守派」はマッチョな人が多く、原子力は核兵器の開発に必須なため、これを失うことに生理的な恐怖心があります。だからこそ放射能の害を過小評価し、この点で、サヨクより始末が悪いわけです。新自由主義者は、そういう観点よりも「採算が合わない」ことによる反原発派もいる(小泉元総理もそうですね)。これは、新自由主義者(の一部)が「敵の敵は味方」になっている例ですね。
 3番目を後回しにして4番目のカジノ。これはそもそも「カネ儲け」だから新自由主義者が飛びついているので、原発の話とは逆に、サヨクと新自由主義者は対立している。しかし、そもそもカジノなんて、インバウンドと同じで、「外貨を稼ぐ」ことが目的です。で、じゃあなぜ「外貨を稼ぐ」必要があるかというと、「緊縮財政主義者」だから。彼らは国家財政を家計と同一視しているから、貨幣を「刷って増やす」という発想が無く、国家財政を黒字にするには「外貨を稼がなければならない」と思い込んでいる。でも、これは、例の大西つねきさんも言っているように、円が法定通貨の日本では「外貨では飯が食えない」のです。外貨を稼いで得するのは「多国籍企業」だけ。そうでない大多数の国民は「自分では使えない外貨を稼ぐためにタダ働きさせられるだけ」です。なので、これも結局は、「敵の敵は味方」でサヨクの主張の方がマシです。
 そして後回しにしていた3番目のリニア。実はこれ、原発と同じで「時代遅れの技術」なのです。「え?」と思われる人もいるでしょうが、リニアって「超電導」を使った車輪のない高速列車で、昔は「夢の高速鉄道」だったはずです。で、「超電導」って何だ?言葉だけは何かカッコイイけど、これは本来物理学の専門用語で、「超低温で電気抵抗がゼロになる」という現象を指す言葉です。なぜそんな現象が高速鉄道と関係があるのかというと、磁石の力を利用するのですが、普通は磁石を使うというと、磁石同士が「引っ張り合う力」を利用する。冷蔵庫にメモを張るためのマグネットがその典型例ですよね。ところが、この「引っ張る力」の欠点は、引っ張られている最中はいいけれど、引っ張られるということは、2つの磁石の距離が段々近づくということだから、そのまま引っぱったまんまだと、2つの磁石は最後はぶつかってしまう。冷蔵庫のマグネットくらいだったら「カチン!」と音がするだけだが、大勢の人を乗せた乗り物が磁石とぶつかったら…。車の正面衝突と同じで大惨事です。だから、磁石の「引っ張る力」を使うのは制御がとても難しい。というわけで、磁石の「反発力」を使うしかないのですが、これもまた難しい。なぜなら、誰でも子供の頃フェライト磁石で実験したことがあると思うのですが、磁石のN極にN極を近づけると、相手の磁石は最初のうちは反発して「逃げる」んですが、そのうち磁石がくるりと180度回転してN極とをこちらに向けていたのがS極を向けるようになって引っ張られてくっついてしまう。これは「反発する」より「引っ張られる」方がエネルギーが安定するから「自然の摂理」なんですね。だから磁石の反発力を利用しようとしても、車体が「ぐるり」と「横転」して引っ張られて最後は磁石と衝突して大惨事!
 この矛盾を解決したのが「超電導」なわけです。超電導という現象では、磁力は反発力「しか」現れない。だから引力のような、衝突しそうになったら力を弱めるとか、通常の反発力のような「180度の回転を防ぐ」技術が要らない。だからリニアには「超電導」が使われるようになったのですが、この「超電導」の欠点は「超低温」でないと生じない現象であるということ。この超低温を維持するのが難しいのですが、そこをクリアしたのが日本の技術、ということだったのです。
 ところが、リニアの世界には、超電導を使わない「トランスピッド」という技術が存在しているのです↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%89

> 強磁性体の永久磁石と通常の電磁石を用いている。液体ヘリウム冷却が
> 必要な超伝導電磁石を用いた超電導リニアと比較して、低コストでの導
> 入、運用が可能である。また、超電導リニアと違い、停止時も浮上して
> いることから常時車輪を必要としない。

浮上量は車両側コイルと軌道側の間で、約1cm程度である。このため、軌
> 道の敷設や保守に際して高精度が要求される。また、地震や地盤の変動
> が避けられない地域においては車両と軌道の接触事故の懸念があり、そ
> のような国土を持つ日本の旧国鉄・現JRでは敢えて難度の高い超電導を
> 利用して浮上量約10cmを確保できる方式の研究開発に取り組んだ、とい
> う経緯がある。

 このWikiの記事によると、日本は地震大国だから隙間の狭いトランスピッドだと衝突の不安があるからあえて超電導の方を採用した、ということのようです。ですが、これは「昔の技術」での比較の話ですし、実体としては次のような話のようです↓
リニアとトランスラピッド、どちらが地震に強い?
http://www.nbbk.sakura.ne.jp/npp/201708/2017-0822.html

> 車両を浮かせようとする電磁力と、車両を沈めようとする重力が自然に
> バランスする点で浮上高さ(ギャップ)が決まる。超電導リニアではこれ
> が10㎝に設計されている。この方式では、バランス点からずれると元に
> 戻そうとする復元力が生じることが特徴である。すなわち、特に制御な
> ど行わずとも、ギャップの長さに関しては元から安定なシステムである。
> しかし、逆に言うと、積極的にギャップを制御することはできないため、
> 浮上系の設計段階で、例えばバランス点から何cmずれるとどの程度の復
> 元力が発生するといったような、磁気ばね特性を決める必要がある。・
> ・・この磁気ばね特性を種々の要求から適切に設計すると、走行中に車
> 両が軌道に当たらないようにするには10㎝程度のギャップが必要になる
> と考えられる。

>  つまり、バネに乗ってるリニアはユラユラ揺れるので10㎝浮上しなけ
> れば安定して走れないけれど、エレクトロニクスでギャップ長を制御し
> ているトランスラピッド1㎝しか浮上しないのに安定して走れるという
> 違いがあるということになりますね。

 つまり、リニアの原理が発明された時点(1960年代)の発想では、超電導なら特に制御しなくても安全だけど、そのかわり超電導による自動的な制御を利用するには10センチの空隙が「必要」だ、という話のようです。
 ところが時は流れ、コンピュータの能力が格段に進歩したおかげで、コンピュータ制御の精度は格段に進歩し、今では超電導の持つ「自然な制御」に委ねる必要が無く、トランスピッドでも十分安全な制御ができるようになっているはずなんです。すると、「超低温を保つ」という「別の不安定さ」を伴う超電導を使わなければならない理由は最早存在しないはずなのです!
 それどころか、カーブを曲がる能力については、むしろ超電導の方が不利であるという事実も同じサイトの別ページで指摘されています↓

曲がれないリニア
http://www.nbbk.sakura.ne.jp/npp/2019-09/2019-0921B.html

> JR東海が提示した、Aルート(木曽谷経由)、Bルート(伊那谷経由)、超電
> 導リニアのカーブを曲がる性能からいってどちらも無理なはず。A、B と
> もに諏訪湖付近で半径8㎞程度の十数キロ続くカーブを曲がらなければな
> らない。こんなカーブでクエンチが起きたら大変です。Bでは飯田市付近
> でもっときついカーブで曲がらないといけません。下手をすると車輪走
> 行になる。だから、はじめから、Cルート(南アルプスルート)しかなかっ
> た。しかし、上越新幹線の中山トンネルの例に習えば、南アルプスルー
> トの選択だって大バクチなのです。元凶は超電導リニアのカーブの走行
> 性能の低さ(無さ)にある。

 技術というのは常に進歩するものです。ところが、「利権」というのは一度甘い汁を吸うと、技術的に「再考する」ことに対する最大の抵抗勢力になってしまいます。実は原子力も、最新の「ガスコンバインドサイクル」という技術革新のおかげで火力の方が原子力よりも、同じ発電量に対して無駄に捨てる熱が半分以下になってしまった「のに」、未だに火力の方が地球温暖化する~、などと原発推進派はお笑いの理屈を主張してきますw。これと同じで、高速鉄道も同じような「技術の大逆転」があるのに超電導推進派がウソ付いてでも強引に推進している可能性があるわけです。もちろん、莫大な人手と土地の買収問題などが絡むから、急な計画変更は困難ですが、実はそれ以上に「利権への執着」問題が技術の再考を妨害している。こういう変な「オトナの事情」を改める気が無いと、技術大国だったはずの日本は(緊縮財政とのコラボwで)いつしか技術後進国に転落するのは必須と思います。日本人はいいかげんに頭を切り替えようぜw!

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