SSブログ

mespesadoさん講義(43)「1人一律10万円」に至る経緯 [mespesado理論]

《当初から10万円支給の腹案を持っていた安倍総理が、自民党内の獅子身中の虫による反対を抑えるために、公明党が必死になっていることを逆手に取って「利用」した》ということ。

*   *   *   *   *

109:mespesado :2020/04/18 (Sat) 14:38:28
>>108
 リンク先の記事の中で「舞台裏を解説した記事」としてリンクされている次の記事↓
10万円給付 存在感示す公明、自民はガバナンスの危機 迷走に野党は批判
https://www.sankei.com/life/news/200416/lif2004160069-n1.html

を読んでみました。せっかくだから、この記事にちょっとチャチャを入れてみましょうw

> 当初の「減収世帯などへの30万円給付」への批判に危機感を強めた公
> 明党が、一律給付に慎重な安倍晋三首相に政治決断を迫って存在感を示
> した一方、補正予算案成立後の追加対策での対応を求めていた自民党は
> はしごを外された形となり、党の政策決定のあり方を疑問視する声も出
> ている。

 この記事を真に受けると、公明党が不退転の決意で安倍総理の決定を覆したように見えるが、そういう単純なものではないだろう。
 まず公明党の様子は↓

> ただ、当初の補正予算案は、公明でも党内手続きを経て了承した。それ
> でも「ちゃぶ台返し」に踏み切った背景には世論からの強い不満がある。
> 支持母体の創価学会からも、一律給付について「譲るな」との督励が繰
> り返し届いた。もともと公明は1人10万円を提案していただけに、補
> 正予算案には党中堅・若手にも不満がくすぶっていた。

 一方自民党の様子は↓

> 10日には別の3回生らが新型コロナを受けて歳費の削減を求める提言
> への賛同者を募り二階氏に提出。世論を気にする選挙基盤の弱い若手
> 浮足立ち始めていた。

 つまり、当初のドケチ給付案に対して世論が猛反発したことが、「選挙基盤の弱い」議員を突き動かした、というわけで、これこそまさに「民主主義が機能した」ということだろう。
 これも当初から10万円支給の腹案を持っていた安倍総理が、自民党内の獅子身中の虫による反対を抑えるために、公明党が必死になっていることを逆手に取って「利用」したのだ、ということは火を見るより明らかですね。
 一方の「財務省に支えられた」岸田氏サイドは↓

> 自民が得意としてきた党内ガバナンス(統治)が危うくなっている事態
> に、岸田氏周辺はこうつぶやいた。

>  「党で一度決まったものが覆るなんて滅茶苦茶(めちゃくちゃ)だ。
> 自民が崩れ始めている」

 ははは、ざまあ。「自民」が「崩れ始めてる」んじゃなくて、「財務省を中心とする官僚による政治支配」が「崩れ始めてる」の間違いでは?


 それから立憲民主党を中心とする野党の反応はコチラ↓

> 野党は早い段階から、手続きに時間のかからない国民1人当たり10万
> 円の一律給付を求めてきたが、政府は一貫して拒んできただけに「安倍
> 晋三内閣は総辞職すべきだ」(野党幹部)と強気の構えを見せている。

>  「自己否定だし、朝令暮改だ。首相も内閣も信用できなくなる。責任
> を取らないといけない」

 わっははは。こっちはもっと滑稽だ。野党は当初から「1人10万円を配れ」と主張してきたと言うんだけど、それが最終的に通ったなら喜べばいいはずなのに逆に批判するとはこれ如何に?
 つまりこういうことだ。ホンネは「どうせ通りっこない案を出して与党案を批判するだけのつもりで10万円案を主張してきたのに、まさかの採用!畜生!これで与党を批判するネタが無くなっちまったじゃないか!クヤシイ、キー!」てなとこなんでしょうネ。これもざまあw
 さて、>>108 でリンクを貼った記事↓
http://agora-web.jp/archives/2045494.html

の方についても一言。

> 岸田氏らの取りまとめの苦労をよそに、党内では、最初から「一律給付」
> を訴えていた若手議員らが、自民党内の声が無視されたのに公明党の要
> 請に動いた結果に憤懣やるかたなく、ツイッターで公然と不満を表明し
> あう事態に。


> 小野田紀美【自民党 参議院議員(岡山県選挙区)】@onoda_kimi

> 私達自民党の中でも強かった要求が結果として実現し国民のためになる
> なら、誰の手柄になろうと何でも良い。と思う気持ちも本当ですが、今
> 回の政府の自民党内の意見に対する扱いと公明に対する扱いの差、ここ
> には正直暴れ出したいぐらいブチギレてます。 > https://twitter.com/bloom95767352/status/1250663946471665664
> ----------------------------------------------------------------
> bloom@bloom95767352

> 自民党議員がどれだけ叫んでも動かないものが、公明党が言うと動く。
> ----------------------------------------------------------------

> 三原じゅん子@miharajunco
> だよね??
https://twitter.com/onoda_kimi/status/1250666759129927681

 う~ん、彼女らの意見、本心で言ってるのか、はたまた選挙民対策の「営業トーク」なのかわからないけど、自民党の若手議員がいくら主張しても、同じ「自民党」という組織の中なので、その組織の長老の意見が勝ってしまう。ところが「公明党」という、「自民党」という組織の外にいる組織が同じ主張をすると、これは組織対組織の対立になるから自民党執行部も「効く耳」を持たざるを得ない。←こういう政治という「闘争」における作戦の問題に過ぎないんだが、もしこういう「政治力学」がわからないで愚痴を言ってるだけだったとしたら「もっと政治の世界に揉まれて出直してこいや」とこのお二人には言いたくなりますね。もっともそれがわかっての選挙民対策としての「営業トーク」だとしたら、「お、なかなかやるな」と思うんですけど、この場合どっちなのかな~?

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。